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何程
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なにほど
ふりがな文庫
“
何程
(
なにほど
)” の例文
其時
(
そのとき
)
貴方
(
あなた
)
は
他
(
た
)
の
人
(
ひと
)
に、
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
ひなさいとか、
眞正
(
しんせい
)
の
幸福
(
かうふく
)
に
向
(
むか
)
ひなさいとか
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
の
効力
(
かうりよく
)
が
果
(
はた
)
して、
何程
(
なにほど
)
と
云
(
い
)
ふことが
解
(
わか
)
りませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こゝはや藪の中央ならむと
旧
(
もと
)
来
(
き
)
し
方
(
かた
)
を
振返
(
ふりかへ
)
れば、真昼は藪に寸断されて点々星に
髣
(
さも
)
髴
(
に
)
たり。なほ
何程
(
なにほど
)
の奥やあると、及び腰に
前途
(
ゆくて
)
を
視
(
なが
)
む。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
従って魔法を分類したならば、哲学くさい幽玄高遠なものから、手づまのような卑小
浅陋
(
せんろう
)
なものまで、
何程
(
なにほど
)
の種類と段階とがあるか知れない。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
若
(
も
)
し
其時
(
そのとき
)
『
日本帝國
(
にほんていこく
)
』から
何程
(
なにほど
)
の
利益
(
りえき
)
と
保護
(
ほご
)
とを
受
(
う
)
けてゐるのかと
問
(
と
)
はれたら、
返事
(
へんじ
)
には
當惑
(
たうわく
)
するほどのミジメな
貧乏生活
(
びんばふせいくわつ
)
を
送
(
おく
)
つてゐた
癖
(
くせ
)
に。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
其方儀
主人
(
しゆじん
)
妻
(
つま
)
何程
(
なにほど
)
申付候共又七も主人の
儀
(
ぎ
)
に
付
(
つき
)
致方
(
いたしかた
)
も
有之
(
これある
)
べき處主人又七に
疵
(
きず
)
を
付
(
つけ
)
剩
(
あまつ
)
さへ
不義
(
ふぎ
)
の申
掛
(
かけ
)
を致さんとせし段
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
に付
死罪
(
しざい
)
申
付
(
つく
)
る
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
前
(
まへ
)
にもいへるごとくちゞみは
手間賃
(
てまちん
)
を
論
(
ろん
)
ぜざるものゆゑ、
誰
(
た
)
がおりたるちゞみは初市に
何程
(
なにほど
)
に
売
(
うり
)
たり、よほど手があがりたりなどいはるゝを
誉
(
ほまれ
)
とし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
似而非
(
えせ
)
賢者
何程
(
なにほど
)
のことやあらんと、
蓬頭突鬢
(
ほうとうとつびん
)
・
垂冠
(
すいかん
)
・
短後
(
たんこう
)
の衣という
服装
(
いでたち
)
で、左手に
雄雞
(
おんどり
)
、右手に
牡豚
(
おすぶた
)
を引提げ、
勢
(
いきおい
)
猛
(
もう
)
に、孔丘が家を指して
出掛
(
でか
)
ける。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
けれど
何程
(
なにほど
)
のことがあらうと
運命
(
うんめい
)
を
天
(
てん
)
にゆだね、
夢中
(
むちう
)
になつて
驅
(
か
)
けだしました。それからのことは一
切
(
さい
)
わかりません
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
しかし、まとまらなければまとまらないでも結構だ。それで一人一人の頭に
何程
(
なにほど
)
かの準備ができればいいのだから。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
文「道理で……宜しい/\あなたが道楽に
遣
(
つか
)
うのでない立派なことです、
何程
(
なにほど
)
御入用……それで済みますか五十金……お
母
(
っか
)
さまお貸し申しましょうか」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
脛押
(
すねおし
)
か。』と
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
は
顏
(
かほ
)
を
顰
(
しか
)
めたが、
負
(
ま
)
けぬ
氣
(
き
)
の
大尉
(
たいゐ
)
、
何程
(
なにほど
)
の
事
(
こと
)
やあらんと
同
(
おな
)
じく
毛脛
(
けずね
)
を
現
(
あら
)
はして、
一押
(
ひとおし
)
押
(
お
)
したが、『あ
痛
(
い
)
た、たゝゝゝ。』と
後
(
うしろ
)
へ
飛退
(
とびの
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
従って
何程
(
なにほど
)
古手の思想を積んで見ても、木地の吾は
矢張
(
やっぱり
)
故
(
もと
)
のふやけた、
秩序
(
だらし
)
のない、
陋劣
(
ろうれつ
)
な吾であった。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
彼
(
かれ
)
は
何程
(
なにほど
)
節約
(
せつやく
)
しても
遂
(
つひ
)
にじり/\と
減
(
へつ
)
て
行
(
ゆ
)
くのみである
財布
(
さいふ
)
に
縋
(
すが
)
つて、
芒
(
すゝき
)
で
裂
(
さ
)
いた
樣
(
やう
)
に
閉
(
と
)
ぢた
其
(
そ
)
の
口
(
くち
)
に
何
(
なん
)
でも
噛
(
か
)
み
殺
(
ころ
)
して
居
(
