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莖
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くき
ふりがな文庫
“
莖
(
くき
)” の例文
新字:
茎
螢
(
ほたる
)
の
衝
(
つ
)
と
其
(
そ
)
の
裳
(
もすそ
)
に
忍
(
しの
)
び
褄
(
つま
)
に
入
(
い
)
りて、
上
(
うへ
)
の
薄衣
(
うすぎぬ
)
と、
長襦袢
(
ながじゆばん
)
の
間
(
あひだ
)
を
照
(
てら
)
して、
模樣
(
もやう
)
の
花
(
はな
)
に、
葉
(
は
)
に、
莖
(
くき
)
に、
裏
(
うら
)
透
(
す
)
きてすら/\と
移
(
うつ
)
るにこそあれ。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
草
(
くさ
)
では「いたどり」や「すいこぎ」が
食
(
た
)
べられましたが、あの「すいこぎ」の
莖
(
くき
)
を
採
(
と
)
つて
來
(
き
)
てお
家
(
うち
)
で
鹽漬
(
しほづけ
)
をして
遊
(
あそ
)
ぶこともありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
下
(
した
)
を
見
(
み
)
ると
驚
(
おどろ
)
く
程
(
ほど
)
首
(
くび
)
が
長
(
なが
)
くなつて
居
(
ゐ
)
て、
宛
(
まる
)
でそれは、
遙
(
はる
)
か
眼下
(
がんか
)
に
横
(
よこ
)
たはれる
深緑
(
しんりよく
)
の
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
の
海
(
うみ
)
から
抽
(
ぬ
)
き
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る
莖
(
くき
)
のやうに
見
(
み
)
えました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其處
(
そこ
)
にはもうそつけなくなつた
女郎花
(
をみなへし
)
の
莖
(
くき
)
がけろりと
立
(
た
)
つて、
枝
(
えだ
)
まで
折
(
を
)
られた
栗
(
くり
)
が
低
(
ひく
)
いながらに
梢
(
こずゑ
)
の
方
(
はう
)
にだけは
僅
(
わづか
)
に
笑
(
ゑ
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
莖
(
くき
)
の
上
(
うへ
)
に
黄色
(
きいろ
)
の
五瓣
(
ごべん
)
の
花
(
はな
)
をつけるみやまだいこんや、はゝこぐさに
似
(
に
)
て
白
(
しろ
)
ふらんねるのような
葉
(
は
)
を
持
(
も
)
つてゐるみやまうすゆきそう
等
(
など
)
が
生
(
は
)
えます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
曾ては、すかんぽの
莖
(
くき
)
のやうに水々しく美しかつたおきみのうなじも、今はどす黒く痩せて、カサカサに乾いてゐた。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
「赤い
莖
(
くき
)
に丸い毛のある葉が出て、白い小さい花の咲く——
井戸草
(
ゐどぐさ
)
とも言ひますが」
銭形平次捕物控:148 彦徳の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは
五人
(
ごにん
)
とも
別々
(
べつ/\
)
で、
石造皇子
(
いしつくりのみこ
)
には
天竺
(
てんじく
)
にある
佛
(
ほとけ
)
の
御石
(
みいし
)
の
鉢
(
はち
)
、
車持皇子
(
くらもちのみこ
)
には
東海
(
とうかい
)
の
蓬莱山
(
ほうらいさん
)
にある
銀
(
ぎん
)
の
根
(
ね
)
、
金
(
きん
)
の
莖
(
くき
)
、
白玉
(
しらたま
)
の
實
(
み
)
をもつた
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
一本
(
いつぽん
)
、
阿倍
(
あべ
)
の
右大臣
(
うだいじん
)
には
唐土
(
もろこし
)
にある
火鼠
(
ひねずみ
)
の
皮衣
(
かはごろも
)
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
玄子
(
げんし
)
と
余
(
よ
)
とは
先
(
ま
)
づ
林
(
はやし
)
に
入
(
い
)
りて、
樹
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
を
折
(
を
)
り
來
(
きた
)
り、それを
柱
(
はしら
)
として
畑中
(
はたなか
)
に
立
(
た
)
て、
日避
(
ひよけ
)
の
布片
(
きれ
)
を
天幕
(
てんと
)
の
如
(
ごと
)
く
張
(
は
)
り、
豆
(
まめ
)
の
莖
(
くき
)
の
束
(
たば
)
にしてあるのを
借
(
か
)
り
來
(
きた
)
つて、
地
(
ち
)
に
置
(
お
)
き、
其上
(
そのうへ
)
に
