“うでぐみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腕組89.5%
拱手10.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうも来ないようじゃないかと云うと、うん、たしかに来るはずだがと時々腕組うでぐみをして溜息ためいきをつく。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
堀はそれを持たせて使つかひを出したあとで、暫く腕組うでぐみをしてひて気を落ち着けようとしてゐた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とはいえ、味方のためと知れていることを、拱手うでぐみして、なさずにいる——ということもできなかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十四日の晩であった、母から手紙が来て、明二十五日の午後まかり出るから金五円至急に調達ちょうだつせよと申込んで来た時、自分は思わず吐息をついて長火鉢ながひばちの前に坐ったまま拱手うでぐみをして首をれた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)