“蹄鉄屋”の読み方と例文
読み方割合
ていてつや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五軒目には人が住んでいたがうごめく人影の間に囲炉裡いろり根粗朶ねそだがちょろちょろと燃えるのが見えるだけだった。六軒目には蹄鉄屋ていてつやがあった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
めいめい鶴嘴つるはしをもっている。兄貴のは、蹄鉄屋ていてつやに注文して鉄で作らせたのである。にんじんは、木で自分のやつをひとりで作った。二人は庭作りをしている。仕事はぐんぐんはかどる。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
獣医の心得もある蹄鉄屋ていてつやの顔を群集の中に見出してようやく正気に返った仁右衛門は、馬の始末を頼んですごすごと競馬場を出た。彼れは自分で何が何だかちっとも分らなかった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)