億土おくど)” の例文
「その劉高は、とうにあの世の亡者です。連れて来るには十万億土おくどまで呼びに行かなければなりません」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こうしてみちづれがあれば、十まん億土おくどたびも、さびしいことはない。」と、金持かねもちの霊魂れいこんがいえば
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
何方どつちつても造作ざうさりません、きですよ。岩「それでも極楽ごくらくは十まん億土おくどだとふぢやアないか。重「其処そこ停車場ステンシヨンりますから、汽車きしやに乗れば、すうツときにかれますよ。 ...
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)