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鉄蹄
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てってい
ふりがな文庫
“
鉄蹄
(
てってい
)” の例文
鉄蹄
(
てってい
)
の真赤になったのが
鉄砧
(
かなしき
)
の上に置かれ、火花が夕闇を破って往来の中ほどまで飛んだ。話していた人々がどっと何事をか笑った。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
見よその先祖は赤手を揮うて四海を圧倒したるローマ人も、その子孫に至ればたちまち
北狄
(
ほくてき
)
蛮人の
鉄蹄
(
てってい
)
に
蹂躙
(
じゅうりん
)
せられたるにあらずや。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
またある時は馬の
鉄蹄
(
てってい
)
が石を蹴って、そこらに
撒
(
ま
)
き散らす火花の光りが、あたかも火の路を作ったかと疑われました。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
青年画家は麓を志して道をいそいだが、
後方
(
うしろ
)
の山を越えて、千軍万馬の襲い来る
鉄蹄
(
てってい
)
の響きや、馬の
嘶
(
いななき
)
をきいた。
忽
(
たちま
)
ち雨やら、風の物音が
耳許
(
みみもと
)
を襲う。
森の妖姫
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
一触
(
いっしょく
)
してタイタニックを沈めた氷山である。
華麗
(
かれい
)
な羅馬の文明を
鉄蹄
(
てってい
)
に
蹂躙
(
じゅうりん
)
した
北狄
(
ほくてき
)
蛮人である。一切の
作為
(
さくい
)
文明
(
ぶんめい
)
は、彼等の前に灰の如く消えて了う。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
一千年前ローマ帝国を
鉄蹄
(
てってい
)
のもとに
蹂躙
(
じゅうりん
)
したるの戦争はチュートン人種・ラテン人種・ケルト人種・スラブ人種の戦争なり。今日の戦争はいかん。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
蹄
漢検準1級
部首:⾜
16画
“鉄”で始まる語句
鉄
鉄瓶
鉄漿
鉄槌
鉄砲
鉄棒
鉄扉
鉄格子
鉄鎚
鉄柵