“夫成”の読み方と例文
読み方割合
それなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼是かれこれちんずる條不屆きなり吟味中入牢申付るとつひに其日は夫成それなり牢内らうないへ下られ其後越前守殿三五郎の妻を呼出よびいだされ其方先達せんだつて申すには段右衞門儀幸手宿の穀屋平兵衞こう宿じゆくの鎌倉屋金兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其時そのとき宗助そうすけはじめて細君さいくんから宣告せんこくけたひとやうに、しばらく腕組うでぐみをしてかんがへたが、工夫くふうしたつて、けること出來できないやう位地ゐち事情じじやうもと束縛そくばくされてゐたので、つい夫成それなりになつて仕舞しまつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)