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ていしゃじょう
ふりがな文庫
“
停車場
(
ていしゃじょう
)” の例文
「もうじき
鷲
(
わし
)
の
停車場
(
ていしゃじょう
)
だよ」カムパネルラが
向
(
む
)
こう
岸
(
ぎし
)
の、三つならんだ小さな青じろい
三角標
(
さんかくひょう
)
と、地図とを見くらべて
言
(
い
)
いました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そのとき、ふと、
彼
(
かれ
)
は、いましも
重
(
おも
)
い
荷
(
に
)
を
車
(
くるま
)
に
付
(
つ
)
けて、
店
(
みせ
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
って
停車場
(
ていしゃじょう
)
へゆきつつある、
弟
(
おとうと
)
の
姿
(
すがた
)
を
認
(
みと
)
めたのでありました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
丁度
今頃
(
いまごろ
)
来るはずだった。こう思って柵の格子の間から、月の差している道を眺めた。
停車場
(
ていしゃじょう
)
の
側
(
そば
)
まで見えているのである。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
むかしの東海道の
日坂
(
にっさか
)
の
宿
(
しゅく
)
は、今日では鉄道の
停車場
(
ていしゃじょう
)
になつてゐない。今日の
下
(
くだ
)
り列車は
金谷
(
かなや
)
、
堀
(
ほり
)
の
内
(
うち
)
、
掛川
(
かけがわ
)
の各停車場を過ぎて、浜松へ向つてゆく。
小夜の中山夜啼石
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
平素
市中
(
しちゅう
)
の百貨店や
停車場
(
ていしゃじょう
)
などで、疲れもせず我先きにと先を争っている喧騒な優越人種に逢わぬことである。
放水路
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
つぎの土曜日の二時の汽車で、セットへ着くはずにするからと言って来た。わたしは犬たちとジョリクールを
連
(
つ
)
れて、かれに会いに
停車場
(
ていしゃじょう
)
まで行くことを
許
(
ゆる
)
された。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
停車場
(
ていしゃじょう
)
の明かりで、彼が非常に蒼ざめて、興奮の余りブルブル震えていることが分かった。
黄色な顔
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
死人は岐阜市に発行する○○○○新聞という新聞の
主筆
(
しゅひつ
)
——氏で、それはその夜
停車場
(
ていしゃじょう
)
前の旅館に投宿して、訪問する処があると云って出かけて往ったものだと云うことが判ったが
雀が森の怪異
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ニールスがガチョウのせなかから見おろしますと、町や、
農場
(
のうじょう
)
や、
教会
(
きょうかい
)
や、
工場
(
こうじょう
)
や、お
城
(
しろ
)
や、
停車場
(
ていしゃじょう
)
などが、大小さまざまの
飾
(
かざ
)
りもののように、まきちらされているように見えました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
中央線でいうならば、山梨県は
小仏
(
こぼとけ
)
のトンネルからはじまり、向うは
日野春
(
ひのはる
)
と
富士見
(
ふじみ
)
の二つの
停車場
(
ていしゃじょう
)
のなかほどでおわるのだが、見て行くうちに屋根の形がいつの間にかまるでかわってしまう。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして
摘
(
つ
)
まれた
葉
(
は
)
は、
大
(
おお
)
きなかごに
詰
(
つ
)
められて
送
(
おく
)
られるのですが、
彼
(
かれ
)
はそれをリヤカーに
乗
(
の
)
せて、
幾
(
いく
)
たびとなく、
停車場
(
ていしゃじょう
)
へ
運
(
はこ
)
んだのであります。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
停車場
(
ていしゃじょう
)
へ馬車に乗って出掛けるはずの時刻より二時間も早く支度をしてしまって、長椅子に掛けて待っている。マリイも用が
疾
(
と
)
っくに済んでいる。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
われわれが新橋の
停車場
(
ていしゃじょう
)
を別れの場所、出発の場所として描写するのも、また僅々四、五年間の事であろう。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
青森の町は
盛岡
(
もりおか
)
ぐらいだった。
停車場
(
ていしゃじょう
)
の前にはバナナだの
苹果
(
りんご
)
だの売る人がたくさんいた。
待合室
(
まちあいしつ
)
は大きくてたくさんの人が顔を
洗
(
あら
)
ったり
物
(
もの
)
を食べたりしている。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
なにより先に
刑務所
(
けいむしょ
)
へ行って、父親にさようならを言うこと、それからてんでに荷物を持って
別々
(
べつべつ
)
の汽車に乗るために、別々の
停車場
(
ていしゃじょう
)
に
別
(
わか
)
れて行くという
手順
(
てじゅん
)
を決めた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
なるほど
停車場
(
ていしゃじょう
)
に着くと
直
(
すぐ
)
に桜の多いのが
誰
(
たれ
)
の眼にも入る。
路傍
(
みちばた
)
