“おくど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
奥所33.3%
億土33.3%
憶度22.2%
奥戸11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御器所村ごきそむらの一所、今日公園のある辺り、鬱々たる森林が立っていたが、そこまで一行がやって来た時、森の奥所おくどから声がした。「そこへ参られたは烏組の方か?」いかめしい男の声である。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「こうしてみちづれがあれば、十まん億土おくどたびも、さびしいことはない。」と、金持かねもちの霊魂れいこんがいえば
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
天を上にし地を下にする無辺無量無方の娑婆しやばは、即ち詩の世界なり、その中に遍満するものを日月星辰の見るべきものゝみにあらずとするは、自然の憶度おくどなり。
他界に対する観念 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
しかも平井橋ひらいばしからかみの、奥戸おくど立石たていしなんどというあたりは、まことに閑寂かんじゃくなもので、水ただゆるやかに流れ、雲ただ静かにたむろしているのみで、黄茅白蘆こうぼうはくろ洲渚しゅうしょ
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)