拱手うでぐみ)” の例文
とはいえ、味方のためと知れていることを、拱手うでぐみして、なさずにいる——ということもできなかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十四日の晩であった、母から手紙が来て、明二十五日の午後まかり出るから金五円至急に調達ちょうだつせよと申込んで来た時、自分は思わず吐息をついて長火鉢ながひばちの前に坐ったまま拱手うでぐみをして首をれた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)