にも人家の庭にも、公園にも丘にも、桜の古木が枝をかわして繁っている。磯部の若葉は総て桜若葉であるといってもいい。
磯部の若葉
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その二人は
前晩
(
ぜんばん
)
泊った温泉町から電報を打って
停車場
(
ていしゃじょう
)
もよりの家へ某事を頼んであるので、その家へ往って
夜
(
よ
)
を明かし、己の家へは翌朝の汽車で帰ったような顔をして帰ると云うことになっていた。
青い紐
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
沿海線
(
えんかいせん
)
に
沿
(
そ
)
うて、レールが
走
(
はし
)
っていました。
小高
(
こだか
)
い
丘
(
おか
)
の
上
(
うえ
)
に、
停車場
(
ていしゃじょう
)
があって、
待合室
(
まちあいしつ
)
は
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
きさらしになっています。
死と話した人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
停車場
(
ていしゃじょう
)
の屋根の下を出離れると、本当の昼の明りになった。なんという
好
(
い
)
い天気だろう。それに向うには朝日に赤く染められた山々が
聳
(
そび
)
えている。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
わたしは犬をひもでつないで、ジョリクールは上着の下に入れて、
停車場
(
ていしゃじょう
)
の
片
(
かた
)
すみに立って待っていた。わたしは身の回りに起こっていることはほとんど目にはいらなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
目下いずこの
停車場
(
ていしゃじょう
)
の新聞売場にも並べられている小新聞を見ると、
拙劣鄙褻
(
せつれつひせつ
)
な挿絵とその表題とが、読者の目を
牽
(
ひ
)
くだけで買って読んで見ると案外つまらない事ばかりである。
裸体談義
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
まもなくプラットホームの一
列
(
れつ
)
の
電燈
(
でんとう
)
が、うつくしく
規則
(
きそく
)
正しくあらわれ、それがだんだん大きくなってひろがって、二人はちょうど白鳥
停車場
(
ていしゃじょう
)
の、大きな
時計
(
とけい
)
の前に来てとまりました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それは
停車場
(
ていしゃじょう
)
と
己
(
じぶん
)
の家の途中にある町であった。
指環
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
路
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
には、
重
(
おも
)
い
荷
(
に
)
を
載
(
の
)
せて
停車場
(
ていしゃじょう
)
にゆく
車
(
くるま
)
がつづいていました。また、
停車場
(
ていしゃじょう
)
からほかへ
運
(
はこ
)
んでゆく
車
(
くるま
)
などで、
終日
(
しゅうじつ
)
織
(
お
)
るがように
見
(
み
)
られたのであります。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
人力車
(
じんりきしゃ
)
から新橋の
停車場
(
ていしゃじょう
)
に降り立った時、人から病人だと思われはせぬかと、その事がむやみに気まりがわるく、汽車に乗込んでからも、帽子を
眉深
(
まぶか
)
にかぶり顔を
窗
(
まど
)
の方へ
外向
(
そむ
)
けて
十六、七のころ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
停車場
(
ていしゃじょう
)
の方で、
鋭
(
するど
)
い
笛
(
ふえ
)
がピーと鳴りました。
めくらぶどうと虹
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし、
急
(
きゅう
)
に
思
(
おも
)
いたってきたので、
通知
(
つうち
)
もしなかったから、この
小
(
ちい
)
さな
寂
(
さび
)
しい
停車場
(
ていしゃじょう
)
に
降
(
お
)
りても、そこに、
上野先生
(
うえのせんせい
)
の
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
いだし
得
(
え
)
ようはずがなかったのです。
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
鉄道
(
てつどう
)
につとめているおじさんが、
道
(
みち
)
で
落
(
お
)
としたんだわ。あのボタンを
停車場
(
ていしゃじょう
)
へ
持
(
も
)
っていって、とどけてあげればよかった。」と、ゆり
子
(
こ
)
ちゃんは
思
(
おも
)
ったのです。
金色のボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
年
(
とし
)
も
暮
(
く
)
れ、
翌年
(
あくるとし
)
になると、
不思議
(
ふしぎ
)
に
運
(
うん
)
がめぐってきました。
汽車
(
きしゃ
)
がこの
村
(
むら
)
を
通
(
とお
)
って、
停車場
(
ていしゃじょう
)
が
近
(
ちか
)
くに
建
(
た
)
つといううわさがたつと、
急
(
きゅう
)
にあたりが
景気
(
けいき
)
づきました。
くわの怒った話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
田舎
(
いなか
)
の
停車場
(
ていしゃじょう
)
へ
汽車
(
きしゃ
)
がとまりました。その
汽車
(
きしゃ
)
は、
北
(
きた
)
の
方
(
ほう
)
の
国
(
くに
)
からきて、だんだん
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
