“薬種屋”のいろいろな読み方と例文
旧字:藥種屋
読み方割合
やくしゅや80.0%
きぐすりや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その隣りが遠山という薬種屋やくしゅや、その手前(南方へ)に二八そば(二八、十六文で普通のそば屋)ですが、名代の十一屋じゅういちやというのがある。
それでも内蔵造くらづくりうちが狭い町内に三四軒はあったろう。坂をあがると、右側に見える近江屋伝兵衛おうみやでんべえという薬種屋やくしゅやなどはその一つであった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その人は中の郷の堺屋重兵衞さかいやじゅうべえと云う薬種屋きぐすりやの番頭で、四十二になる九兵衞くへえと云う男で、湯に入るたびに変な事をするが、女が一通りの奴でないから、此奴こいつおれに岡惚れをしているなと思い
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
源「これ/\大きな声をするな、れは毒のを取って膏薬をこしらえるんだ、わしは前に薬種屋きぐすりやだと云ったが、昨日きのうばアさんに会った、隠し事は出来ねえもんだ、これは口止めだよ、少しばかりだが」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)