はか)” の例文
新字:
此後こののち杉村氏すぎむらしは、東京朝日とうきやうあさひ世界せかいしう會員くわいゐんともに、米國べいこくわたり、ボストンにてはからずモールス面會めんくわいし、余等よらとも大森貝塚發掘おほもりかひづかはつくつことかた
したがつこゝ堅實けんじつなる基礎きそ出來でき以上いじやう基礎きそうへつて今後こんごおほい日本にほん産業さんげふ振興しんこう貿易ぼうえき發達はつたつはかつてくことが、吾々われ/\政府せいふ責務せきむであり
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
はからざりき、かずに/\とつゞけるのをいて、ひらけば向島むかうじまなり。それより百花園ひやくくわゑんあそぶ。黄昏たそがれたり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
地上ちじゃうそんするものたるかぎり、如何いかしいしな何等なにらかのえききょうせざるはく、また如何いかいものも用法ようはふたゞしからざればそのせいもとり、はからざるへいしゃうずるならひ。
世に埋木うもれぎの花咲く事もなかりし我れ、はからずも御恩の萬一を報ゆるの機會に遇ひしこそ、息ある内の面目なれ。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
後ゆたかなる恩惠めぐみをうけ、汝等をめぐらす貴き天に入りし時、我ははからずも汝等の處に着けり 一一八—一二〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
柳川君やながはくんわたくしすぐ黄乳樹わうにうじゆはやしへんで、はからずも君等きみら急難きふなんをおたすもうしたときから、左樣さうおもつてつたのです。
我ははだへあはを生ずる心地しつゝ、わづかに口を開きて、さてはベルナルドオなりしよ、はからざりき、おん身と伊太利の北のはてなる、アルピイ山の麓にて相見んとはと答へつ。
彼女かのぢよつとむ成長せいちやうたのしみすごした空想くうさうは、はからずもおそろしい不安ふあん彼女かのぢよむね暴露あばいつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
つまころしてもつしやうたらんをもとむ。小國せうこくにして戰勝せんしようらば、すなは(六八)諸矦しよこうはからん。ゑい兄弟けいてい國也くになりしかるにきみもちひば、すなはゑいつるなり
七點セヴンれの刷毛はけし、『さア、なんでもわることは——』はからずも其視線そのしせんが、つてみんなのることをてゐたあいちやんの視線しせん衝突ぶつかつたので、いそいでかれはそれをらしました
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これたいする對策たいさく如何いかんふと、海外かいぐわいかねりて在外資金ざいぐわいしきん補充ほじうはかるか、外國ぐわいこくからものへらす、すなは輸入超過ゆにふてうくわへらすか二つに一つしかないのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
武村兵曹たけむらへいそうへば快活くわいくわつことと、それから砲術ほうじゆつたくみことと、また腕力わんりよく馬鹿ばかつよこととで、日本海軍につぽんかいぐん水兵仲間すいへいなかまにはすくなからずかほれてつたをとこなので、いまはからずも
土偶どぐう※ なにしろ泥土でいどおとしてるべしと、車夫しやふをして、それをあらひにつてると、はからんや、それは獸骨じうこつの一大腿骨だいたいこつ關節部くわんせつぶ黒焦くろこげけてるのであつたので
亞尼アンニー鳥渡ちよつと使つかひにましたとき波止塲はとばのほとりではからずも、たえひさしきその出會であつたのです。
そこでひとさとつて改革かいかくはかれば此度こんどくらしをなほして自分じぶん支出ししゆつ何割なんわりげんじて、さうして其剩餘そのじようよもつ從來じうらい借金しやくきん整理せいりをしてくよりほかにはみちはないのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)