“やといにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雇人75.9%
傭人22.2%
小厮1.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小僧は馬肉屋の雇人やといにんでして、この村から二里ほど隔った町から、いつも、村の酒屋に馬肉を運んで来るのでありました。
狂女と犬 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
ここへ駈けて来た男は、吉野のいいつけを受けて、遊廓くるわの外へ、様子を探りに行って来た扇屋の雇人やといにんであった。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほどなく詐欺事件で未決へ入っている間に、妻は有り金をさらって猪野の下番頭であった情夫と家出してしまい、今は老母と傭人やといにんと二人で
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そこで、彼は警察を説服せっぷくして、岩出銀行の社長の家族や傭人やといにん全部の手形を紙に捺させ、これと血の手形とを比べて見ることになる。
探偵小説の「謎」 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「佳いことをしでかしてくれて、泣いてもらうにはおよばないよ、だが、しかし、もう、なんと言ってもおっつかない、それよりは他へ知れないように、この二つの死骸の始末をしなくてはいけない、小厮やといにんにも知らさずに、そっと始末したいが、なんか婆さんに佳い考えはないかな」
断橋奇聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)