“番木鼈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
マチン60.0%
まちん40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんまり度々のことで、そのまゝに放つて置きましたが、ツイ一と月ばかり前、その犬も番木鼈マチンか何んかを食はされて、殺されてしまひました。
飼い犬に手を咬まれるとは此のことで、犬はよっぽど、お角になついていたものと見えます。その御褒美に、犬はお角の手から番木鼈マチンを貰いました。
半七捕物帳:59 蟹のお角 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
初めてうけたまわった、侍が犬の供を召連めしつれて歩くという法はあるまい、犬同様のものなら手前申受もうしうけて帰り、番木鼈まちんでも喰わしてろう、何程なにほど詫びても料簡は成りません
なにサ左様そうじゃアありませんよ、あれは犬の間違いだアね、己のうちの犬に番木鼈まちんを喰わせたから、その代りの犬を渡せ、また番木鼈を喰わせて殺そうとかいうのですが