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弘通
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ぐずう
ふりがな文庫
“
弘通
(
ぐずう
)” の例文
これからの半生を念仏の
弘通
(
ぐずう
)
にささげたいという心願を訴えたので、親鸞もそれをゆるして、碓氷川から北と南へ
袂
(
たもと
)
を分ったためであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仏道は四海に
弘通
(
ぐずう
)
すべく、我は四海の法王たるべき身分だから
何処
(
どこ
)
へ往ったからって親疎の別を存せずというを聴いて王感服し、鉢と比丘を渡ししもうた。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
悲しむべし
辺鄙
(
へんぴ
)
の小邦、仏法未だ
弘通
(
ぐずう
)
せず、
正師
(
しょうし
)
未だ出世せず、たゞ
文言
(
もんごん
)
を伝へ
名字
(
みょうじ
)
を
誦
(
じゅ
)
せしむ。もし無上の仏道を学ばんと欲せば遥かに宋土の知識を訪ふべし。
日本精神史研究
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
といわれた時、聴衆の中に一人の隠遁の僧があったが、
己
(
おの
)
れの草庵には帰らないで直ぐ筑後の国に下って聖光房につき門弟となり、九州
弘通
(
ぐずう
)
の法将となったものがある。
法然行伝
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
回教
弘通
(
ぐずう
)
に努力したと、こう文献に記されてあるが、詳細のことは作者も知らない。
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
今日は末法時代といって仏教の
弘通
(
ぐずう
)
にまたひと工夫要る時代となっております。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
赫々
(
かっかく
)
と
弘通
(
ぐずう
)
あそばすというご勇気をもって、これより東海道をお上りくださいますように、吉水一門の遺弟を代表いたしまして、私からもおねがい申し上げまする
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「兄は、他力門の
弘通
(
ぐずう
)
に北国へ。——弟のお身は、自力
聖道門
(
しょうどうもん
)
の山へ。こう二つの道は、西と東ほど違うようだが、
辿
(
たど
)
り登れば、同じ
弥陀
(
みだ
)
の膝なのじゃ。……弥陀のお膝でまた会おうの」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弘
漢検準1級
部首:⼸
5画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“弘通”で始まる語句
弘通者