“隠処”のいろいろな読み方と例文
旧字:隱處
読み方割合
かくれが50.0%
おくが25.0%
かくしどころ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕立ては品あしく、ぎごちなく、不恰好で、なほまた裏地は疑ひの心でありまする故、隠処かくれがのやうにおんみのあでやかさを包み隠すでござりませう。
さても、さほどまでに多くの人々に懐かしまれた女史の、胸の隠処おくがに秘めた恋は、片恋であったであろうか、それともまた、互に口に出さずとも相恋の間柄であったであろうか。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
何一ツ入れるべき隠処かくしどころもありません。紙一枚入っておりませんですからあのアンジアンの夜襲も無駄、レオナールの殺害も無益むえきせがれの捕縛も無益むだ、私の努力のすべても無益むだになってしまいました
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)