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只今
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たゞいま
ふりがな文庫
“
只今
(
たゞいま
)” の例文
『えゝ
只今
(
たゞいま
)
、
足下
(
そくか
)
に
御關係
(
ごくわんけい
)
の
有
(
あ
)
る
事柄
(
ことがら
)
で、
申上
(
まをしあ
)
げたいと
思
(
おも
)
ふのですが。』と、
市役所員
(
しやくしよゐん
)
は
居並
(
ゐなら
)
ぶ
人々
(
ひと/″\
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
が
濟
(
す
)
むと
恁
(
か
)
う
切
(
き
)
り
出
(
だ
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
松源
(
まつげん
)
か
伊予紋
(
いよもん
)
へ
申付
(
まうしつけ
)
ます、おや
御両人様
(
おふたりさん
)
からお
年玉
(
としだま
)
を
有難
(
ありがた
)
うございます、
只今
(
たゞいま
)
直
(
すぐ
)
に、
私
(
わたし
)
は
元日
(
ぐわんじつ
)
からふく/\です事よ。と
下
(
した
)
へ
降
(
お
)
りて
行
(
ゆ
)
く。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『まだ/\もつと
多
(
おほ
)
くの
證據
(
しようこ
)
が
御座
(
ござ
)
います、
陛下
(
へいか
)
よ』と
云
(
い
)
つて
白兎
(
しろうさぎ
)
は、
遽
(
にはか
)
に
跳
(
と
)
び
上
(
あが
)
り、『
此
(
こ
)
の
文書
(
もんじよ
)
は
只今
(
たゞいま
)
拾
(
ひろ
)
ひましたのです』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
この
人
(
ひと
)
は、この
山
(
やま
)
を
甲斐
(
かひ
)
の
國
(
くに
)
乘鞍山
(
のりくらやま
)
と
書
(
か
)
いてゐるが、これはやはり
只今
(
たゞいま
)
の
飛騨山脈
(
ひださんみやく
)
(
日本
(
につぽん
)
アルプス)の
中
(
なか
)
のあの
山
(
やま
)
でせう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「
只今
(
たゞいま
)
御門
(
ごもん
)
の
前
(
まへ
)
へ
乞食坊主
(
こじきばうず
)
がまゐりまして、
御主人
(
ごしゆじん
)
にお
目
(
め
)
に
掛
(
か
)
かりたいと
申
(
まを
)
しますがいかがいたしませう」と
云
(
い
)
つた。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
番丙 これなる
老僧
(
らうそう
)
は、
顫
(
ふる
)
へながら
溜息
(
といき
)
を
吐
(
つ
)
き、
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
してをりまする。
只今
(
たゞいま
)
墓場
(
はかば
)
から
參
(
まゐ
)
るところを
取押
(
とりをさ
)
へて、これなる
鋤
(
すき
)
と
鶴嘴
(
つるはし
)
とを
取上
(
とりあ
)
げました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
云るゝや
只今
(
たゞいま
)
暇
(
いとま
)
は
遣
(
つかは
)
したりと申せし
口
(
くち
)
の下より
人代
(
ひとかは
)
りなき中は
出
(
いだ
)
さずとは
前後
(
ぜんご
)
揃
(
そろ
)
はぬ申
條
(
でう
)
殊更
(
ことさら
)
夫の
難儀
(
なんぎ
)
と
有
(
ある
)
に
人代
(
ひとかは
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『
只今
(
たゞいま
)
猪子といふ方の御話が出ましたが、』と高柳は巻煙草の灰を落し乍ら言つた。『あの、何ですか、瀬川さんは
彼
(
あ
)
の方と御懇意でいらつしやるんですか。』
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「然し
只今
(
たゞいま
)
では大層御成功のやうに
予
(
かね
)
て聞いて居ります。」丸田は客の喜びさうに話を持つて行つた。
煤煙の匂ひ
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
「
只今
(
たゞいま
)
」と可愛い声してあがり来れる
未
(
ま
)
だ十一二の美しき
小女
(
せうぢよ
)
、只ならぬ其場の様子に、お六と花吉との顔
暫
(
し
)
ばし黙つて
見較
(
みくら
)
べつ、狭き
梯子
(
はしご
)
ギシつかせて、
狐鼠狐鼠
(
こそこそ
)
低き二階へ逃げ行けり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
先
(
ま
)
づ
第一
(
だいいち
)
の
喜悦
(
よろこび
)
は、
先刻
(
せんこく
)
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
の
上
(
うへ
)
で
疑
(
うたが
)
つた
樣
(
やう
)
に、
今
(
いま
)
の
今
(
いま
)
まで、
我等
(
われら
)
が
泛
(
うか
)
べる
此
(
この
)
太洋
(
たいやう
)
は、
大西洋
(
たいせいやう
)
か、はたアラビアン
海
(
かい
)
かも
分
(
わか
)
らなかつたのが、
只今
(
たゞいま
)
の
水兵
(
すいへい
)
の
言
(
ことば
)
で、
矢張
(
やはり
)
私
(
わたくし
)
の
想
(
おも
)
つた
通
(
どう
)
り、
此
(
この
)
洋
(
うみ
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「でも
只今
(
たゞいま
)
の奥さんもお気の毒でございますね。」
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
只今
(
たゞいま
)
はお
気楽
(
きらく
)
でございますよ、
皆
(
みな
)
さん
方
(
がた
)
に
任
(
まか
)
せツきりで、
憲法発布
(
けんぱふはつぷ
)
が
有
(
あ
)
りまして、それからは
皆
(
みな
)
えらい
方
(
かた
)
が
引受
(
ひきう
)
けて
