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腕組
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うでぐみ
ふりがな文庫
“
腕組
(
うでぐみ
)” の例文
この
雫
(
しづく
)
に、
横頬
(
よこほゝ
)
を
打
(
う
)
たれて、
腕組
(
うでぐみ
)
をして、ぬい、と
立
(
た
)
つたのは、
草鞋
(
わらぢ
)
を
吊
(
つ
)
つた
店
(
みせ
)
の
端近
(
はぢか
)
に
踞
(
しやが
)
んだ
山漢
(
やまをとこ
)
の
魚売
(
うをうり
)
で。三
枚
(
まい
)
の
笊
(
ざる
)
に
魚鱗
(
うろこ
)
が
光
(
ひか
)
つた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
暫
(
しばら
)
くの
間
(
あひだ
)
芋蟲
(
いもむし
)
は
話
(
はな
)
しもしないで
莨
(
たばこ
)
の
煙
(
けむ
)
を
吹
(
ふ
)
いて
居
(
ゐ
)
ましたが、
終
(
つひ
)
には
腕組
(
うでぐみ
)
を
止
(
や
)
めて
再
(
ふたゝ
)
び
其口
(
そのくち
)
から
煙管
(
きせる
)
を
離
(
はな
)
し
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
どうも来ないようじゃないかと云うと、うん、たしかに来るはずだがと時々
腕組
(
うでぐみ
)
をして
溜息
(
ためいき
)
をつく。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
堀はそれを持たせて
使
(
つかひ
)
を出した
跡
(
あと
)
で、暫く
腕組
(
うでぐみ
)
をして
強
(
し
)
ひて気を落ち着けようとしてゐた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
吹く者と知なば
戀路
(
こひぢ
)
は
覺
(
さめ
)
ん
息子
(
せがれ
)
は
吾儕
(
わし
)
が
能樣
(
よきやう
)
に言ゆゑ
和郎
(
そなた
)
は音羽町へ早く
行
(
ゆき
)
ねとせり立られ忠兵衞今は理の
當然
(
たうぜん
)
に
迫
(
せま
)
られたれば一句も出ず
力
(
ちから
)
投首
(
なげくび
)
腕組
(
うでぐみ
)
して進まぬ足を進めつゝ音羽を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
丁坊の話を感にたえないような顔で聞いていた大佐はそこで
腕組
(
うでぐみ
)
をして
大空魔艦
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
校庭のポプラの
幹
(
みき
)
に
腕組
(
うでぐみ
)
をしてよりかかっていたが、合図の鐘が鳴る五六分前になると、急に何か思い出したように、みんなのかたまっているところに来て、いきなり次郎の頭をゆさぶりながら
次郎物語:02 第二部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
漸々
(
ようよう
)
人の手に
扶
(
たす
)
け
起
(
おこ
)
されると、合羽を解いてくれたのは、五十ばかりの肥った
婆
(
ばあ
)
さん。
馬士
(
まご
)
が一人
腕組
(
うでぐみ
)
をして
突立
(
つッた
)
っていた。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もう
鼻
(
はな
)
から
烟
(
けむ
)
を出すのが
厭
(
いや
)
になつたので、
腕組
(
うでぐみ
)
をして
親爺
(
おやぢ
)
の
顔
(
かほ
)
を
眺
(
なが
)
めてゐる。其
顔
(
かほ
)
には
年
(
とし
)
の割に
肉
(
にく
)
が多い。それでゐて
頬
(
ほゝ
)
は
痩
(
こ
)
けてゐる。
濃
(
こ
)
い
眉
(
まゆ
)
の
下
(
した
)
に
眼
(
め
)
の
皮
(
かは
)
が
弛
(
たる
)
んで見える。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
と私は其の場に
呻
(
うな
)
りながら
腕組
(
うでぐみ
)
をいたしました。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
句
(
く
)
になるね、と
知
(
し
)
つた
振
(
ふり
)
をして
聲
(
こゑ
)
を
懸
(
か
)
くれば、
何
(
なに
)
か
心得
(
こゝろえ
)
たる
樣子
(
やうす
)
にて
同行
(
どうかう
)
の
北八
(
きたはち
)
は
腕組
(
うでぐみ
)
をして
少時
(
しばらく
)
默
(
だま
)
る。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小六
(
ころく
)
は
簡單
(
かんたん
)
な
返事
(
へんじ
)
をして
出
(
で
)
て
行
(
い
