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七點
『そんな
事を
云つたつて
仕方がない』と
拗ねた
調子で
五點が
云ひました。『
七點が
私の
肘を
衝いたんだもの』
云はれて
七點は
空嘯き、『さうだよ、
五點!
何時でも
惡い
事は
他人の
所爲にするさ!』
七點は
彼れの
刷毛を
投げ
出し、『さア、
何でも
惡い
事は——』
圖らずも
其視線が、
立つて
皆なの
爲ることを
見てゐた
愛ちやんの
視線と
衝突り
合つたので、
急いで
彼はそれを
外らしました