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大胆
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だいたん
ふりがな文庫
“
大胆
(
だいたん
)” の例文
旧字:
大膽
なるほど、その図面には、今少年が話をしてくれたとおりの、
大胆
(
だいたん
)
きわまる
大深海
(
だいしんかい
)
の工事が
略図
(
りゃくず
)
になって、したためられてあった。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
然
(
しか
)
るに
予
(
かね
)
てより
斥候
(
せきこう
)
の用に
充
(
あ
)
てむため
馴
(
なら
)
し
置
(
お
)
きたる犬の
此時
(
このとき
)
折
(
をり
)
よく
来
(
きた
)
りければ、
彼
(
かれ
)
を真先に立たしめて予は
大胆
(
だいたん
)
にも藪に
入
(
い
)
れり。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
クリストは又情熱に燃え立つたまま、大勢の人々の集つた前に
大胆
(
だいたん
)
にもかう云ふ彼の気もちを言ひ放すことさへ
憚
(
はばか
)
らなかつた。
西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
仲違
(
なかたが
)
いをしている人たちが前に歩みでて、まず
恥
(
は
)
ずかしめを受けた者が相手の悪いことを
即興
(
そっきょう
)
の歌にして、
大胆
(
だいたん
)
にあざけって言いたてました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「里見さん。あなたが
単衣
(
ひとえもの
)
を着てくれないものだから、着物がかきにくくって困る。まるでいいかげんにやるんだから、少し
大胆
(
だいたん
)
すぎますね」
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「でも、犯罪を予告してくるほど
大胆
(
だいたん
)
なやつですから、油断はなりませんよ。あいつには、どんなてがあるか、わからないじゃありませんか。」
妖人ゴング
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
とんぼは、
下
(
した
)
へ
降
(
お
)
りてゆきました。そして、ねこの
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
へとまろうとして、やめて、
大胆
(
だいたん
)
に、
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
へとまったのです。
春の真昼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おれかね。おらあ豪傑だの大人なんていわれるような者じゃねえよ。……むむ、名はあるさ。姓は
張
(
ちょう
)
、名は
大胆
(
だいたん
)
」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しばらく彼女が眼を上げないのに乗じて、わたしは彼女をつくづく眺め始めたが、それも初めは
盗
(
ぬす
)
み
見
(
み
)
だったものが、やがてだんだん
大胆
(
だいたん
)
になっていった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
佐助は夏以来ずっと押入の中でしていればよかったのだが誰も気が付きそうにないので
大胆
(
だいたん
)
になって来たのと
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
別に
耳障
(
みみざわ
)
りしないのみならず、一首に三つも固有名詞を入れている点なども、
大胆
(
だいたん
)
なわざだが、作者はただ心の
儘
(
まま
)
にそれを実行して
毫
(
ごう
)
もこだわることがない。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
男装をして
大胆
(
だいたん
)
に強盗を働き廻る女性。良家の令嬢を装って
窃盗
(
せっとう
)
をする不良少女。それらのどれに
当
(
あ
)
て
嵌
(
は
)
めて見ても、姉の美佐子の行動は
当
(
あ
)
て
嵌
(
は
)
まるのだった。
秘密の風景画
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
而
(
さう
)
して
会
(
あ
)
つた
処
(
ところ
)
は
始終
(
しゞふ
)
外
(
そと
)
で、
偶
(
たま
)
に
其下宿
(
そのげしゆく
)
へ
行
(
い
)
つたこともあつたけれど、
自分
(
じぶん
)
は
其様
(
そん
)
な
初々
(
うひ/\
)
しい
恋
(
こひ
)
に、
肌
(
はだ
)
を
汚
(
けが
)
すほど、
其時分
(
そのじぶん
)
は
大胆
(
だいたん
)
でなかつたと
云
(
い
)
ふことを
確
(
たしか
)
めた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
相当
腕
(
うで
)
の立つ近江之介殿をあッと言う間に文字通り首にしたばかりか、
大胆
(
だいたん
)
といおうか
不敵
(
ふてき
)
と言おうか、城中番所の窓から抛り込んでおいて
逐電
(
ちくでん
)
した喬之助のやつ
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
そのごうまいな
日本魂
(
にっぽんだましい
)
と、
強烈
(
きょうれつ
)
な研究心は、かれに航海上の
大胆
(
だいたん
)
と
知識
(
ちしき
)
をあたえた。十四人の少年が、かれをこのサクラ号の
指揮者
(
しきしゃ
)
となしたのも、これがためである。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
……真っ昼間、しかも、外に、大ぜい、客のいるところでやったというんですから、
大胆
(
だいたん
)
