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御家人
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ごけにん
ふりがな文庫
“
御家人
(
ごけにん
)” の例文
それは堀田原のある
御家人
(
ごけにん
)
の家で、主人のほかに四、五人の友達が集まって、
一六
(
いちろく
)
の日に栄之丞の出稽古を頼むということになった。
籠釣瓶
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
熊谷直実
(
くまがいなおざね
)
の
蓮生
(
れんしょう
)
をはじめ、
甘糟
(
あまかす
)
太郎忠綱、
宇都宮
(
うつのみや
)
頼綱、
上野
(
こうずけ
)
の
御家人
(
ごけにん
)
小四郎隆義、武蔵の住人
弥太郎親盛
(
やたろうちかもり
)
、園田
成家
(
なりいえ
)
、津戸三郎
為盛
(
ためもり
)
。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下総
(
しもうさ
)
では、
印旛
(
いんば
)
郡
新橋
(
にっぱし
)
の
葦
(
あし
)
が
作
(
さく
)
という所に、これは頼朝の
御家人
(
ごけにん
)
であった
千葉介常胤
(
ちばのすけつねたね
)
の箸が、成長したという葦原があります。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
御家人
(
ごけにん
)
のお給金では家族も満足に養えないし、剣術の師匠もお金にならないから、彼のあみだした本業は主として刀剣のブローカーであった。
安吾史譚:05 勝夢酔
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
多寡
(
たくわ
)
が地主の金持と思つたのは、大變な
見縊
(
みくび
)
りやうで、近所の
木
(
こ
)
つ
端
(
ぱ
)
旗本や、安
御家人
(
ごけにん
)
の屋敷などは蹴落されさうな家です。
銭形平次捕物控:284 白梅の精
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
どうやら
納戸
(
なんど
)
らしい。宗三自身は見る影もない腰弁だけれど、家丈けは、
親父
(
おやじ
)
が
御家人
(
ごけにん
)
だったので、古いが手広な納戸なんていうものもある。
接吻
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
また徳川時代に将軍直参の士に
御家人
(
ごけにん
)
というのがあります。鎌倉時代から大そうえらい者でありまして、当時の
大名衆
(
だいみょうしゅう
)
を
御家人
(
ごけにん
)
と呼んでおります。
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
あるいは
御家人
(
ごけにん
)
ないし大名旗本の陪臣、それから
僧侶
(
そうりょ
)
、山伏し等の囚罪人がこれに投ぜられるのならわしでありました。
右門捕物帖:08 卍のいれずみ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
寄り合っていた悪旗本や
御家人
(
ごけにん
)
くずれの
常連
(
じょうれん
)
が、母屋で、枕を並べて寝についたその寝入りばなを、逆に
扱
(
こ
)
くように降ってわいた斬りこみであった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
にわかに
講武所
(
こうぶしょ
)
の創設されたとも聞くころで、
旗本
(
はたもと
)
、
御家人
(
ごけにん
)
、
陪臣
(
ばいしん
)
、
浪人
(
ろうにん
)
に至るまでもけいこの志望者を募るなぞの物々しい空気が満ちあふれていた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
御徒士町辺
(
おかちまちあたり
)
を
通
(
とほ
)
つて見るとお
玄関
(
げんくわん
)
の
処
(
ところ
)
へ
毛氈
(
もうせん
)
を
敷詰
(
しきつ
)
め、お
土蔵
(
くら
)
から
取出
(
とりだ
)
した
色々
(
いろ/\
)
のお
手道具
(
てだうぐ
)
なぞを
並
(
なら
)
べ、
御家人
(
ごけにん
)
やお
旗下衆
(
はたもとしゆう
)
が
道具商
(
だうぐや
)
をいたすと
云
(
い
)
ふので
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おりうには
御家人
(
ごけにん
)
くずれの浪人者が付いている。遠い江戸からこの山ぐにまで、はるばるおりうを追って来た。
滝口
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
幕府瓦解の後は
旗下
(
はたもと
)
御家人
(
ごけにん
)
というような格の家が急に
生計
(
くらし
)
