“分難”の読み方と例文
読み方割合
わけがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目も及ばざる広庭の荒たきままに荒果てて、老松ろうしょう古杉こさん蔭暗く、花無き草ども生茂りて踏むべきみち分難わけがたし、崩れたる築山あり。水のれたる泉水あり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
急ぎて辿たどるうち最早もはや全くくれすぎ足元あしもとさへも分難わけがたければかねて用意の提灯ちやうちんを取出し火をともいて丁稚音吉に持せ足を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
九月なかばノ事ナレバ夜寒シキリニシテ手足モヒヘ、草ノ露分難わけがたク、急グトスレド道見ヘズ、ヤウ/\瓜生野うりふのマデゾ付ニケル、三人打向ヒ如何いかガセント語レドモ、先ヘ可行道モナシ、隼人正申ケルハ
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)