“鬱悒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぶせ50.0%
うついふ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
觀棚は内壁の布張汚れ裂けて、天井は鬱悒いぶせきまで低し。少焉しばしありて、上衣を脱ぎ襯衣はだぎの袖をからげたる男現れて、舞臺の前なる燭をともしつ。客は皆無遠慮に聲高く語りあへり。
しかるに又、ひるがへつて、将門を罪に召すの使を給ふ。心、はなはだ安からず。誠に、鬱悒うついふの至りなり。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)