の方法に困っていろいろ苦労をしたものであった。
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
これでも代々
御家人
(
ごけにん
)
で、今だって弟の奴は、四谷の方で、お組屋敷の片隅に、
傘
(
からかさ
)
の
骨削
(
ほねけず
)
りの内職をしながらも、両刀をたばさんで、お武家面をしているのさ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
昔は貧乏
御家人
(
ごけにん
)
の
跋扈
(
ばっこ
)
せし処今は
田舎
(
いなか
)
紳士の奥様でこでこ
丸髷
(
まるまげ
)
を
聳
(
そびや
)
かすの
地
(
ち
)
、元より何の
風情
(
ふぜい
)
あらんや。然れどもわが書庫に
蜀山人
(
しょくさんじん
)
が文集あり『
山手
(
やまのて
)
閑居
(
かんきょ
)
の
記
(
き
)
』
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「矢っ張り士族平民が
喧
(
やかま
)
しいんだそうですが、考えて見ると此方は私のお母さんのお父さんが
御家人
(
ごけにん
)
だったから、満更
素町人
(
すちょうにん
)
でもないということになったのさ」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
お岩はそこで喜兵衛に口を利いてもらって、四谷
塩町
(
しおちょう
)
二丁目にいる紙売の
又兵衛
(
またべえ
)
と云うのを請人に頼んで、
三番町
(
さんばんちょう
)
の小身な
御家人
(
ごけにん
)
の家へ物縫い奉公に住み込んだ。
四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
一寸
(
ちょい
)
とした事だが
可笑
(
おか
)
しい話があるその次第は、江戸で
御家人
(
ごけにん
)
の事を
旦那
(
だんな
)
と
云
(
い
)
い、
旗本
(
はたもと
)
の事を
殿様
(
とのさま
)
と云うのが一般の慣例である、所が私が旗本になったけれども
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
その頃は幕府
瓦解
(
がかい
)
の頃だったから、八万騎をもって誇っていた旗本や、
御家人
(
ごけにん
)
が、一時に
微禄
(
びろく
)
して生活の資に困ったのが、道具なぞを持出して夜店商人になったり
梵雲庵漫録
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
二葉亭のお父さんは尾州藩だったが、長い間の江戸
詰
(
づめ
)
で江戸の
御家人
(
ごけにん
)
化
(
か
)
していた。お母さんも同じ藩の武家生れだったが、やはり江戸で育って江戸風に仕込まれた。
二葉亭余談
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「源頼朝公から、建礼門院様お目附のために差しつかわされた鎌倉の
御家人
(
ごけにん
)
の名でございます、それがあの森に屋敷を構えていて、建礼門院様のお目附をしていました」
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
朝
(
あさ
)
っぱらの
柳湯
(
やなぎゆ
)
は、
町内
(
ちょうない
)
の
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
と、
楊枝削
(
ようじけず
)
りの
御家人
(
ごけにん
)
と
道楽者
(
どうらくもの
)
の
朝帰
(
あさがえ
)
りとが、
威勢
(
いせい
)
のよしあしを
取
(
とり
)
まぜて、
柘榴口
(
ざくろぐち
)
の
内
(
うち
)
と
外
(
そと
)
とにとぐろを
巻
(
ま
)
いたひと
時
(
とき
)
の、
辱
(
はじ
)
も
外聞
(
がいぶん
)
もない
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
天滿宮の
御家人
(
ごけにん
)
といふものになつてゐる家に生れたのを、同じ村の若い衆さへまだ餘り眼を
注
(
つ
)
けぬ蕾の中に、千代松が頬冠り姿で、高塀を乘り越え、廣い庭先きから忍び込んで
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
剩つた米を安くかつて米店をはじめたり、貧乏旗本や
御家人
(
ごけにん
)
に金を融通して、扶持米をとりあげたり、高利をとつたりしたのだ。思ふに、これはとてもぼろい商賣だつたのに違ひない。
花火と大川端
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ついこの間までは
疎
(
まば
)
らな杉垣の奥に、
御家人
(
ごけにん
)
でも住み古したと思われる、
物寂
(
ものさび
)
た家も一つ地所のうちに
混
(
まじ
)
っていたが、崖の上の
坂井
(
さかい
)
という人がここを買ってから、たちまち
