海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦 (旧字旧仮名) / 押川春浪(著)
北越雪譜:03 北越雪譜初編 (新字旧仮名) / 鈴木牧之、山東京山(著)
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻―― (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「いや、きっと帰れるさ。相手はソビエットだもんのう。おれたち貧乏人の忰を、殺すなんてことはせんもんだ。」
夜の靴:――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) (新字新仮名) / 横光利一(著)
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
わたしは自分の忰の航海日誌に書かれている、北極星号の船長の死に関する不思議な出来事を通読した。
小桜姫物語:03 小桜姫物語 (新字新仮名) / 浅野和三郎(著)
話が相前後するが、この前年から私は三遊亭圓馬の門を叩いて、ことごとくその神技に傾投、間もなく圓馬の忰分となり、また圓馬夫人の媒酌で世帯を持つことになった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉―― (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
親爺が忰に向って、忰や、いま向うを通ったのは八百屋の伝兵衛さんではないか、とたずねたところが、その忰が言うことには、なあに、お父さん、あれは八百屋の伝兵衛さんですよ
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
武州川越領内駒林村の百姓甚五兵衛とその忰四郎兵衛の両人が、甚五兵衛の娘「むす」の夫なる伊兵衛という者を、彼がその当時住居していた江戸から、宿元なる同村へ一寸帰って来た際に
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
「忰や。」
醜い家鴨の子 (新字新仮名) / ハンス・クリスチャン・アンデルセン(著)
茶話:04 大正七(一九一八)年 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
「青山さん、まあきょうは一日ゆっくりなすってください。お宮の方へ御案内すると言って、忰のやつもしたくしています。」
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)