“小忰”の読み方と例文
読み方割合
こせがれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、先刻さつきから一行を出迎へに来てゐた、自動車王の持地の隣りに住んでゐるリイといふ男の小忰こせがれあとを追うて森の茂みに姿を隠した。
彼はまた、酒の上のきげんのよい心持ちなぞから、表玄関の長押なげしの上に掛けてある古い二本の鎗の下へ小忰こせがれを連れて行って
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
商人あきゅうどはもとより、親が会社員にしろ、巡査にしろ、田舎の小忰こせがれでないものが、娘をいじめる仔細しさいはない。故あるかな、スパルタもどきの少年等が、武士道に対する義憤なのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)