といえば大胆、ばかばかしいといえば、随分、ばかばかしい話だと思うんですが。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
だんだん
大胆
(
だいたん
)
になってきて、ごちそうをやたらに食い、酒をやたらに飲みましたので、腹はいっぱいになり酒の酔いは廻って、いい心持ちにうとうと
居眠
(
いねむ
)
ってしまいました。
ひでり狐
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
でも、灰色ネズミたちの数がふえてきますと、だんだん
大胆
(
だいたん
)
になって、町なかまではいってくるようになりました。さいしょは、黒ネズミたちのすてた古い
空家
(
あきや
)
に、ひっこしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
寺田にしては
随分
(
ずいぶん
)
思い切った
大胆
(
だいたん
)
さで、それだけ一代にのぼせていたわけだったが、しかし
勘当
(
かんどう
)
になった上にそのことが勤め先のA中に知れて
免職
(
めんしょく
)
になると、やはり寺田は蒼くなった。
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
自動車の意志は、さながら余に乗り
移
(
うつ
)
って、
臆病者
(
おくびょうもの
)
も一種の
恍惚
(
エクスタシー
)
に入った。余は次第に
大胆
(
だいたん
)
になった。自動車が余を載せて駈けるではなく、余自身が自動車を駆って
斯
(
か
)
く
駛
(
は
)
せて居るのだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
勿論
(
もちろん
)
ぼくには、
馴々
(
なれなれ
)
しく、
傍
(
そば
)
によって、声をかける
大胆
(
だいたん
)
さなどありません。
只
(
ただ
)
、あなたの横にいた、柴山の
肩
(
かた
)
を
叩
(
たた
)
き、「なにを見てる」と
尋
(
たず
)
ねました。それは、あなたに言った積りでした。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
(
勇深
(
ゆうしん
)
なる者は
温柔
(
おんじゅう
)
なる者、
愛情
(
あいじょう
)
深き者は
大胆
(
だいたん
)
なる者なり)
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
わたしはもう
大胆
(
だいたん
)
になって、こう
質問
(
しつもん
)
を親方に発してみた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「馬鹿。」私が少し
大胆
(
だいたん
)
になって悪口をしました。
谷
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
大胆
(
だいたん
)
に
敵
(
てき
)
の
目
(
め
)
を
掠
(
かす
)
めてその
男
(
をとこ
)
は
作業
(
さげふ
)
を
続
(
つゞ
)
けた
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
艦長の口から出た命令は、なんという
大胆
(
だいたん
)
な、そして思いもかけぬ作戦計画でしょう。ところもあろうに、×船の腹の下に潜れというのです。
太平洋雷撃戦隊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そういって、
馬
(
うま
)
に
近
(
ちか
)
づきました。
馬子
(
まご
)
は、
同情者
(
どうじょうしゃ
)
があらわれると、
交通
(
こうつう
)
の
妨害
(
ぼうがい
)
となって、しかられるのをおそれたけれど、いくぶんか
大胆
(
だいたん
)
になりました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大胆
(
だいたん
)
に勇気
凜然
(
りんぜん
)
と主人公登場、と役割書には書いてありました——この男は、いま自分をあざけり笑った見物人の前に出なければなりませんでした。——
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
しかしそれにしても武田の
残党
(
ざんとう
)
を根だやしにするつもりである敵の本城地に、かく明からさまに姿をあらわしているのは、なんという
大胆
(
だいたん
)
な行動であろう。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、
雪明
(
ゆきあか
)
りに見た相手の姿は、不思議にも
雲水
(
うんすい
)
のようでしたから、誰も追う者のないのを確かめた
後
(
のち
)
、もう一度あの茶室の外へ、
大胆
(
だいたん
)
にも忍んで行ったのです。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そういう安心があったものですから、
大胆
(
だいたん
)
にやっていますと、客が眼を覚まして「
泥坊
(
どろぼう
)
!」とどなりました。五右衛門はびっくりして、すぐ雨戸の隙間から外へ術で逃げ出しました。
泥坊
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ところで
大胆
(
だいたん
)
にその
盃
(
さかずき
)
を、
少
(
わか
)
い女に返しますとね、半分ばかり貴婦人に
注
(
つ
)
いでもらって、袖を膝に
載
(
の
)
せながら、少し横向きになって、カチリと
皓歯
(
しらは
)
の音がした、目を
瞑
(
ねむ
)
って飲んだんです。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恐
(
おそ
)
らくぼくを笑わそうとして、無理におどけてみせてくれるのだと、ぼくは考えあなたの
故意
(
わざ
)
とらしさが悲しく、あなたに似合わない
大胆
(
だいたん
)
さが苦々しくて、ぼくにはそのとき、あなたが大変
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
この
大胆
(
だいたん
)
なふるまいには、骸骨男のほうがおどろいてしまいました。
