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其子
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そのこ
ふりがな文庫
“
其子
(
そのこ
)” の例文
其父
(
そのちち
)
、
戰
(
たたか
)
ひて
(七三)
踵
(
くびす
)
を
旋
(
めぐら
)
さずして、
遂
(
つひ
)
に
敵
(
てき
)
に
死
(
し
)
せり。
呉公
(
ごこう
)
、
今
(
いま
)
又
(
また
)
其子
(
そのこ
)
を
吮
(
す
)
ふ。
妾
(
せふ
)
、
(七四)
其死所
(
そのししよ
)
を
知
(
し
)
らず。
是
(
ここ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
哭
(
こく
)
するなり
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
無論誠吾が
直
(
ぢか
)
に逢つたのではないが、
妻
(
さい
)
に云ひ
付
(
つ
)
けて
断
(
ことわ
)
らした。夫でも
其子
(
そのこ
)
は期日迄に国へ帰つて差支なく検査を
済
(
す
)
ましてゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そんなら
其子
(
そのこ
)
は
亡
(
な
)
くなつてか、
可憐
(
かわい
)
さうなと
奧
(
おく
)
さま
憐
(
あはれ
)
がり
給
(
たま
)
ふ、
福
(
ふく
)
は
得意
(
とくい
)
に、
此戀
(
このこひ
)
いふも
言
(
い
)
はぬも
御座
(
ござ
)
りませぬ、
子供
(
こども
)
の
事
(
こと
)
なれば
心
(
こゝろ
)
にばかり
思
(
おも
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
同書
(
どうしよ
)
に
崔禹錫
(
さいうせき
)
が
食経
(
しよくきやう
)
を引て「
鮏
(
さけ
)
其子
(
そのこ
)
苺
(
いちご
)
に
似
(
に
)
て
赤
(
あか
)
く
光
(
ひか
)
り春
生
(
うま
)
れて年の内に
死
(
し
)
す
故
(
ゆゑ
)
にまた
年魚
(
ねんぎよ
)
と名く」と見えたり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そして
其子
(
そのこ
)
は去年初舞台を踏んで、彼と同じく、
否
(
いな
)
彼よりももつと正式な、新派俳優になる未来を
有
(
も
)
つてゐた。彼はその子を決して、三枚目にはしたくないと思つた。
虎
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
▼ もっと見る
其子
(
そのこ
)
の身に宿りしより常に
殺気
(
さつき
)
を
帯
(
お
)
べる夢のみ多く、或時は
深山
(
しんざん
)
に迷ひ込みて
数千
(
すせん
)
の
狼
(
おほかみ
)
に囲まれ、一生懸命の勇を
鼓
(
なら
)
して、
其
(
その
)
首領
(
しゆりやう
)
なる
老狼
(
らうらう
)
を
引倒
(
ひきたふ
)
し、
上顎
(
うはあご
)
と
下顎
(
したあご
)
に手をかけて
母となる
(新字旧仮名)
/
福田英子
(著)
ヤコブの井より遠からずして、
其子
(
そのこ
)
ヨセフの墓なるものあれど、さるものは見ず。また馬に上りて西へナブルスの谷に入る。南はゲリジム山、北はエバル山に挟まれたる谷なり。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
余
(
よ
)
が
筆
(
ふで
)
の
先
(
さき
)
にて
耕
(
たがや
)
し
得
(
え
)
たる
收入
(
しふにふ
)
は
極
(
きは
)
めて
僅少
(
きんせう
)
にして、
自
(
みづか
)
ら
食
(
く
)
ひ、
自
(
みづか
)
ら
衣
(
き
)
るに
未
(
いま
)
だ
足
(
た
)
らざれども、
足
(
た
)
らざる
内
(
うち
)
にもそれを
貯
(
たくは
)
へて、
以
(
もつ
)
て
子孫
(
しそん
)
に
傳
(
つた
)
へるといふ、
其子
(
そのこ
)
は
未
(
いま
)
だ
無
(
な
)
いのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
五月蠅
(
うるさい
)
ね』と
云
(
い
)
つて
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は、『そんな
事
(
こと
)
に
關
(
かま
)
つては
居
(
ゐ
)
られない!』
乃
(
そこ
)
で
夫人
(
ふじん
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
其子供
(
そのこども
)
に
乳
(
ちゝ
)
を
飮
(
の
)
ませ
始
(
はじ
)
めました、一
種
(
しゆ
)
の
子守歌
(
こもりうた
)
を
唱
(
うた
)
ひながら、一
ト
節
(
ふし
)
終
(
を
)
へるとは
其子
(
そのこ
)
を
搖
(
ゆす
)
り
上
(
あ
)
げて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其子