へゆくのでありました。どの
箱
(
はこ
)
にも、たくさんな
荷物
(
にもつ
)
が
積
(
つ
)
んでありました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「これから
停車場
(
ていしゃじょう
)
にいって、
汽車
(
きしゃ
)
に
乗
(
の
)
るのだよ。こちらへきたら、また、あえるかもしれない。」
春さきの朝のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
東京
(
とうきょう
)
から、
兄
(
にい
)
さんが、
帰
(
かえ
)
ってくるというので、
子
(
こ
)
どもは、
停車場
(
ていしゃじょう
)
へ、むかえにでました。
風七題
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ぼっちゃん、
遠
(
とお
)
いのですよ。あっちの
港町
(
みなとまち
)
です。もし、あっちへいらしたら、およりくださいね。わたしのうちは、
停車場
(
ていしゃじょう
)
のすぐ
前
(
まえ
)
ですから。」と、おばさんが
教
(
おし
)
えてくれた。
はたらく二少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このくまも、やはり
毎日駆
(
まいにちか
)
けまわった
山
(
やま
)
や、
谷
(
たに
)
や、
河
(
かわ
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しているのかもしれませんでした。そのとき、ちょうど
停車場
(
ていしゃじょう
)
の
構内
(
こうない
)
に、
鶏
(
にわとり
)
が
餌
(
え
)
をさがしながら
歩
(
ある
)
いていました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いよいよ、
門出
(
かどで
)
の
日
(
ひ
)
がきました。
彼
(
かれ
)
は、
停車場
(
ていしゃじょう
)
への
道
(
みち
)
を
急
(
いそ
)
ぎつつ、ふり
返
(
かえ
)
って、一
日
(
にち
)
として
見
(
み
)
なかったことのない、
山々
(
やまやま
)
をながめました。
雲
(
くも
)
が
出
(
で
)
ていて、
剣
(
けん
)
ガ
嶺
(
みね
)
だけが、
隠
(
かく
)
れていました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昨夜
(
さくや
)
、
叔父
(
おじ
)
さんが、
荷物
(
にもつ
)
を
持
(
も
)
って、
停車場
(
ていしゃじょう
)
まで
送
(
おく
)
ってくれました。
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
汽車
(
きしゃ
)
は、
広々
(
ひろびろ
)
とした
平野
(
へいや
)
の
中
(
なか
)
を
走
(
はし
)
っていました。
車中
(
しゃちゅう
)
には、
眠
(
ねむ
)
そうな
顔
(
かお
)
をした
男
(
おとこ
)
や
女
(
おんな
)
が
乗
(
の
)
っていました。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
東京
(
とうきょう
)
から
乗
(
の
)
ったのです。そして、つぎのつぎの、
停車場
(
ていしゃじょう
)
で
下
(
お
)
りますの。」
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おお、どこか
遠
(
とお
)
い
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
で、
停車場
(
ていしゃじょう
)
へ、
兵隊
(
へいたい
)
さんを
送
(
おく
)
っていくのだな。」
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ここは、
山間
(
さんかん
)
の、
停車場
(
ていしゃじょう
)
に
近
(
ちか
)
い、
町
(
まち
)
の
形
(
かたち
)
をした、
小
(
ちい
)
さな
村
(
むら
)
でありました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、
自由
(
じゆう
)
に
放
(
はな
)
たれていて、しかも、
羽
(
はね
)
すら
持
(
も
)
ちながら、それができないとは、なんという
情
(
なさ
)
けないことだ……。」と、くまは、はがゆがりました。
汽車
(
きしゃ
)
は、いくつかの
停車場
(
ていしゃじょう
)
にとまりました。
汽車の中のくまと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
暗
(
くら
)
い
道
(
みち
)
を、お
母
(
かあ
)
さんは、
停車場
(
ていしゃじょう
)
の
方
(
ほう
)
へ
向
(
む
)
かって
歩
(
ある
)
いていました。
夕焼けがうすれて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
姉
(
ねえ
)
さんと、
賢二
(
けんじ
)
は、
停車場
(
ていしゃじょう
)
まで、
見送
(
みおく
)
っていきました。
北風にたこは上がる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“停車場”の意味
《名詞》
停 車 場(ていしゃじょう・ていしゃば)
鉄道車両が停車する場所。古めかしい表現のようだが近代になってからの造語であり駅の方が古い。
(出典:Wiktionary)
“停車場”の解説
停車場(ていしゃじょう・ていしゃば)は、鉄道において車両が停車できる施設であり、駅・信号場・操車場の総体である。
(出典:Wikipedia)
停
常用漢字
小5
部首:⼈
11画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“停車場”で始まる語句
停車場前
停車場側
停車場寄
停車場路
停車場居廻