“ぞくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俗吏50.0%
属吏50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成長の上、坊主にするぜん申す通り、亡父ぼうふ俗吏ぞくりを勤めるのが不本意であったに違いない。れば中津を蹴飛けとばして外に出ればい。所が決してソンナ気はなかった様子だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
これを書く者をも俗吏ぞくり俗物ぞくぶつとして賤しむのいきおいを成せり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「そりゃいかん、局では、お前は我が輩のせがれじゃなくて、一介の属吏ぞくりじゃからなあ。局長の車を属吏に使用させるわけにゃいかん。急ぐなら円タクを呼べばいいだろう」
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
当代有数の知名な小説家と、名も無い専売局の一属吏ぞくりと、二人は交るべく余りに世界が隔り過ぎていたが、その隔りの垣根を越して、鏡花氏夫妻の愛に甘えていたのは、下の女の子二人であった。
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)