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ぶんめい
ふりがな文庫
“
文明
(
ぶんめい
)” の例文
またギリシヤの
文明
(
ぶんめい
)
の
開
(
ひら
)
ける
前
(
まへ
)
に、クリートの
嶋
(
しま
)
やその
附近
(
ふきん
)
において
發達
(
はつたつ
)
した
文明
(
ぶんめい
)
も、やはり
青銅器
(
せいどうき
)
の
時代
(
じだい
)
に
屬
(
ぞく
)
するのでありました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
文明
(
ぶんめい
)
のこの
社会
(
しゃかい
)
に
生
(
う
)
まれながら、
昔
(
むかし
)
のものなぞをありがたがるのは、じつにくだらないことだと、
彼
(
かれ
)
は
簡単
(
かんたん
)
に
考
(
かんが
)
えたのであります。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
は、このヨーロッパ
旅行
(
りょこう
)
で、
日本
(
にっぽん
)
は
国
(
くに
)
をひらいて、
西洋
(
せいよう
)
の
文明
(
ぶんめい
)
をとり
入
(
い
)
れなければならないという
考
(
かんが
)
えをつよめました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
見識
(
けんしき
)
と
迂闊
(
うくわつ
)
は
同根也
(
どうこんなり
)
、
源平
(
げんぺい
)
の
桃也
(
もゝなり
)
馬鹿
(
ばか
)
のする事なり。
文明
(
ぶんめい
)
は
銭
(
ぜに
)
のかゝらぬもの、腹のふくるゝものを求めて
止
(
や
)
まざる事と
相見
(
あひみ
)
え
申候
(
まうしそろ
)
。(十四日)
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
して、その、世をしのぶ老士得印兼光なる主の物語というのは? はなしは、
文明
(
ぶんめい
)
より
永正
(
えいしょう
)
にかけてのむかしにかえる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
一触
(
いっしょく
)
してタイタニックを沈めた氷山である。
華麗
(
かれい
)
な羅馬の文明を
鉄蹄
(
てってい
)
に
蹂躙
(
じゅうりん
)
した
北狄
(
ほくてき
)
蛮人である。一切の
作為
(
さくい
)
文明
(
ぶんめい
)
は、彼等の前に灰の如く消えて了う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
さも/\
衰
(
おとろ
)
へた
形
(
かたち
)
で、
永代
(
えいたい
)
の
方
(
はう
)
から
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
いて
居
(
ゐ
)
るが、
圖
(
づ
)
に
描
(
か
)
いて
線
(
せん
)
を
引
(
ひ
)
くと、
文明
(
ぶんめい
)
の
程度
(
ていど
)
が
段々
(
だん/\
)
此方
(
こつち
)
へ
來
(
く
)
るに
從
(
したが
)
うて、
屋根越
(
やねごし
)
に
鈍
(
にぶ
)
ることが
分
(
わか
)
るであらう。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
文明
(
ぶんめい
)
十七年十二月の
大晦日
(
おおみそか
)
に、不意討ちをかけて城をのっとったので、
掃部介
(
かもんのすけ
)
殿も討死なさったのであります。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
日本全國
(
にほんぜんこく
)
津々浦々
(
つゝうら/\
)
までも
行
(
ゆき
)
わたつて
居
(
ゐ
)
る
筈
(
はず
)
の
文明
(
ぶんめい
)
の
恩澤
(
おんたく
)
も
僕
(
ぼく
)
の
故郷
(
くに
)
には
其微光
(
そのびくわう
)
すら
認
(
みと
)
め
得
(
え
)
なかつたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
文明
(
ぶんめい
)
元年の二月なかばである。朝がたからちらつきだした粉雪は、いつの間にか水気の多い
牡丹
(
ぼたん
)
雪に変って、
午
(
ひる
)
をまわる頃には奈良の町を、ふかぶかとうずめつくした。
雪の宿り
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
さて
序
(
ついで
)
でございますから
一寸
(
ちょっと
)
申しておきますが、一休様は
応永
(
おうえい
)
元年のお生れで、
文明
(
ぶんめい
)
十三年の
御入寂
(
ごにゅうじゃく
)
でいらせられますから、浮世にお在遊ばしたことは丁度八十八年で
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
神主
(
かんぬし
)
宮氏の家に
貞和
(
ぢやうわ
)
文明
(
ぶんめい
)
の頃の
記録
(
きろく
)
今に
存
(
そん
)
せり。
当主
(
たうしゆ
)
は
文雅
(
ぶんが
)
を
好
(
このみ
)
、
吟詠
(
ぎんえい
)
にも
富
(
とめ
)
り、
雅名
(
