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點
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とも
ふりがな文庫
“
點
(
とも
)” の例文
新字:
点
廣間
(
ひろま
)
のともし
火
(
び
)
が
點
(
とも
)
つてゐたので、
手摺
(
てすり
)
の上から見下したり、召使達が往つたり來たりするのを眺めたりすることは、彼女を喜ばせた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
私
(
わたし
)
が
間違
(
まちが
)
つた
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひますれば、
其處
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
ます
師匠
(
ししやう
)
、
沙汰
(
さた
)
をします
筈
(
はず
)
。
點
(
とも
)
つて
立
(
た
)
つて
居
(
を
)
ります
上
(
うへ
)
は、
決
(
けつ
)
して
相違
(
さうゐ
)
ないと
存
(
ぞん
)
じます。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
抉られる樣に腹が痛む。子供等はまだ起きてない。家の中は森としてゐる。窓際の机の上にはまだ
洋燈
(
ランプ
)
が
曚然
(
ぼんやり
)
點
(
とも
)
つてゐた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
急ぎて
辿
(
たど
)
るうち
最早
(
もはや
)
全く
暮
(
くれ
)
過
(
すぎ
)
て
足元
(
あしもと
)
さへも
分難
(
わけがた
)
ければ
豫
(
かね
)
て用意の
提灯
(
ちやうちん
)
を取出し火を
點
(
とも
)
いて丁稚音吉に持せ足を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今夜は止めうと考へることもあるが御飯が濟んでラムプに火を
點
(
とも
)
す頃になると淋しくなる。行き度い。矢張り大勢の人のぞわ/\と往來してゐる小川町邊が戀しい。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
▼ もっと見る
「どうですか。」と言ひつゝ、院長は繃帶を解いて、看護婦が
點
(
とも
)
したランプに左の瞼を開けた。冷吉は探られるのを隱れてゐるやうに、息を殺してじつとしてゐた。
赤い鳥
(旧字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
畫工はまた豫め其心して、我を伴ひ入りぬ。先づ蝋燭一つ
點
(
とも
)
し、一をば猶衣のかくしの中に貯へおき、
一卷
(
ひとまき
)
の絲の端を入口に結びつけ、さて我手を引きて進み入りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
正面を眺めると參詣の人の俯向く無數の
頭
(
かしら
)
を越え、船のやうな大きな賽錢箱を前にして、遙かに奧深く、
數多
(
あまた
)
の
雪洞
(
ぼんぼり
)
を連ね
點
(
とも
)
した佛壇が、細かにゆらめく鈍い其の光で
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
大
(
おほ
)
きい
石室
(
せきしつ
)
は
奧行
(
おくゆ
)
きが
十間近
(
じつけんちか
)
くもあり、
室内
(
しつない
)
は
眞暗
(
まつくら
)
ですから
大
(
たい
)
そう
氣味
(
きみ
)
の
惡
(
わる
)
いものでありますが、
蝋燭
(
ろうそく
)
を
點
(
とも
)
したり、
懷中電燈
(
かいちゆうでんとう
)
を
携
(
たづさ
)
へて
行
(
ゆ
)
きますと、
内部
(
ないぶ
)
の
模樣
(
もよう
)
がよくわかります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「
俺
(
お
)
ら
櫟
(
くぬぎ
)
根
(
ね
)
つ
子
(
こ
)
うつちやつたぞ」おつぎは
更
(
さら
)
に
聲
(
こゑ
)
を
殺
(
ころ
)
していつた。
勘次
(
かんじ
)
はひよつこり
起
(
お
)
きて
何
(
なに
)
もいはずにおつぎの
顏
(
かほ
)
を
凝然
(
ぢつ
)
と
見
(
み
)
つめた。
暗
(
くら
)
い
家
(
うち
)
の
中
(
なか
)
には
漸
(
やうや
)
く
手
(
て
)
ランプが
點
(
とも
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「下から四尺くらゐのところだ——それから、燭臺の
蝋燭
(
らふそく
)
が少し
點
(
とも
)
つただけで消えてゐる。その下に紙を燒いた灰があるだらう——泥棒が灯を消して行くのは丁寧過ぎやしないか」
銭形平次捕物控:184 御時計師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこで少しその琴をお寄せになつて
生々
(
なまなま
)
にお彈きになつておいでになつたところ、間も無く琴の音が聞えなくなりました。そこで火を
點
(
とも
)
して見ますと、既にお
隱
(
かく
)
れになつていました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
燐寸
(
まつち
)
を
擦
(
す
)
つて
蝋燭
(
らふそく
)
を
點
(
とも
)
して、それを
臺所
(
だいどころ
)
にあつた
小桶
(
こをけ
)
の
中
(
なか
)
へ
立
(
た
)
てゝ、
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
へ
出
(
で
)
たが、
次
(
つぎ
)
の
部屋
(
へや
)
には
細君
(
さいくん
)
と
子供
(
こども
)
が
寐
(
ね
)
てゐるので、
廊下傳
(
らうかづた
)
ひに
主人
(
しゆじん
)
の
書齋
(
しよさい
)
へ
來
(
き
)
て、
其所
(
そこ
)
で
仕事
(
しごと
)
をしてゐると
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蝋の火を
點