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
は
又
(
また
)
座敷
(
ざしき
)
へ
來
(
き
)
て
御米
(
およね
)
の
顏
(
かほ
)
を
熟視
(
じゆくし
)
した。
起
(
おこ
)
して
遣
(
や
)
らなくつては
惡
(
わる
)
い
樣
(
やう
)
な、
又
(
また
)
起
(
おこ
)
しては
身體
(
からだ
)
へ
障
(
さは
)
る
樣
(
やう
)
な、
分別
(
ふんべつ
)
の
付
(
つ
)
かない
惑
(
まどひ
)
を
抱
(
いだ
)
いて
腕組
(
うでぐみ
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
腕組
(
うでぐみ
)
をして考えこんだとき
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其
(
そ
)
の
息
(
いき
)
の
臭
(
くさ
)
い
事
(
こと
)
……
剰
(
あまつさ
)
へ、
立
(
た
)
つでもなく
坐
(
すは
)
るでもなく、
中腰
(
ちゆうごし
)
に
蹲
(
しやが
)
んだ
山男
(
やまをとこ
)
の
膝
(
ひざ
)
が
折
(
を
)
れかゝつた
朽木
(
くちぎ
)
同然
(
どうぜん
)
、
節
(
ふし
)
くれ
立
(
だ
)
つてギクリと
曲
(
まが
)
り、
腕組
(
うでぐみ
)
をした
肱
(
ひぢ
)
ばかりが
胸
(
むね
)
に
附着
(
くつつ
)
き
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
腕組
(
うでぐみ
)
をしながら、もうそろ/\
火事
(
くわじ
)
の
半鐘
(
はんしよう
)
が
鳴
(
な
)
り
出
(
だ
)
す
時節
(
じせつ
)
だと
思
(
おも
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
少焦
(
すこじれ
)
で、医者は
恐
(
おそろ
)
しい顔をして
睨
(
にら
)
みつけると、あわれがって抱きあげる娘の胸に顔をかくして
縋
(
すが
)
るさまに、
年来
(
としごろ
)
随分
(
ずいぶん
)
と人を手にかけた医者も
我
(
が
)
を折って
腕組
(
うでぐみ
)
をして、はッという
溜息
(
ためいき
)
。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其時
(
そのとき
)
宗助
(
そうすけ
)
は
始
(
はじ
)
めて
細君
(
さいくん
)
から
宣告
(
せんこく
)
を
受
(
う
)
けた
人
(
ひと
)
の
樣
(
やう
)
に、しばらく
腕組
(
うでぐみ
)
をして
考
(
かんが
)
へたが、
何
(
ど
)
う
工夫
(
くふう
)
したつて、
拔
(
ぬ
)
ける
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ない
樣
(
やう
)
な
位地
(
ゐち
)
と
事情
(
じじやう
)
の
下
(
もと
)
に
束縛
(
そくばく
)
されてゐたので、つい
夫成
(
それなり
)
になつて
仕舞
(
しま
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
お君がそっと
歩行
(
ある
)
いて行くと、六畳の真中に
腕組
(
うでぐみ
)
をして
坐
(
すわ
)
っていたが
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一昨年
(
いつさくねん
)
の
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は、
翌日
(
よくじつ
)
、
半日
(
はんにち
)
、いや、
午後
(
ごご
)
三
時頃
(
じごろ
)
まで、
用
(
よう
)
もないのに、
女中
(
ぢよちう
)
たちの
蔭
(
かげ
)
で
怪
(
あやし
)
む
氣勢
(
けはひ
)
のするのが
思
(
おも
)
ひ
取
(
と
)
られるまで、
腕組
(
うでぐみ
)
が、
肘枕
(
ひぢまくら
)
で、やがて、
夜具
(
やぐ
)
を
引被
(
ひつかぶ
)
つてまで
且
(
か
)
つ
思
(
おも
)
ひ、
且
(
か
)
つ
惱
(
なや
)
み
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おゝ、」と
頷
(
うなづ
)
く、
老爺
(
ぢい
)
は
腕組
(
うでぐみ
)
を
為
(
し
)
た
肩
(
かた
)
を
動
(
うご
)
かす。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“腕組”の解説
腕組(うでぐみ)は、新沢基栄の漫画『3年奇面組』『ハイスクール!奇面組』『フラッシュ!奇面組』に登場する架空の集団。
(出典:Wikipedia)
腕
常用漢字
中学
部首:⾁
12画
組
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
“腕”で始まる語句
腕
腕車
腕白
腕利
腕環
腕力
腕拱
腕節
腕時計
腕木