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小忰
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こせがれ
ふりがな文庫
“
小忰
(
こせがれ
)” の例文
すると、
先刻
(
さつき
)
から一行を出迎へに来てゐた、自動車王の持地の隣りに住んでゐるリイといふ男の
小忰
(
こせがれ
)
も
後
(
あと
)
を追うて森の茂みに姿を隠した。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
彼はまた、酒の上のきげんのよい心持ちなぞから、表玄関の
長押
(
なげし
)
の上に掛けてある古い二本の鎗の下へ
小忰
(
こせがれ
)
を連れて行って
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
商人
(
あきゅうど
)
はもとより、親が会社員にしろ、巡査にしろ、田舎の
小忰
(
こせがれ
)
でないものが、娘を
苛
(
いじ
)
める
仔細
(
しさい
)
はない。故あるかな、スパルタ
擬
(
もど
)
きの少年等が、武士道に対する義憤なのである。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長順 (回想に耽るが如く夢幻的に、)
彼
(
か
)
の時其方は全盛の歌ひ
女
(
め
)
、殊に但馬守殿が執着のおもひ者、われは貧しき沙門の
小忰
(
こせがれ
)
、どうせ儘ならぬ二人の中、思ふが
迷
(
まよひ
)
と人にもいはれ
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
『
此處
(
こゝ
)
は
所
(
ところ
)
も
印度洋
(
インドやう
)
、
其
(
その
)
不屆
(
ふとゞき
)
な
小忰
(
こせがれ
)
めは
何處
(
どこ
)
に
居
(
を
)
る。』と
艦上
(
かんじやう
)
の
速射砲
(
そくしやほう
)
に
眼
(
め
)
を
注
(
そゝ
)
いで
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
その判官殿と申さるるは、平治の合戦に負け、父を討たれた後みなし子となり、やがて
鞍馬
(
くらま
)
寺の
稚児
(
ちご
)
、後には
金商人
(
かねあきんど
)
の後にくっついて、奥州まで食糧を背負うていった
小忰
(
こせがれ
)
のことであろう
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
「
小忰
(
こせがれ
)
めが飛んだ無礼を働きまして、なんとも申し訳がございません」
中国怪奇小説集:03 捜神記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
小忰
(
こせがれ
)
の
悪戯
(
いたずら
)
ゆえ、なにとぞ深くお
咎
(
とが
)
めなく
容赦
(
ようしゃ
)
されたい」
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
本陣の
小忰
(
こせがれ
)
というところから、宗太は特に問屋の九郎兵衛に許されて、さも重そうにその
首桶
(
くびおけ
)
をさげて見た。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
忰
漢検1級
部首:⼼
7画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父