(
とも
)
して念ず、
假名文
(
かなぶみ
)
の
御經
(
みきやう
)
の祕密。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
あな
火
(
ひ
)
ぞ
點
(
とも
)
る、
夕
(
ゆふ
)
づゝの
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
點
(
とも
)
り、ともり
季節の馬車
(旧字旧仮名)
/
佐藤惣之助
(著)
その日の食堂をあなたも御覽になつてゐらつしやればねえ——まあどんなに立派に飾つて、
眩
(
まばゆ
)
いほど
燈
(
ともしび
)
が
點
(
とも
)
つてゐましたでせう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
瓦斯燈
(
がすとう
)
がほんのり
點
(
とも
)
れて、あしらつた
一本
(
ひともと
)
の
青柳
(
あをやぎ
)
が、
裾
(
すそ
)
を
曳
(
ひ
)
いて、
姿
(
すがた
)
を
競
(
きそ
)
つて
居
(
ゐ
)
て、
唄
(
うた
)
が
題
(
だい
)
してあつたのを
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
る。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此室
(
こゝ
)
も又六疊間で、左の隅に据ゑた小さい机の上に、赤インキやら黒インキやらで散々樂書をした紙笠の、三分心の洋燈が、螢火ほどに
點
(
とも
)
つて居た。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
觀棚は内壁の布張汚れ裂けて、天井は
鬱悒
(
いぶせ
)
きまで低し。
少焉
(
しばし
)
ありて、上衣を脱ぎ
襯衣
(
はだぎ
)
の袖を
攘
(
から
)
げたる男現れて、舞臺の前なる燭を
點
(
とも
)
しつ。客は皆無遠慮に聲高く語りあへり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
窺
(
うかゞ
)
ふに
折節
(
をりふし
)
母は
氣分
(
きぶん
)
宜げにすや/\と寢入たる
樣子
(
やうす
)
なれば是
幸
(
さいは
)
ひと悦びつゝ諏訪町より田原町迄
遠
(
とほ
)
き道にも有ねば
日
(
ひ
)
は暮たれども
宵
(
よひ
)
の
間
(
ま
)
に一走りと
行燈
(
あんどう
)
を
點
(
とも
)
し
煎
(
せん
)
じ上たる藥を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
手
(
て
)
ランプが
薄闇
(
うすぐら
)
く
點
(
とも
)
された
時
(
とき
)
卯平
(
うへい
)
はのつそり
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
白蝋
(
びやくらふ
)
を
黄金
(
こがね
)
の臺に
點
(
とも
)
して
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
あな火ぞ
點
(
とも
)
る夕づつの
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
晩餐の爲めに
點
(
とも
)
された
切子
(
きりこ
)
硝子で飾つた燈の光がにぎやかに部屋にひろがり滿ちてゐた。大きく燃える火は、すつかり
眞赤
(
まつか
)
になつてゐて、明るかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『は、皆寢みました。先生もお泊りかと思つたんですけれど……。』と言ひ乍ら先に立つて智惠子の室に入つて、手早く机の上の洋燈を
點
(
とも
)
す。臥床が延べてあつた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
又
(
また
)
……
後
(
あと
)
で
主人
(
あるじ
)
に
聞
(
き
)
きますと……
釣臺
(
つりだい
)
が
出
(
で
)
ますと、それへ
着
(
つ
)
いた
提灯
(
ちやうちん
)
の四五
尺
(
しやく
)
前
(
まへ
)
へ、
早
(
は
)
や、あの、
卍
(
まんじ
)
をかいたのが、
重
(
かさな
)
つて
點
(
とも
)
れて、すつ/\と
先
(
さき
)
を
切
(
き
)
つて
歩行
(
ある
)
いたんださうです。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
舟人は
漁舟
(
すなどりぶね
)
を
陸
(
くが
)
に曳き上げたり。暮色漸く至れば、新に
點
(
とも
)
したる燈火その光を増して、
水面
(
みのも
)
は碧色にかゞやけり。一時四隣は寂として聲なかりき。忽ち歌曲の聲の岸より起るあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
刧
(
おび
)
やかし味方に付る時は
江戸表
(
えどおもて
)
へ
名乘
(
なのり
)
出
(
いづ
)
るに必ず
便利
(
べんり
)
なるべしと不敵にも思案を定め彼奧座敷に至り
燭臺
(
しよくだい
)
に
灯
(
あか
)
りを
點
(
とも
)
し
茵
(
しとね
)
の上に
欣然
(
きんぜん
)
と座を
占
(
し
)
め
胴卷
(
どうまき
)
の金子は
脇
(
わき
)
の臺に
差置
(
さしお
)
き所持の二品を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
南の窓に
點
(
とも
)
して
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
雨戸の隙を潜って
空
(
うそ
)
寒く障子を染めた曉の光の中に、石油だけは流石に凍らぬと見えて、
心
(
しん
)
を細めて置いた
吊洋燈
(
つるしランプ
)
が
昨夜
(
よべ
)
の儘に
薄
(
うつす
)
りと
點
(
とも
)
つて居たが、茶を注いで飮まずに置いた茶碗が二つに割れて
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
點
部首:⿊
17画
“點”を含む語句
點頭
合點
斑點
點火
頂點
中心點
交叉點
缺點
一點
弱點
此點
點々
點滴
要點
打點頭
點燈頃
早合點
點出
點綴
終點
...