“属吏”の読み方と例文
読み方割合
ぞくり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そりゃいかん、局では、お前は我が輩のせがれじゃなくて、一介の属吏ぞくりじゃからなあ。局長の車を属吏に使用させるわけにゃいかん。急ぐなら円タクを呼べばいいだろう」
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
当代有数の知名な小説家と、名も無い専売局の一属吏ぞくりと、二人は交るべく余りに世界が隔り過ぎていたが、その隔りの垣根を越して、鏡花氏夫妻の愛に甘えていたのは、下の女の子二人であった。
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)