萱葺
(
かやぶき
)
を壊して
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
じつにどうも癪に障るが、その晩の芦洲の口演を、ヂッと楽屋で聴いてゐると、その描写の巧さ、義賊も侠客も
御家人
(
ごけにん
)
も
美妓
(
びぎ
)
もみな
宛
(
さなが
)
らの浮彫りで、つい給金を呉れない不平など忘れてしまふ。
落語家温泉録
(新字旧仮名)
/
正岡容
(著)
……古帷子で顔をつつんで一ツ橋の門から駈けだし、お氷の駕籠につきあたって、あわててまた門内に駈けこんだその男は、酒井の大部屋で手遊びをしていた石田清右衛門という
御家人
(
ごけにん
)
くずれ。
顎十郎捕物帳:08 氷献上
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
母「あすこには
悪
(
わる
)
御家人
(
ごけにん
)
が
沢山
(
たくさん
)
ゐてね。」
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
玉
(
たま
)
をどこへか忍ばして置いて、抱え主から懸け合いの来るのを待っているなどは、この頃の
悪
(
わる
)
旗本や悪
御家人
(
ごけにん
)
には珍らしくない。
箕輪心中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「それが判りゃわけはないよ。商売敵か、家督争いか、高利の奥印金に悩まされた
御家人
(
ごけにん
)
か——いずれそんなものだろう」
銭形平次捕物控:046 双生児の呪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その士格の
売主
(
うりぬし
)
は、
小普請目見得格
(
こぶしんめみえかく
)
で
小牧甚三郎
(
こまきじんざぶろう
)
という
御家人
(
ごけにん
)
、一人娘があるから、
聟
(
むこ
)
の形式をもって継いでくれれば、
万端
(
ばんたん
)
都合
(
つごう
)
がいいという。
脚
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
したがってこれを呼ぶにも「御」の字をつけて、「関東の
御家人
(
ごけにん
)
」と言われていた。徳川時代の
御家人
(
ごけにん
)
も、やはりその名称を継いでいるのである。
「特殊部落」と云う名称について
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
年は三十三、四、
伊達
(
だて
)
に伸ばしたらしい
月代
(
さかやき
)
が黒く光って、ほろりと苦み走ったちょっといい男の、ひと目に
御家人
(
ごけにん
)
くずれと思われるような二本差しでした。
右門捕物帖:38 やまがら美人影絵
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「だから金を溜めてるんです」と云って彼は米良を見た、「五十両あれば
御家人
(
ごけにん
)
の株が買えますからね」
末っ子
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そこは賄賂の力である程度までの出世もでき、
御家人
(
ごけにん
)
の株を譲り受けることもできたほどの時だ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
兄貴が使った侍はみんな
中間
(
ちゅうげん
)
より取立て、信州五年詰の後、江戸にて残らず
御家人
(
ごけにん
)
の株を買ってやられたが、利平は隠居して株の金を貰って、身よりのところへかかりて
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
今の
楽山堂
(
らくさんどう
)
病院の所から
下谷
(
したや
)
御徒町
(
おかちまち
)
にきれ、雁鍋の背後へ出ようというのですから、
七軒町
(
しちけんちょう
)
の
酒井大学
(
さかいだいがく
)
様の前を通り西町の
立花
(
たちばな
)
様の屋敷——片側は旗本と
御家人
(
ごけにん
)
の屋敷が並んでいる。
幕末維新懐古談:19 上野戦争当時のことなど
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
久斎姓は村瀬名は久太郎といへり。その父寅吉といへるは幕府の
御家人
(
ごけにん
)
なりしとか。
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
少し
気色
(
けいろ
)
の
変
(
かわっ
)
た男ではあるが、何分にも
出身
(
で
)
が幕府の
御家人
(
ごけにん
)
だから殿様好きだ、今こそ
牢
(
ろう
)
に
這入
(
はいっ
)
て居るけれども、
是
(
こ
)
れが助かって出るようになれば、後日
或
(
あるい
)
は役人になるかも知れぬ
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
