“一触”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっしょく75.0%
ヒトフレ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一触いっしょくしてタイタニックを沈めた氷山である。華麗かれいな羅馬の文明を鉄蹄てってい蹂躙じゅうりんした北狄ほくてき蛮人である。一切の作為さくい文明ぶんめいは、彼等の前に灰の如く消えて了う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
怒潮四千の軍馬に揉み込まれては、文字どおり鎧袖がいしゅう一触いっしょくで、敢然、孤槍をふるって立ち向う兵は、忽ち、泥地でいち血漿けっしょうと化し、多くは四散して、次の防塁にろうとした。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其外、唯のより百姓があり、町人があり、海部アマがありしますが、一触ヒトフレ・一字の親しみは、非常なものです。御館の下の村でも、御館の主の外は、平等であつた。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)