“きょうしゅ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
拱手45.0%
梟首22.5%
興趣15.0%
兇手7.5%
交衆2.5%
兇首2.5%
教主2.5%
矯首2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いとしい恋人の五体が戦慄すべき極微物の為に、徐々にしかも間違いなく、蝕まれて行く姿を、拱手きょうしゅして見守らなければならなかった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
信長に至っては自家集権を欲するに際して、納屋衆の崛強くっきょうにくみ、之を殺して梟首きょうしゅし、以て人民を恐怖せしめざるを得無かったほどであった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
天幕の外もさゞめいた。きょう未だ尽きぬので、今一つ「墨絵すみえ」の曲を所望する。終って此興趣きょうしゅ多い一日の記念に、手帳を出して関翁以下諸君の署名を求める。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
しかし人目を離れて二人っきりの世界になると、慎恚しんいのほむらは天にちゅうするかと思われ、相手の兇手きょうしゅから脱れるために警戒の神経を注射針のようにとがらせた。
電気看板の神経 (新字新仮名) / 海野十三(著)
山門の交衆きょうしゅをのがれて林泉のうちに幽かにんでいることは静かに仏道を修し、偏に仏道を行せんがためでございます。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
それはかれが昨日まで天下にむかって極悪ごくあく兇首きょうしゅ、忘恩の人非人と、を鳴らして、家康とともに、その罪をかぞえた敵である。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
釈迦如来は勿論三界六道さんがいろくどう教主きょうしゅ十方最勝じっぽうさいしょう光明無礙こうみょうむげ億々衆生平等引導おくおくしゅじょうびょうどういんどう能化のうげである。けれどもその何ものたるかは尼提の知っているところではない。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
矯首きょうしゅはじめて見る故国の家
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)