布呂敷
(
ふろしき
)
シオルなど
敷
(
し
)
いて
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
樹
(
き
)
に、
莖
(
くき
)
に、
伏葉
(
ふしば
)
に、
石
(
いし
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
周
(
まわ
)
りの田の稻の
莖
(
くき
)
に
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
垂
(
た
)
れた
鳳仙花
(
ほうせんくわ
)
の
枝
(
えだ
)
は
竹
(
たけ
)
の
杖
(
つゑ
)
に
縛
(
しば
)
りつけようとして
手
(
て
)
を
觸
(
ふ
)
れたらぽろりと
莖
(
くき
)
から
離
(
はな
)
れて
畢
(
しま
)
つた。
卯平
(
うへい
)
は
忌々敷相
(
いまいましさう
)
に
打棄
(
うつちや
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
梅
(
うめ
)
に
似
(
に
)
た
黄色
(
きいろ
)
い
花
(
はな
)
をひらき
鋸齒
(
のこぎりば
)
のある
圓
(
まる
)
い
葉
(
は
)
を
三
(
みつ
)
つづゝ、
絲
(
いと
)
のような
莖
(
くき
)
につけたみやまきんばい、
小
(
ちひ
)
さい
芝
(
しば
)
のようなみやまつめくさ、たかねつめくさ
等
(
など
)
があります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
筧
(
かけひ
)
の
水
(
みづ
)
を
受
(
う
)
くるとて、
嫁菜
(
よめな
)
の
莖
(
くき
)
一
(
ひと
)
つ
摘
(
つ
)
みつゝ、
優
(
やさ
)
しき
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
かな、
何
(
なん
)
のすさみにもあらで、
其
(
そ
)
の
盥
(
たらひ
)
にさしけるが、
引
(
ひき
)
とき
衣
(
ぎぬ
)
の
藍
(
あゐ
)
に
榮
(
は
)
えて、
嫁菜
(
よめな
)
の
淺葱色
(
あさぎいろ
)
冴
(
さ
)
えしを、
菜畠
(
なばたけ
)
の
日南
(
ひなた
)
に
憩
(
いこ
)
ひて
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
家中いたるところに數々の草根木皮が
吊
(
つる
)
してあるので、外から入つた者には、家の中全部が大きな藥袋のやうな感じですが、わけてもこの廊下は、袋に入らないの、根を
束
(
たば
)
ねたの、
莖
(
くき
)
を縛つたの
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それでも
強
(
つよ
)
い
莖
(
くき
)
はすつと
立
(
た
)
つて、
大抵
(
たいてい
)
はがつかりと
暑
(
あつ
)
さに
打
(
う
)
たれて
居
(
ゐ
)
る
草木
(
さうもく
)
の
間
(
あひだ
)
に
誇
(
ほこ
)
つたやうに
見
(
み
)
えた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
以上
(
いじよう
)
のすべての
木
(
き
)
は、みんな
幹
(
みき
)
や
莖
(
くき
)
が
小
(
ちひ
)
さく
低
(
ひく
)
くて、
多
(
おほ
)
くは
一
(
ひと
)
つところに
群生
(
ぐんせい
)
してゐます。またそここゝの
灌木
(
かんぼく
)
の
下
(
した
)
には、
次
(
つ
)
ぎにいふ
高山植物
(
こうざんしよくぶつ
)
が
可愛
(
かわい
)
く
生
(
は
)
えてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ぬれ
色
(
いろ
)
の、うす
紅
(
あか
)
らんだ
莖
(
くき
)
を
傳
(
つた
)
ひ、
水
(
みづ
)
をはねて、
羽
(
はね
)
の
生
(
は
)
えた
鮒
(
ふな
)
で
飛囘
(
とびまは
)
る。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
尾上
(
をのへ
)
に
遙
(
はるか
)
に、
崖
(
がけ
)
に
靡
(
なび
)
いて、
堤防
(
どて
)
に
殘
(
のこ
)
り、
稻束
(
いなづか
)
を
縫
(
ぬ
)
つて、
莖
(
くき
)
も
葉
(
は
)
も
亂
(
みだ
)
れ
亂
(
みだ
)
れて
其
(
それ
)
は
蕎麥
(
そば
)
よりも
赤
(
あか
)
いのに、
穗
(
ほ
)
は
夢
(
ゆめ
)
のやうに
白
(
しろ
)
い
幻
(
まぼろし
)
にして
然
(
しか
)
も、
日
(
ひ
)
の
名殘
(
なごり
)
か、
月影
(
つきかげ
)
か、
晃々
(
きら/\
)
と
艶
(
つや
)
を
放
(
はな
)
つて、
山
(
やま
)
の
袖
(
そで
)
に、
懷
(
ふところ
)
に
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
莖
部首:⾋
10画
“莖”を含む語句
莖葉
水莖
蘆莖
一莖
三莖
幾莖
稻莖
立莖
莖立
莖高
鬢莖
齒莖