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興趣
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きょうしゅ
ふりがな文庫
“
興趣
(
きょうしゅ
)” の例文
待っている間少し工夫して見たが、一句も
纏
(
まと
)
まらないうちに、橋本が筆と墨を
抱
(
かか
)
えて出て来たので
興趣
(
きょうしゅ
)
は破れてしまった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
天幕の外もさゞめいた。
興
(
きょう
)
未だ尽きぬので、今一つ「
墨絵
(
すみえ
)
」の曲を所望する。終って此
興趣
(
きょうしゅ
)
多い一日の記念に、手帳を出して関翁以下諸君の署名を求める。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ととっさに見きわめて、畳のうえに呼び入れて差し向かい、一問一答のあいだに
掬
(
きく
)
すべき
興趣
(
きょうしゅ
)
滋味
(
じみ
)
こんこんとして泉のよう——とうとう夜があけてしまった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
釣遊の目的は、
素
(
もと
)
より魚を獲るにあれども、真の目的物は、魚其の物に非ずして、之を釣る
興趣
(
きょうしゅ
)
にあり。
研堂釣規
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
一座の
興趣
(
きょうしゅ
)
は、仮装の福禄寿に集まって行った。福禄寿は早速、その周囲の二、三人の手で帯を
解
(
と
)
かれた。同時に三つの杯が転がり出た。万は
急霰
(
きゅうさん
)
のような拍手に包まれた。
手品
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
▼ もっと見る
この二つの事実を左右の
翼
(
つばさ
)
として、論理的に一段の交渉を前方に進めるならば、我々は局外者に向って
興趣
(
きょうしゅ
)
ある一種の結論を提供する事が出来る。その結論とはこうである。——
文芸委員は何をするか
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“興趣”の意味
《名詞》
興趣(きょうしゅ)
物事の持つ味わい、趣き、興味。
物事に対する興味。
(出典:Wiktionary)
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
趣
常用漢字
中学
部首:⾛
15画
“興”で始まる語句
興
興味
興奮
興津
興行
興醒
興安嶺
興覚
興録
興行物