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さま
ふりがな文庫
“
覺
(
さま
)” の例文
新字:
覚
昨夜
(
ゆうべ
)
は
夜
(
よ
)
もすがら
靜
(
しづか
)
に
眠
(
ねぶ
)
りて、
今朝
(
けさ
)
は
誰
(
た
)
れより
一
(
いち
)
はな
懸
(
が
)
けに
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
し、
顏
(
かほ
)
を
洗
(
あら
)
ひ
髮
(
かみ
)
を
撫
(
な
)
でつけて
着物
(
きもの
)
もみづから
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りしを
取出
(
とりいだ
)
し
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ヂュリ
誰
(
た
)
れぢゃ
呼
(
よ
)
ぶは?
母
(
かゝ
)
さまか
知
(
し
)
らぬ。
晩
(
おそ
)
うまで
眠
(
ねぶ
)
らいでか、
早
(
はや
)
うから
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
してか?
何事
(
なにごと
)
があって、
見
(
み
)
えたやら?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
盜
(
ぬす
)
み取んと
彼曲者
(
かのくせもの
)
は半四郎が寢たる
夜着
(
よぎ
)
の
脇
(
わき
)
より
徐々
(
そろ/\
)
と腹の
邊
(
あたり
)
へ手を
差入
(
さしいれ
)
ければ後藤は目を
覺
(
さま
)
しはて
奴
(
きや
)
つめが來りしぞと
狸寢入
(
たぬきねいり
)
をして
密
(
ひそ
)
かに
傍
(
そば
)
の夜具を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大晦日
(
おほみそか
)
の江戸の街は、一
瞬轉毎
(
しゆんてんごと
)
に、幾百人かづつ最後の足掻きの
坩堝
(
るつぼ
)
の中に、眼を
覺
(
さま
)
さして行くのでせう。
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
主
(
きみ
)
を待たせし
厩奴
(
うまやもり
)
または心ならず目を
覺
(
さま
)
しゐたる僕の
馬梳
(
うまぐし
)
を用ふるもかくはやきはいまだみず —八一
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
その
音
(
おと
)
づれにすつかり
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
した
地上
(
ちじやう
)
の
雪
(
ゆき
)
は、
煽
(
あふ
)
られ/\て
來
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
の
中
(
なか
)
にさら/\と
舞
(
ま
)
ひ
上
(
あが
)
り、くる/\と
卷
(
ま
)
かれてはさあつと
人
(
ひと
)
の
家
(
いへ
)
の
雨戸
(
あまど
)
や
屋根
(
やね
)
を
打
(
う
)
つ
事
(
こと
)
に
身
(
み
)
を
委
(
まか
)
してゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
彼
(
かれ
)
は
其後
(
そのゝち
)
讀書
(
どくしよ
)
を
爲
(
な
)
す
中
(
うち
)
にも、
睡眠
(
ねむり
)
に
就
(
つ
)
いてからも、イワン、デミトリチの
事
(
こと
)
が
頭
(
あたま
)
から
去
(
さ
)
らず、
翌朝
(
よくてう
)
眼
(
め
)
を
覺
(
さま
)
しても、
昨日
(
きのふ
)
の
智慧
(
ちゑ
)
ある
人間
(
にんげん
)
に
遇
(
あ
)
つたことを
忘
(
わす
)
れる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なかつた
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
柳川
(
やながは
)
さんが、
柳川
(
やながは
)
さんがお
見
(
み
)
えになりました。」うつとりと
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
すと、「
雪
(
ゆき
)
だよ、
雪
(
ゆき
)
だよ、
大雪
(
おほゆき
)
に
成
(
な
)
つた。この
雪
(
ゆき
)
に
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
る
奴
(
やつ
)
があるものか。」と、もう
枕元
(
まくらもと
)
に
長
(
なが
)
い
顏
(
かほ
)
が
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
當來の
命
(
いのち
)
よ、眠れるわれを
覺
(
さま
)
さむとして
來
(
きた
)
るは
汝
(
なれ
)
か。
母
(旧字旧仮名)
/
アダ・ネグリ
(著)
覺
(
さま
)
し立歸りしに財布の見えねば南無三と取て返して
探
(
さが
)
せし處只今の次第ゆゑ此上は親子三人
飢死
(
うゑじに
)
より外なしと覺悟致せしと涙を
拭々
(
ふき/\
)
語
(
かた
)
りければ
駕籠舁
(
かごかき
)
