“針打”の読み方と例文
読み方割合
はりうち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かうがいかんざしは謂ふも更なり、向指むかうざし針打はりうち鬢挟びんばさみ髱挟たばさみ、当節また前髪留といふもの出来たり。
当世女装一斑 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
割信夫わりしのぶ針打はりうち花簪はなかんざしの舞子はん十何人、厚板、金入り繻珍しゅちんの帯をはずし、大振袖の友禅を脱いで、真赤な襦袢一枚になって、はしゃぎ廻っている光景は、立田の秋の錦と言おうか
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その頃は一般に合せびんにして髪は引詰めて結う風だったのに、もとどりを大段に巻きたて、まげ針打はりうちにして元結をかけ、地にひきずるほどの長小袖の袖口から緋縮緬ひぢりめん襦袢じゅばんえりを二寸もだし
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)