サーカスの怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
富士男の
大胆
(
だいたん
)
な計画に、一同は眼をみはった。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
大胆
(
だいたん
)
といおうか、気が変になったといおうか、深山理学士の発表に
駭
(
おどろ
)
いたのは、学界の人達ばかりだけではなかった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いくら
大胆
(
だいたん
)
な
竹童
(
ちくどう
)
でも、まさか
人穴城
(
ひとあなじょう
)
のなかへはいるまいと思っていると、あんのじょう、れいの
望楼
(
ぼうろう
)
の
張出
(
はりだ
)
し——さっき
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
たちのいたところから
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
土百姓
(
どびゃくしょう
)
めが、
大胆
(
だいたん
)
にも□□□□□□□□□□□(虫食いのために読み難し)とて伝三を
足蹴
(
あしげ
)
にかけければ、不敵の伝三腹を
据
(
す
)
え兼ね、あり合う
鍬
(
くわ
)
をとるより早く
伝吉の敵打ち
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
母
(
はは
)
ねこは、
窓
(
まど
)
の
開
(
あ
)
いた、ふとんを
干
(
ほ
)
してある、二
階家
(
かいや
)
が
目
(
め
)
につくと、
大胆
(
だいたん
)
にも
塀
(
へい
)
をよじのぼりました。
どこかに生きながら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしはあの人たちのことをはっきりと覚えています! あんなにも力強く、あんなにも決然と喜びや悲しみを語った、口もとにただよう
大胆
(
だいたん
)
な
微笑
(
びしょう
)
が、いまもなお
眼
(
め
)
に
浮
(
うか
)
んできます。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
大胆
(
だいたん
)
とも無謀ともいいようのないおそろしい盗賊です。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
これが成功するか失敗するか、どっちとも分かっていなかった。しかしわしは、
大胆
(
だいたん
)
にその実験をやってのけたのだ
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
つぎに、
甲
(
こう
)
は、どうして、
高
(
たか
)
い
空中
(
くうちゅう
)
から、
飛
(
と
)
び
降
(
お
)
りて、一
本
(
ぽん
)
の
綱
(
つな
)
を
大胆
(
だいたん
)
につかむかを
話
(
はな
)
したのです。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「む……」
入道
(
にゅうどう
)
はじッと
郷士
(
ごうし
)
の
面
(
おもて
)
をみつめて、しばらくその
大胆
(
だいたん
)
な
押
(
お
)
し
売
(
う
)
りにあきれていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そんな夫に連れ添っているより、自分の妻になる気はないか? 自分はいとしいと思えばこそ、大それた真似も働いたのだ、——盗人はとうとう
大胆
(
だいたん
)
にも、そう云う話さえ持ち出した。
藪の中
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
二十面相らしい
大胆
(
だいたん
)
なやりかたではありませんか。
電人M
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
なお附け加えると、園長の
金歯
(
きんば
)
は、
大胆
(
だいたん
)
にも私の見ている前でビーカー中の
王水
(
おうすい
)
に溶かし下水道へ流しました。
爬虫館事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だから、あなたも
知
(
し
)
らぬ
顔
(
かお
)
をして、その
仲間入
(
なかまい
)
りをしていられたら、だれも
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
うものはありますまい。ひとつ
都
(
みやこ
)
にいって、
大胆
(
だいたん
)
にそうなさってはいかがですか。
馬を殺したからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「もつと
己
(
おの
)
れの生活を書け、もつと
大胆
(
だいたん
)
に告白しろ」とは
屡
(
しばしば
)
諸君の
勧
(
すす
)
める言葉である。僕も告白をせぬ
訣
(
わけ
)
ではない。僕の小説は多少にもせよ、僕の体験の告白である。けれども諸君は承知しない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それはすこぶる
大胆
(
だいたん
)
な、そして乱暴な方法であった。だがそれが今残されたる只一つの道であるのだ。トロ族の群衆は、今僕の身体を
八
(
や
)
つ
裂
(
さ
)
きにしようと思っている。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“大胆”の解説
「大胆」(だいたん)は、2024年1月5日にリリースされたWANDSのデジタルシングルであり、同年4月10日にリリースされた21枚目のCDシングル。
デジタルリリースと同日に劇場公開されたテレビシリーズ特別編集版『名探偵コナン vs. 怪盗キッド』のテーマソング。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
胆
常用漢字
中学
部首:⾁
9画
“大胆”で始まる語句
大胆不敵
大胆者
大胆率直
大胆不遜