“日坂”の読み方と例文
読み方割合
にっさか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかしの東海道の日坂にっさか宿しゅくは、今日では鉄道の停車場ていしゃじょうになつてゐない。今日のくだり列車は金谷かなやほりうち掛川かけがわの各停車場を過ぎて、浜松へ向つてゆく。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
そのおなじ日の落ちゆく陽脚ひあしをいそいで、まだ逆川さかさがわ夕照ゆうでりのあかあかと反映はんえいしていたころ、小夜さよ中山なかやま日坂にっさかきゅうをさか落としに、松並木まつなみきのつづく掛川かけがわから袋井ふくろい宿しゅくへと
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
遠江国とおとうみのくに日坂にっさか宿しゅくに近い小夜さよ中山街道なかやまかいどう茶店ちゃみせへ、ひとりの女があめを買ひに来た。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)