がめい
)
を
正樹
(
まさき
)
といふ。
余
(
よ
)
も
同好
(
どうこう
)
を以て
交
(
まじはり
)
を
修
(
おさ
)
む。
幣下
(
へいした
)
と
唱
(
となふ
)
る
社家
(
しやけ
)
も
諸方
(
しよはう
)
にあまたある大社也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ところが、
物質
(
ぶつしつ
)
の
進化
(
しんか
)
の
方面
(
ほうめん
)
と、
精神上
(
せいしんじよう
)
のことゝは
反對
(
はんたい
)
で、
複雜
(
ふくざつ
)
なものをだんだん
整頓
(
せいとん
)
して、
簡單
(
かんたん
)
にして
行
(
ゆ
)
く
能力
(
のうりよく
)
の
出來
(
でき
)
て
來
(
く
)
ることが、
文明
(
ぶんめい
)
の
進
(
すゝ
)
んでゆくありさまであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
時は
文明
(
ぶんめい
)
五年であり、応仁の大乱が始まって以来、七年を経た時であり、京都の町々は兵火にかかり、その大半は
烏有
(
うゆう
)
に帰し、残った家々も大破し、没落し、旅舎というようなものもなく
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
文明
(
ぶんめい
)
だという、にぎやかな
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
へ
生
(
う
)
まれ
出
(
で
)
て、いったいどんなしあわせを
受
(
う
)
けたろう?
生
(
い
)
きている
間
(
あいだ
)
は、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のために
仕事
(
しごと
)
をした。
町の真理
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし
鐵
(
てつ
)
が
初
(
はじ
)
めて
用
(
もち
)
ひられた
頃
(
ころ
)
は、
銅
(
どう
)
ばかり
使
(
つか
)
つてゐた
前
(
まへ
)
の
時代
(
じだい
)
よりは
必
(
かなら
)
ずしも
文明
(
ぶんめい
)
が
進
(
すゝ
)
んでゐたといふことは
出來
(
でき
)
ません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかし、アメリカのりっぱな
文明
(
ぶんめい
)
を
自分
(
じぶん
)
の
目
(
め
)
でみてきた
諭吉
(
ゆきち
)
は、これを
日本
(
にっぽん
)
にとり
入
(
い
)
れなければならないとおもいました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
文明
(
ぶんめい
)
元年の二月なかばである。朝がたからちらつきだした粉雪は、いつの間にか水気の多い
牡丹
(
ぼたん
)
雪に変つて、
午
(
ひる
)
をまはる頃には奈良の町を、ふかぶかとうづめつくした。
雪の宿り
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
文明
(
ぶんめい
)
より
永正
(
えいしょう
)
にかけての昔——。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
こうして、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は、みんなの
力
(
ちから
)
によって、
文明
(
ぶんめい
)
になり、つごうがよくゆき、そして
平和
(
へいわ
)
が
保
(
たも
)
たれてきたのでありました。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
三千年
(
さんぜんねん
)
五千年
(
ごせんねん
)
の
前
(
まへ
)
から
日本
(
につぽん
)
の
島々
(
しま/″\
)
には
人間
(
にんげん
)
が
棲
(
す
)
んでゐて、
石器時代
(
せつきじだい
)
の
文明
(
ぶんめい
)
を
長
(
なが
)
くつゞけてゐたといふことがわかつて
來
(
き
)
たのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
本
(
ほん
)
をだして、
一人
(
ひとり
)
でもおおくの
人
(
ひと
)
に、
自分
(
じぶん
)
の
考
(
かんが
)
えをわかってもらい、
西洋
(
せいよう
)
のすすんだ
文明
(
ぶんめい
)
をとり
入
(
い
)
れてもらいたいと、いっしょうけんめいにげんこうをかきました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
それから、いろいろあちらの
文明
(
ぶんめい
)
な
話
(
はなし
)
や、まだ
人
(
ひと
)
のたくさんゆかないような
土地
(
とち
)
で、
宝
(
たから
)
や、
珍
(
めずら
)
しいものが
無尽蔵
(
むじんぞう
)
にある
話
(
はなし
)
などを
聞
(
き
)
きました。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「たまには、
金
(
かね
)
を
握
(
にぎ
)
って、
帰
(
かえ
)
