銭形平次捕物控:016 人魚の死 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
右門捕物帖:16 七化け役者 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
... ころがって悪いとはいわねえが、もしそのそばに緋縮緬が? ワーッ、いけねえ、勘忍してくれえ?」忠三往来へ突っ立ってしまった。「いや大丈夫!」と思い返した。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しばらくあっけにとられて居た婆やが、あたふた追い掛けて見ると、かやは、すこし色の褪せた緋縮緬の帯を小さく貝の口結びにした後姿を見せて、書院の縁へ顔を、うつぶせにして居た。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
道臣等の親子三人が支度を調へ、留守を昔の社家の長老に頼んで東の門まで出かけた時、お時の裾端折つて緋縮緬の湯もじを精一杯見せた旅姿は、左の方のだら/\坂の半腹に見えた。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)