ゐ
)
るのだといふ
容子
(
やうす
)
をして
其
(
その
)
日
(
ひ
)
々々と
刻
(
きざ
)
んで
過
(
すご
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
譬
(
たと
)
へば
日雇賃
(
ひようちん
)
にても
借家賃
(
しやくやちん
)
にても
其外
(
そのほか
)
物
(
もの
)
の
貸借
(
かしかり
)
約束
(
やくそく
)
の
日限
(
にちげん
)
皆
(
みな
)
何
(
いづ
)
れも一ウヰークに
付
(
つき
)
何程
(
なにほど
)
とて、
一七日毎
(
ひとなぬかごと
)
に
切
(
きり
)
を
付
(
つく
)
ること、
我邦
(
わがくに
)
にて
毎月
(
まいつき
)
晦日
(
みそか
)
を
限
(
かぎり
)
にするが
如
(
ごと
)
し。
其
(
その
)
一七日の
唱
(
となへ
)
左
(
さ
)
の
如
(
ごと
)
し
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
あの
赤
(
あか
)
はだかに
毛
(
け
)
を
拔
(
ぬ
)
かれた
鳥
(
とり
)
がヒヨイ/\
飛
(
と
)
び
歩
(
ある
)
くのを
見
(
み
)
るほど、むごいものは
無
(
な
)
いと
思
(
おも
)
ひました。
父
(
とう
)
さんは
子供心
(
こどもごゝろ
)
にも、そんな
惡戲
(
いたづら
)
をする
村
(
むら
)
の
人達
(
ひとたち
)
を
何程
(
なにほど
)
憎
(
にく
)
んだか
知
(
し
)
れません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
昼餐
(
ちうざん
)
を運ばれ、服薬を致しなどせし
後
(
のち
)
、
何程
(
なにほど
)
の時の
間
(
ま
)
にてもなく
候
(
さふら
)
へど、意地悪き迄の深き眠りに落ちしに
候
(
さふらふ
)
。目覚め
候
(
さふら
)
ひしは前の
甲板
(
かふばん
)
、上の
甲板
(
かふばん
)
に起りし騒音の神経を叩きしにて
候
(
さふらふ
)
。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
その
時
(
とき
)
貴方
(
あなた
)
は
他
(
た
)
の
人
(
ひと
)
に、
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
いなさいとか、
真正
(
しんせい
)
の
幸福
(
こうふく
)
に
向
(
むか
)
いなさいとか
云
(
い
)
うことの
効力
(
こうりょく
)
が
果
(
はた
)
して、
何程
(
なにほど
)
と
云
(
い
)
うことが
解
(
わか
)
りましょう。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
紫
(
むらさき
)
の
袈裟
(
けさ
)
をかけて、七
堂伽藍
(
だうがらん
)
に
住
(
す
)
んだ
処
(
ところ
)
で
何程
(
なにほど
)
のこともあるまい、
活仏様
(
いきほとけさま
)
ぢやといふてわあ/\
拝
(
おが
)
まれゝば
人
(
ひと
)
いきれで
胸
(
むね
)
が
悪
(
わる
)
くなるばかりか。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何程
(
なにほど
)
取たイヤサ何程取て頼まれたと申事よと有ければ多兵衞は
否々
(
いや/\
)
金子
(
きんす
)
は少しも
貰
(
もら
)
ひませぬと云へば大岡殿
馬鹿
(
ばか
)
な事を云へ金でも
貰
(
もら
)
はずに
其樣
(
そんな
)
事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
仲間の者が「亥太郎
何程
(
なにほど
)
強くっても此の門跡の家根から転がり
堕
(
おち
)
ることは出来めえ」と云うと「出来なくって」と云って
彼
(
あ
)
の家根からコロ/\/\と堕ちたから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
従て砲術を
遣
(
や
)
ろうと云う者もなければ原書を取調べようと云う者もありはせぬ。
夫
(
そ
)
れゆえ緒方の書生が幾年勉強して
何程
(
なにほど
)
エライ学者になっても、
頓
(
とん
)
と実際の仕事に縁がない。
即
(
すなわ
)
ち衣食に縁がない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
晴
(
はら
)
すべしと其夜
近所
(
きんじよ
)
合壁
(
がつぺき
)
の
寢靜
(
ねしづま
)
りたる頃藤重が家に
忍
(
しの
)
び行て見るに是は如何に
何程
(
なにほど
)
開
(
ひら
)
かんとしても
戸
(
と
)
は
釘
(
くぎ
)
にて
外
(
そと
)
より
打
(
う
)
ち
付
(
つけ
)
て有ば少しも
開
(
あか
)
ず内の樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
初めて
承
(
うけたまわ
)
った、侍が犬の供を
召連
(
めしつ
)
れて歩くという法はあるまい、犬同様のものなら手前
申受
(
もうしう
)
けて帰り、
番木鼈
(
まちん
)
でも喰わして
遣
(
や
)
ろう、
何程
(
なにほど
)
詫びても料簡は成りません
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又母が連れ帰ってくだされば
金子
(
きんす
)
は
何程
(
なにほど
)
でも差上げると云うと、お前は親分や友達に済まんと云えば、いつまでもお話は
押付
(
おっつ
)
かんが、
打
(
ぶ
)
った処は文治郎が重々悪いから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
重「あの姉さん少しお待ちなさい、
貴方
(
あんた
)
の方のお払いは
何程
(
なにほど
)
溜
(
たま
)
って居りやすか」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かめ「申し旦那、いけませんねえ、是から
北牧
(
きたむく
)
まで
何程
(
なにほど
)
有りますかえ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“何程”で始まる語句
何程位