-
トップ
>
-
なにほど
若し
其時『
日本帝國』から
何程の
利益と
保護とを
受けてゐるのかと
問はれたら、
返事には
當惑するほどのミジメな
貧乏生活を
送つてゐた
癖に。
其方儀
主人妻何程申付候共又七も主人の
儀に
付致方も
有之べき處主人又七に
疵を
付剩さへ
不義の申
掛を致さんとせし段
不屆至極に付
死罪申
付る
前にもいへるごとくちゞみは
手間賃を
論ぜざるものゆゑ、
誰がおりたるちゞみは初市に
何程に
売たり、よほど手があがりたりなどいはるゝを
誉とし