何
(
な
)
んでもなさるのです。
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
この
頃
(
ころ
)
にも、このお
二方
(
ふたかた
)
を
取
(
と
)
りまいて、
名人
(
めいじん
)
といつてよい
人々
(
ひと/″\
)
が
大
(
だい
)
ぶんゐるのですが、そのお
話
(
はなし
)
は、
只今
(
たゞいま
)
いたしません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
……それはさうと、
只今
(
たゞいま
)
申
(
まう
)
しました
通
(
とほ
)
り、
初穗節
(
はつほまつり
)
の
夜
(
よる
)
になると、
恰
(
ちゃう
)
どお十四にならッしゃります、
大丈夫
(
だいぢゃうぶ
)
でござります、はい、
善
(
よ
)
う
記
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
りまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
大膳に
向
(
むか
)
ひ
只今
(
たゞいま
)
御聞
(
おんきゝ
)
の通り伊豆守方より斯樣に申參り候へば
迚
(
とて
)
も今日の
儀
(
ぎ
)
には參り申さず
恐
(
おそ
)
れながら明日又々
入
(
いら
)
せられ候樣願ひ奉ると申に大膳も
此趣
(
このおもむ
)
きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『はゝゝゝゝ。
只今
(
たゞいま
)
御話の出ました「是」の方の御相談ですが、』と金縁眼鏡の議員は巻煙草を
燻
(
ふか
)
し乍ら
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
只今
(
たゞいま
)
も
明家
(
あきや
)
になつてをりますが、
折々
(
おり/\
)
夜
(
よる
)
になると、
虎
(
とら
)
が
參
(
まゐ
)
つて
吼
(
ほ
)
えてをります。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
戸の外に筆記して居るものがあるも知れないです、——
若
(
も
)
し私
一己
(
いつこ
)
の野心から申すならば、今ま
空
(
むな
)
しく牢獄に
囚
(
とら
)
はれて、特に
只今
(
たゞいま
)
御話の如き暴行は、随分各国の
獄裡
(
ごくり
)
に実験せられた所ですから
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
是
(
これ
)
はもう
周圍
(
まはり
)
の
者
(
もの
)
の
疾
(
と
)
うより
認
(
みと
)
めてゐる
所
(
ところ
)
で、
只今
(
たゞいま
)
もドクトル、エウゲニイ、フエオドロヰチが
云
(
い
)
ふのには、
貴方
(
あなた
)
の
健康
(
けんかう
)
の
爲
(
ため
)
には、
須
(
すべから
)
く
氣晴
(
きばらし
)
をして、
保養
(
ほやう
)
を
專
(
せん
)
一と
爲
(
せ
)
んければならんと。
是
(
これ
)
は
實際
(
じつさい
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
華魁
(
おいらん
)
ですかどうもまことにお
見受
(
みう
)
け
申
(
まう
)
したお
方
(
かた
)
だと
存
(
ぞん
)
じましたが、
只今
(
たゞいま
)
はお一人ですか。女「いえ
配偶者
(
つれあひ
)
があるんですよ。 ...
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
思ひ出し給はば夫にて
志
(
こゝろ
)
ざしの程は知て居るなり夫に
只今
(
たゞいま
)
質屋
(
しちや
)
より
流
(
ながれ
)
の
催促
(
さいそく
)
に來りしを聞れ斯樣の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
予
(
わし
)
の
書齋
(
しょさい
)
へ。……
只今々々
(
たゞいま/\
)
!……はてさて、
愚
(
おろ
)
かにも
程
(
ほど
)
があるわ!……はい/\、
只今
(
たゞいま
)
參
(
まゐ
)
ります!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
殊
(
こと
)
に
二番
(
にばん
)
めの
歌
(
うた
)
などになると、ほとんど、
只今
(
たゞいま
)
の
人
(
ひと
)
が
作
(
つく
)
つたものか、とうっかり
思
(
おも
)
はれるようなお
作
(
さく
)
であります。まづ
普通
(
ふつう
)
の
人
(
ひと
)
ならば、
名
(
な
)
のない
雜草
(
ざつそう
)
の
花
(
はな
)
などは
詠
(
よ
)
みません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
へえ
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます、
只今
(
たゞいま
)
杖
(
つゑ
)
を持つてまゐりませう。近「もう
杖
(
つゑ
)
も
要
(
い
)
らねえから
薬師
(
やくし
)
さまへ
納
(
をさ
)
めて
往
(
い
)
きな。 ...
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「あなたが
塩原多助
(
しほばらたすけ
)
の
御縁類
(
ごえんるゐ
)
の
方
(
かた
)
でございますか、
愚僧
(
ぐそう
)
が
当住
(
たうぢう
)
で……
只今
(
たゞいま
)
御囘向
(
ごゑかう
)
を……」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
はい
最
(
も
)
う
何
(
な
)
にも
彼
(
か
)
も
売
(
う
)
り
尽
(
つく
)
しましたが、
此品
(
これ
)
は
私
(
わたくし
)
の
秘蔵
(
ひざう
)
でございますから、
此品
(
これ
)
だけは
何
(
ど
)
うも
売却
(
はな
)
すことが
忌嫌
(
いや
)
でございますから、
只今
(
たゞいま
)
もつて
麪桶
(
めんつう
)
代
(
がは
)
りに
傍離
(
そばはな
)
さずに使つて
居
(
を
)
ります。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
只
漢検準1級
部首:⼝
5画
今
常用漢字
小2
部首:⼈
4画
“只今”で始まる語句
只今々々
只今参上