“億生”の読み方と例文
読み方割合
おくしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時代、ひとり頼朝のみではないが、自己の手脚の主体を知りながら、同根億生おくしょうの主体たる国土には深く思い至らなかったうらみがある。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見せてしもうた。……わしなどはすでに老朽の身だが、頼むのは、貴公たち将来のある青年へだ。……どうか億生おくしょうの民草のために、頼むぞ劉備
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
諸民にい、自身は、法の及ばない法以上の上に棲んで、十数年の長きにわたり、億生おくしょうの人々を苦しめた一世代の政罪は、年月のふるほど、慄然りつぜんたる結果を見せている。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)