“鉄蹄”の読み方と例文
読み方割合
てってい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉄蹄てっていの真赤になったのが鉄砧かなしきの上に置かれ、火花が夕闇を破って往来の中ほどまで飛んだ。話していた人々がどっと何事をか笑った。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
見よその先祖は赤手を揮うて四海を圧倒したるローマ人も、その子孫に至ればたちまち北狄ほくてき蛮人の鉄蹄てってい蹂躙じゅうりんせられたるにあらずや。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
またある時は馬の鉄蹄てっていが石を蹴って、そこらにき散らす火花の光りが、あたかも火の路を作ったかと疑われました。