は始終を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
もう一度家の中へ取つて返すと、後取の徳太郎といふ五つになるのが、家の中の騷ぎに眼を
覺
(
さま
)
して起き出したのを、叔母のお里が一生懸命
撫
(
なだ
)
めて居る最中でした。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ロレ
此上
(
このうへ
)
は、そっと
墓所
(
はかしょ
)
まで
往
(
ゆ
)
かねばならぬ。
此
(
この
)
三時
(
みとき
)
が
間
(
あひだ
)
に、ヂュリエットは
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
さう。
始終
(
しじゅう
)
をロミオに
知
(
し
)
らせなんだとお
知
(
し
)
りゃったら
嘸
(
さぞ
)
予
(
わし
)
を
怨
(
うら
)
むであらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
置
(
お
)
いては
來
(
き
)
たれど
今頃
(
いまごろ
)
は
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
して
母
(
かゝ
)
さん
母
(
かゝ
)
さんと
婢女
(
をんな
)
どもを
迷惑
(
めいわく
)
がらせ、
煎餅
(
おせん
)
やおこしの
哆
(
たら
)
しも
利
(
き
)
かで、
皆々
(
みな/\
)
手
(
て
)
を
引
(
ひ
)
いて
鬼
(
おに
)
に
喰
(
く
)
はすと
威
(
おど
)
かしてゞも
居
(
ゐ
)
やう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若
(
わか
)
い
母
(
かあ
)
さんに
觸
(
さは
)
るまいと、ひよいと
腰
(
こし
)
を
浮
(
う
)
かして
出
(
で
)
た、はずみに、
此
(
こ
)
の
婦人
(
ふじん
)
の
上
(
うへ
)
にかざした
蛇目傘
(
じやのめがさ
)
の
下
(
した
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
頭
(
あたま
)
が
支
(
つか
)
へた。ガサリと
落
(
おと
)
すと、
響
(
ひゞき
)
に、
一時
(
ひととき
)
の、うつゝの
睡
(
ねむり
)
を
覺
(
さま
)
すであらう。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
イワン、デミトリチはふと
眼
(
め
)
を
覺
(
さま
)
し、
脱然
(
ぐつたり
)
とした
樣子
(
やうす
)
で
兩
(
りやう
)
の
拳
(
こぶし
)
を
頬
(
ほゝ
)
に
突
(
つ
)
く。
唾
(
つば
)
を
吐
(
は
)
く。
初
(
はじ
)
め
些
(
ちよつ
)
と
彼
(
かれ
)
には
前院長
(
ぜんゐんちやう
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
かぬやうで
有
(
あ
)
つたが
施
(
やが
)
て
其
(
そ
)
れと
見
(
み
)
て、
其寐惚顏
(
そのねぼけがほ
)
には
忽
(
たちま
)
ち
冷笑
(
れいせう
)
が
浮
(
うか
)
んだので。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
覺
(
さま
)
し給ふに
合點
(
がてん
)
行
(
ゆか
)
ずと無理にこぢ
明
(
あけ
)
て
這入
(
はひり
)
見れば
這
(
こ
)
は如何に隱居は
無慚
(
むざん
)
にも夜具の中に
突殺
(
つきころ
)
され
朱
(
あけ
)
に
染
(
そみ
)
て死したればアツとばかりに打驚き
惘
(
あき
)
れ果てぞ居たりける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
蟇
(
ひき
)
と
目
(
め
)
を
交換
(
とりか
)
へたとは
事實
(
まこと
)
か? ならば
何故
(
なぜ
)
聲
(
こゑ
)
までも
交換
(
とりか
)
へなんだぞ? あの
聲
(
こゑ
)
があればこそ、
抱
(
いだ
)
きあうた
腕
(
かひな
)
と
腕
(
かひな
)
を
引離
(
ひきはな
)
し、
朝彦
(
あさびこ
)
覺
(
さま
)
す
歌聲
(
うたごゑ
)
で、
可愛
(
いと
)
しいお
前
(
まへ
)
を
追立
(
おひた
)
てをる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
不意に賑を
覺
(
さま
)
した富太郎は絶え入るやうに泣き叫んで、側に寢て居る筈の姉の懷へ飛込まうとしましたが、それが、思ひもよらぬ大男——しかも、あまり人相のよくない八五郎と見ると
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山
(
やま
)
かづら、
霞
(
かすみ
)
の
二字
(
にじ
)
、
雲
(
くも
)
も
三色
(
みいろ
)
に
明初
(
あけそ
)
めて、
十人十色
(
じふにんといろ
)
に
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
す。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
覺
部首:⾒
20画
“覺”を含む語句
目覺
不覺
覺醒
心覺
眼覺
御覺悟
寢覺
感覺
見覺
錯覺
幻覺
小才覺
觸覺
淨覺院
覺束
覺悟
才覺
自覺
知覺
寐覺
...