って、
都会
(
とかい
)
の
文明
(
ぶんめい
)
にも
接
(
せっ
)
したり、うまい
酒
(
さけ
)
も
飲
(
の
)
んでみるものだ。」と、いいました。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんなばかな
話
(
はなし
)
があるものか。この
文明
(
ぶんめい
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に、
化
(
ば
)
け
物
(
もの
)
や、
悪魔
(
あくま
)
などのいようはずがない。
昔
(
むかし
)
の
人
(
ひと
)
は、いろんなことをいって、ひまをつぶしたものだ。
青いランプ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうすれば、
町
(
まち
)
も
美
(
うつく
)
しくなり、また、
電燈
(
でんとう
)
もつき、いろいろな
文明
(
ぶんめい
)
の
設備
(
せつび
)
がゆきとどくにちがいがありません。
花咲く島の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
先生
(
せんせい
)
に、
聞
(
き
)
いてやろう……。
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
文明
(
ぶんめい
)
になって、かえって、
品物
(
しなもの
)
が
悪
(
わる
)
くなるということを?」
お母さんのかんざし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
たちは、けっして、ひとりでに、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
便利
(
べんり
)
に、
文明
(
ぶんめい
)
になったと
思
(
おも
)
ってはいけません。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けれど、この
文明
(
ぶんめい
)
の
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に、
時計
(
とけい
)
を
用
(
もち
)
いなくては
話
(
はなし
)
にならぬというので、
村
(
むら
)
の
中
(
うち
)
での
金持
(
かねも
)
ちの
一人
(
ひとり
)
が、
町
(
まち
)
に
出
(
で
)
たときに、その
町
(
まち
)
の
時計屋
(
とけいや
)
から、一つの
時計
(
とけい
)
を
求
(
もと
)
めたのであります。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が、
文明
(
ぶんめい
)
になればなるほど、そこには、
犠牲
(
ぎせい
)
になっているものがあるのだ。みんな
人間
(
にんげん
)
は、しまいにはその
職業
(
しょくぎょう
)
のために
死
(
し
)
ぬのさ。そう
思
(
おも
)
っていれば、いちばんまちがいがない。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、それが
貨幣
(
かへい
)
であって、それと
同
(
おな
)
じものが、
数
(
かぞ
)
えることのできないほどたくさんにあって、
世界
(
せかい
)
の
文明
(
ぶんめい
)
がゆきわたっている
国々
(
くにぐに
)
に
流通
(
りゅうつう
)
しているということなどは
知
(
し
)
りませんでした。
幸福に暮らした二人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
俺
(
おれ
)
もはやく、こんな
船乗
(
ふなの
)
りなんかやめて、
陸
(
おか
)
へ
上
(
あ
)
がりたいと
思
(
おも
)
っているよ。いくら、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
が
文明
(
ぶんめい
)
になったって、こうして
船
(
ふね
)
にばかり
乗
(
の
)
っているんでは、ありがたみがわからないじゃないか。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
けっして、
自分
(
じぶん
)
独
(
ひと
)
りが、どんなに
富裕
(
ふゆう
)
であっても、また
学問
(
がくもん
)
があっても、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は、すこしもつごうよくいくものでもなければ、また
文明
(
ぶんめい
)
になるものでもないことをよく
知
(
し
)
らなければなりません。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“文明”の意味
《名詞》
都市を基盤にして、多様な職業に分化され、技術面が高度に発達した社会の形態。
(出典:Wiktionary)
“文明”の解説
文明(ぶんめい、en: civilization、ラテン語: civilizatio)は、人間が作り出した高度な文化あるいは社会を包括的に指す。
(出典:Wikipedia)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“文明”で始まる語句
文明人
文明履物
文明国
文明的
文明院
文明開化