(
そのこ
)
の
帶
(
おび
)
は
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
其子
(
そのこ
)
曰
(
いは
)
く、「
築
(
きづ
)
かずんば
且
(
まさ
)
に
盜
(
たう
)
有
(
あ
)
らんとす」と。
其
(
その
)
鄰人
(
りんじん
)
の
父
(
ちち
)
も
亦
(
また
)
云
(
い
)
ふ。
暮
(
くれ
)
にして
果
(
はた
)
して
大
(
おほい
)
に
其財
(
そのざい
)
を
亡
(
うしな
)
ふ。
其家
(
そのいへ
)
甚
(
はなは
)
だ
其
(
そ
)
の
子
(
こ
)
を
(一〇一)
知
(
ち
)
として、
鄰人
(
りんじん
)
の
父
(
ちち
)
を
疑
(
うたが
)
へり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
鮒
(
ふな
)
やたなごは
宜
(
い
)
い
迷惑
(
めいわく
)
な、
釣
(
つ
)
るほどに
釣
(
つ
)
るほどに、
夕日
(
ゆふひ
)
が
西
(
にし
)
へ
落
(
お
)
ちても
歸
(
かへ
)
るが
惜
(
お
)
しく、
其子
(
そのこ
)
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
よ
殘
(
のこ
)
り
無
(
な
)
くお
魚
(
さかな
)
を
遣
(
や
)
つて、
喜
(
よろこ
)
ぶ
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
たいとでも
思
(
おも
)
ふたので
御座
(
ござ
)
りましよ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
文矦
(
ぶんこう
)
、
呉起
(
ごき
)
が
善
(
よ
)
く
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひ・
(七五)
廉平
(
れんぺい
)
にして
能
(
のう
)
を
盡
(
つく
)
し
士
(
し
)
の
心
(
こころ
)
を
得
(
え
)
たるを
以
(
もつ
)
て、
乃
(
すなは
)
ち
以
(
もつ
)
て
西河
(
せいが
)
の
守
(
しゆ
)
と
爲
(
な
)
し、
以
(
もつ
)
て
秦
(
しん
)
・
韓
(
かん
)
を
拒
(
ふせ
)
がしむ。
魏
(
ぎ
)
の
文矦
(
ぶんこう
)
既
(
すで
)
に
卒
(
しゆつ
)
す。
起
(
き
)
、
其子
(
そのこ
)
武矦
(
ぶこう
)
に
事
(
つか
)
ふ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
私
(
わたし
)
がはぎ
合
(
あは
)
せて
考
(
かんが
)
へると
今
(
いま
)
申
(
まうし
)
た
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
に
成
(
な
)
るので
御座
(
ござ
)
ります、
其子
(
そのこ
)
に
奧樣
(
おくさま
)
が
似
(
に
)
ていらつしやると
申
(
まをし
)
たのは
夫
(
そ
)
れは
嘘
(
うそ
)
では
御座
(
ござ
)
りませぬけれど、
露顯
(
ろけん
)
しますと
彼男
(
あれ
)
に
私
(
わたし
)
が
叱
(
しか
)
られます
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其子
(
そのこ
)
も
昨年
(
さくねん
)
の
暮
(
くれ
)
チプスに
懸
(
かゝ
)
つて
死
(
し
)
んださうに
聞
(
きゝ
)
ました、
女
(
をんな
)
はませな
物
(
もの
)
ではあり、
死
(
し
)
ぬ
際
(
ぎは
)
には
定
(
さだ
)
めし
父樣
(
とゝさん
)
とか
何
(
なん
)
とか
言
(
い
)
ふたので
御座
(
ござ
)
りましよう、
今年
(
ことし
)
居
(
ゐ
)
れば五つになるので
御座
(
ござ
)
りました
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
昔
(
むかし
)
鄭
(
てい
)
の
武公
(
ぶこう
)
、
胡
(
こ
)
を
伐
(
う
)
たんと
欲
(
ほつ
)
し、
廼
(
すなは
)
ち
(一〇二)
其子
(
そのこ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
妻
(
めあは
)
せたり。
因
(
よ
)
つて
羣臣
(
ぐんしん
)
に
問
(
と
)
うて
曰
(
いは
)
く、「
吾
(
われ
)
、
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひんと
欲
(
ほつ
)
す、
誰
(
たれ
)
か
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
ぞ」と。
關其思
(
くわんきし
)
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
し」と。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“其子”で始まる語句
其子供
其子供等