薬種屋きぐすりや)” の例文
旧字:藥種屋
その人は中の郷の堺屋重兵衞さかいやじゅうべえと云う薬種屋きぐすりやの番頭で、四十二になる九兵衞くへえと云う男で、湯に入るたびに変な事をするが、女が一通りの奴でないから、此奴こいつおれに岡惚れをしているなと思い
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
源「これ/\大きな声をするな、れは毒のを取って膏薬をこしらえるんだ、わしは前に薬種屋きぐすりやだと云ったが、昨日きのうばアさんに会った、隠し事は出来ねえもんだ、これは口止めだよ、少しばかりだが」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)