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後世
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こうせい
ふりがな文庫
“
後世
(
こうせい
)” の例文
したふか板倉のひえ
炬燵
(
こたつ
)
とは少しも
火
(
ひ
)
がないといふ事なり
非
(
ひ
)
と火と
同音
(
どうおん
)
なればなり夫より
後世
(
こうせい
)
の
奉行
(
ぶぎやう
)
いつれも
堅理
(
けんり
)
なりといへども日を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
(七九)
閭巷
(
りよかう
)
の
人
(
ひと
)
、
行
(
おこなひ
)
を
砥
(
と
)
ぎ
名
(
な
)
を
立
(
た
)
てんと
欲
(
ほつ
)
する
者
(
もの
)
は、
(八〇)
青雲
(
せいうん
)
の
士
(
し
)
に
附
(
つ
)
くに
非
(
あら
)
ずんば、
惡
(
いづく
)
んぞ
能
(
よ
)
く(名ヲ)
後世
(
こうせい
)
に
施
(
し
)
かん
哉
(
や
)
。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
後世
(
こうせい
)
地上
(
ちじやう
)
に
來
(
きた
)
るべき
善美
(
ぜんび
)
なる
生活
(
せいくわつ
)
のこと、
自分
(
じぶん
)
をして一
分
(
ぷん
)
毎
(
ごと
)
にも
壓制者
(
あつせいしや
)
の
殘忍
(
ざんにん
)
、
愚鈍
(
ぐどん
)
を
憤
(
いきどほ
)
らしむる
所
(
ところ
)
の、
窓
(
まど
)
の
鐵格子
(
てつがうし
)
のことなどである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
なんといっても、この時代の作で最も有名なものは『捜神記』で、ほとんど
後世
(
こうせい
)
の小説の祖をなしたと言ってもよろしいのです。
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この書
一度
(
ひとた
)
び世に
出
(
い
)
でてより、
天下
(
てんか
)
後世
(
こうせい
)
の
史家
(
しか
)
をしてその
拠
(
よ
)
るところを
確実
(
かくじつ
)
にし、
自
(
みず
)
から
誤
(
あやま
)
りまた人を誤るの
憂
(
うれい
)
を
免
(
まぬ
)
かれしむるに
足
(
た
)
るべし。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
▼ もっと見る
かういふ
歌
(
うた
)
が、
先
(
さき
)
にいつたとほり、
後世
(
こうせい
)
持
(
も
)
てはやされて、これを
學
(
まな
)
ぶ
人
(
ひと
)
が
多
(
おほ
)
かつたのであります。
後
(
あと
)
の
歌
(
うた
)
からいひませう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
日本
(
にほん
)
の
化物
(
ばけもの
)
は
後世
(
こうせい
)
になる
程
(
ほど
)
面白
(
おもしろ
)
くなつて
居
(
ゐ
)
るが、
是
(
これ
)
は
初
(
はじ
)
め
日本
(
にほん
)
の
地理的關係
(
ちりてきくわんけい
)
で
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
餘地
(
よち
)
がなかつた
爲
(
ため
)
である。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
世界に対し
闇黒
(
あんこく
)
なるチベットの事情を明らかにして学者社会に功を現わす事があったと仮定しても、恐らくは天下
後世
(
こうせい
)
日本の人は何というか知らんが
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
然
(
しか
)
るに
後世
(
こうせい
)
の
人
(
ひと
)
、これを
餘震
(
よしん
)
と
混同
(
こんどう
)
し、
隨
(
したが
)
つて
餘震
(
よしん
)
までも
恐怖
(
きようふ
)
するに
至
(
いた
)
つたのは
災害防止上
(
さいがいぼうしじよう
)
遺憾
(
いかん
)
の
次第
(
しだい
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
常々あれば心
驕
(
おご
)
りて湯水のごとく
費
(
つか
)
い、無きも同然なるは黄金なり。よって
後世
(
こうせい
)
一
朝
(
ちょう
)
事
(
こと
)
ある
秋
(
とき
)
の用に立てんと、左記の場所へ金——サア、これはわからぬ。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
よしや執着の
留
(
とゞま
)
りて
怨
(
うらみ
)
を
後世
(
こうせい
)
に訴ふるとも、罪なき我を何かせむ、手にも立たざる幻影にさまで恐るゝことはあらじ、と白昼は
何人
(
なんぴと
)
も
爾
(
しか
)
く英雄になるぞかし。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ただかたきはどこまでも報いねばならないので、その
印
(
しるし
)
に土を少し
掘
(
ほ
)
って来たのです。このくらいの
恥
(
はじ
)
を与えたのならば、
後世
(
こうせい
)
だれにもはばかることはありますまいから
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
罪
(
つみ
)
なくして
愆
(
あやま
)
ちを得る者は非常の人、
身
(
み
)
一
時
(
じ
)
に
屈
(
くっ
)
して、
名
(
な
)
後世
(
こうせい
)
に
伸
(
の
)
ぶ。罪ありて
愆
(
あやま
)
ちを
免
(
まぬか
)
るる者は
奸侫人
(
かんねいじん
)
、
志
(
こころざし
)
一時に得て、名後世に
辱
(
は
)
ず。
古
(
いにしえ
)
の
天
(
てん
)
定まりて人に勝つとは
是
(
こ
)
れなり
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
一休
(
いっきゅう
)
さんは、
幼時
(
ようじ
)
から、
目
(
め
)
から
鼻
(
はな
)
に
抜
(
ぬ
)
けるような、りこうな
子供
(
こども
)
でしたが、そのりこうさが、
仏門
(
ぶつもん
)
に
入
(
はい
)
ってみがきをかけられ、
後世
(
こうせい
)
にのこるような
英僧