私が道楽を
行
(
や
)
ったから私の身の上が定まらんでは世話は出来ぬというので、女房でも持って、
斯
(
こ
)
ういう女と夫婦になったと身の上が定まれば、
御家人
(
ごけにん
)
の株位は買ってくれる親類もあるが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
直参といえばていさいはよいが、
木
(
こ
)
っ
葉
(
ぱ
)
旗本、貧乏
御家人
(
ごけにん
)
の、その御家人の株を買って、湯川金左衛門
邦純
(
くにすみ
)
となったのである。湯川という姓は無論買った家の姓で、金左衛門も通り名である。
旧聞日本橋:08 木魚の顔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
つい
此間
(
このあひだ
)
迄
(
まで
)
は
疎
(
まば
)
らな
杉垣
(
すぎがき
)
の
奧
(
おく
)
に、
御家人
(
ごけにん
)
でも
住
(
す
)
み
古
(
ふる
)
したと
思
(
おも
)
はれる、
物寂
(
ものさび
)
た
家
(
いへ
)
も
一
(
ひと
)
つ
地所
(
ぢしよ
)
のうちに
混
(
まじ
)
つてゐたが、
崖
(
がけ
)
の
上
(
うへ
)
の
坂井
(
さかゐ
)
といふ
人
(
ひと
)
が
此所
(
こゝ
)
を
買
(
か
)
つてから、
忽
(
たちま
)
ち
萱葺
(
かやぶき
)
を
壞
(
こは
)
して、
杉垣
(
すぎがき
)
を
引
(
ひ
)
き
拔
(
ぬ
)
いて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
妙子は山の手のある旧
御家人
(
ごけにん
)
の娘だった。
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「菊坂を挟んで小役人、
御家人
(
ごけにん
)
の屋敷が二三百あって、西には松平
右京亮
(
うきょうのすけ
)
様、南には松平
伊賀守
(
いがのかみ
)
様のお下屋敷があります」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこの
仙洞御所
(
せんとうごしょ
)
と、清盛のいる西八条の
館
(
やかた
)
とは、目と鼻の先だった。物々しい弓馬のうごきは、すぐ六波羅の
御家人
(
ごけにん
)
から
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なお賤民の称なる「
家人
(
けにん
)
」の名がそのままに、畏敬すべき「
御家人
(
ごけにん
)
」ともなり、また賤職の称なる「
侍
(
さむらい
)
」の名がそのままに、武士となって世人に羨まれた様に。
「特殊部落」と云う名称について
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
当時の練塀小路は河内山宗俊が
啖呵
(
たんか
)
をきったほどの有名な小路ではなく、
御家人
(
ごけにん
)
屋敷が道向かいには長屋門をつらねて、
直参顔
(
じきさんがお
)
の
横柄
(
おうへい
)
な構えをしているかと思うと
右門捕物帖:15 京人形大尽
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
女房お
此
(
この
)
と番頭庄右衛門のほかに、手代三人、小僧二人、女中二人、仲働き一人の十一人家内で、おもに近所の旗本や
御家人
(
ごけにん
)
を得意にして、手堅い商売をしていた。
鼠
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
御家人
(
ごけにん
)
旗本の
間
(
あいだ
)
には
黄平
(
きびら
)
の羽織に
漆紋
(
うるしもん
)
、それは昔し/\家康公が関ヶ原合戦の時に着て夫れから水戸の老公が
始終
(
しじゅう
)
ソレを
召
(
め
)
して居たとかと云うような
云伝
(
いいつた
)
えで、ソレが武家社会一面の
大
(
おお
)
流行。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
御家人
(
ごけにん
)
旗本
(
はたもと
)
の間の大流行は、
黄白
(
きじろ
)
な色の
生平
(
きびら
)
の羽織に
漆紋
(
うるしもん
)
と言われるが、
往昔
(
むかし
)
家康公
(
いえやすこう
)
が関ヶ原の合戦に用い、水戸の御隠居も生前好んで常用したというそんな
武張
(
ぶば
)
った風俗がまた江戸に
回
(
かえ
)
って来た。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“御家人”の解説
御家人(ごけにん)は、武家の棟梁(将軍)の家人を指す。なおその身分は、中世と近世とでは意味合いが多少異なる。
(出典:Wikipedia)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“御家人”で始まる語句
御家人崩
御家人株
御家人上
御家人等
御家人風情