“おくが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オクガ
語句割合
奥所55.6%
奧所22.2%
隠処11.1%
隠家11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓原の木立の奥所おくが夜はふかし月の光のたたずみにけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その勢の渦卷の奧所おくがに聽けよ靜寂を、——
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
さても、さほどまでに多くの人々に懐かしまれた女史の、胸の隠処おくがに秘めた恋は、片恋であったであろうか、それともまた、互に口に出さずとも相恋の間柄であったであろうか。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
緋の房の襖の向うは、彼女の胸の隠家おくがでなくてなんであろう。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)