(
えいそう
)
にとなったわけでしょう。
先生と父兄の皆さまへ
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
「それだけまた、
後世
(
こうせい
)
にのこらなかった愚作の数も、思いやられると云うものさ。」
片恋
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二
代
(
だい
)
めが、
屋敷
(
やしき
)
を
構
(
かま
)
え、
蔵
(
くら
)
を
造
(
つく
)
ったのは、
先祖
(
せんぞ
)
の
跡
(
あと
)
を
後世
(
こうせい
)
に
残
(
のこ
)
す
考
(
かんが
)
えだったのです。ところが、三
代
(
だい
)
めになると、そんな
考
(
かんが
)
えはなく、ただ、
遊
(
あそ
)
んで
暮
(
く
)
らすことばかり
考
(
かんが
)
えていました。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
六年の男子の中の一番早い生徒でも負かすくらい走れましたので「
後世
(
こうせい
)
畏
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
し」
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
人間は自分を通じて先祖を
後世
(
こうせい
)
に伝える方便として生きているのか、または自分その者を後世に伝えるために生きているのか。これはどっちでもいい事ですけれども、とりようでは二様にとれる。
無題
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
後世
(
こうせい
)
地上
(
ちじょう
)
に
来
(
きた
)
るべき
善美
(
ぜんび
)
なる
生活
(
せいかつ
)
のこと、
自分
(
じぶん
)
をして一
分
(
ぷん
)
毎
(
ごと
)
にも
圧制者
(
あっせいしゃ
)
の
残忍
(
ざんにん
)
、
愚鈍
(
ぐどん
)
を
憤
(
いきどお
)
らしむる
所
(
ところ
)
の、
窓
(
まど
)
の
鉄格子
(
てつごうし
)
のことなどである。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
秦王
(
しんわう
)
後
(
のち
)
に
之
(
これ
)
を
悔
(
く
)
い、
人
(
ひと
)
をして
之
(
これ
)
を
赦
(
ゆる
)
さしむれば、
非
(
ひ
)
已
(
すで
)
に
死
(
し
)
せり。
申子
(
しんし
)
・
韓子
(
かんし
)
は
皆
(
みな
)
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はし
後世
(
こうせい
)
に
傳
(
つた
)
ふ、
(一二一)
學者
(
がくしや
)
多
(
おほ
)
く
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
其外
双方
(
さうはう
)
付添
(
つきそひ
)
の役人共
右
(
みぎ
)
の通り申
渡
(
わた
)
せしにより其
旨
(
むね
)
心得
(
こゝろえ
)
よと申渡されける實にや大岡殿の
裁斷
(
さいだん
)
明鏡
(
めいきやう
)
に物を
移
(
うつ
)
すが如く
後世
(
こうせい
)
其
才量
(
さいりやう
)
を
稱
(
たゝ
)
へるも
宜
(
むべ
)
なる
哉
(
かな
)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
おれはすこし神経質になっているようだ——神経質なンて
洒落
(
しゃれ
)
た言葉は
後世
(
こうせい
)
の発明だから、大迫玄蕃が知っている訳はないが、とにかく、そんなようなことを考えて
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
それと
共
(
とも
)
に、
時代
(
じだい
)
が
移
(
うつ
)
ると、
言葉
(
ことば
)
の
意味
(
いみ
)
や、
昔
(
むかし
)
にいひ
習
(
なら
)
はしたわけが、わからなくなるために、
後世
(
こうせい
)
では、なんの
理
(
り
)
くつもわからない『いひ
習
(
なら
)
はし』となつてしまつたのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
しかし僕等の
大川
(
おほかは
)
へ水泳を習ひに行つたと言ふことも
後世
(
こうせい
)
には不可解に感じられるであらう。現に今でもO君などは「この川でも泳いだりしたものですかね」と少からず驚嘆してゐた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
臏
(
ひん
)
は
(一四)
阿鄄
(
あけん
)
の
間
(
あひだ
)
に
生
(
うま
)
る。
臏
(
ひん
)
も
亦
(
また
)
孫武
(
そんぶ
)
の
後世
(
こうせい
)
の
子孫也
(
しそんなり
)
。
孫臏
(
そんびん
)
嘗
(
かつ
)
て
龐涓
(
はうけん
)
と
倶
(
とも
)
に
兵法
(
へいはふ
)
を
學
(
まな
)
ぶ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
だからこの
歌
(
うた
)
は、
遙
(
はる
)
かに
後世
(
こうせい
)
、
短歌
(
たんか
)
が
盛
(
さか
)
んになつて
後
(
のち
)
、
行
(
おこな
)
はれ
出
(
だ
)
して、その
作
(
つく
)
つた
人
(
ひと
)
もわからなくなり、また、
非常
(
ひじよう
)
に
重々
(
おも/\
)
しい
力
(
ちから
)
のあるものと
信
(
しん
)
じられた
時代
(
じだい
)
に、こんな
歌
(
うた
)
だから
神代
(
かみよ
)
の
神樣
(
かみさま
)
で
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
知り
後世
(
こうせい
)
に
皮剥
(
かはむき
)
獄門
(
ごくもん
)
とて
裁許
(
さいきよ
)
の
名譽
(
めいよ
)
を
殘
(
のこ
)
されたり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“後世”の意味
《名詞》
後世を弔う
来世の安楽。
《名詞・形容動詞》
自分達が生きている時代の後の世代。
後の世。
後の世の人。子孫。
(出典:Wiktionary)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
“後世”で始まる語句
後世風
後世山
後世者
後世爬龍