番木鼈まちん)” の例文
初めてうけたまわった、侍が犬の供を召連めしつれて歩くという法はあるまい、犬同様のものなら手前申受もうしうけて帰り、番木鼈まちんでも喰わしてろう、何程なにほど詫びても料簡は成りません
なにサ左様そうじゃアありませんよ、あれは犬の間違いだアね、己のうちの犬に番木鼈まちんを喰わせたから、その代りの犬を渡せ、また番木鼈を喰わせて殺そうとかいうのですが
主人半右衞門が病気の節お柳幸兵衞の内意を受けた茂二作夫婦から、ひとに知れないように半右衞門を毒殺してくれたら、百両礼をすると頼まれたが、番木鼈まちんの外は毒薬を知りません。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)