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縁談
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えんだん
ふりがな文庫
“
縁談
(
えんだん
)” の例文
すると、
隣
(
となり
)
の
国
(
くに
)
から、
人
(
ひと
)
が
今度
(
こんど
)
のご
縁談
(
えんだん
)
について
探
(
さぐ
)
りにきたといううわさが、すぐにその
国
(
くに
)
の
人々
(
ひとびと
)
の
口
(
くち
)
に
上
(
のぼ
)
りましたから、さっそく
御殿
(
ごてん
)
にも
聞
(
き
)
こえました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ヂュリ
今
(
いま
)
すぐに
行
(
ゆ
)
くわいの。……
縁談
(
えんだん
)
を
斷然
(
ふっゝり
)
止
(
や
)
め、
予
(
わし
)
をば
勝手
(
かって
)
に
泣
(
な
)
かして
下
(
くだ
)
され。
明日
(
あす
)
使
(
つか
)
ひを
送
(
あ
)
げませうぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
主命
(
しゆうめい
)
に
依
(
よ
)
りて
糸子
(
いとこ
)
縁談
(
えんだん
)
の申し
込
(
こみ
)
なるべし、
其時
(
そのとき
)
雪三
(
せつざう
)
决然
(
けつぜん
)
とせし
聲音
(
こわね
)
にて、
折角
(
せつかく
)
の
御懇望
(
ごこんもう
)
ながら
糸子
(
いとこ
)
さま
御儀
(
おんぎ
)
他家
(
たけ
)
へ
嫁
(
か
)
したまふ
御身
(
おんみ
)
ならねばお
心
(
こゝろ
)
承
(
うけたまは
)
るまでもなし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
この
)
縁談
(
えんだん
)
は
安之助
(
やすのすけ
)
が
學校
(
がくかう
)
を
卒業
(
そつげふ
)
すると
間
(
ま
)
もなく
起
(
おこ
)
つたもので、
小六
(
ころく
)
が
房州
(
ばうしう
)
から
歸
(
かへ
)
つて、
叔母
(
をば
)
に
學資
(
がくし
)
の
供給
(
きようきふ
)
を
斷
(
こと
)
わられる
時分
(
じぶん
)
には、もう
大分
(
だいぶ
)
話
(
はなし
)
が
進
(
すゝ
)
んでゐたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
外
(
はづ
)
さず話しなば必ず
縁談
(
えんだん
)
整
(
とゝ
)
のはんと彼の富澤町なる甲州屋吉兵衞の次男千太郎の
身持
(
みもち
)
を
篤
(
とく
)
と
探
(
さぐ
)
りしに
何所
(
いづれ
)
で
訪
(
とう
)
ても
能
(
よき
)
若者なりと
賛成
(
ほめ
)
ざる者の無かりしかば其趣きを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
それぞれ父親から
縁談
(
えんだん
)
をもち出されると、我々は見る見るお
互
(
たが
)
いどうし好きになって、一足とびに
結婚
(
けっこん
)
してしまったというわけ。わたしの話は、ほんの
二言
(
ふたこと
)
で済んでしまいますよ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
縁談
(
えんだん
)
がすっかり
整
(
ととの
)
った
時
(
とき
)
に、
敦子
(
あつこ
)
さまは
遥
(
は
)
るばる
三浦
(
みうら
)
まで
御挨拶
(
ごあいさつ
)
に
来
(
こ
)
られました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
何某
(
なにがし
)
の
御子息
(
ごしそく
)
、
何屋
(
なにや
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
と、
水茶屋
(
みずちゃや
)
の
娘
(
むすめ
)
には、
勿体
(
もったい
)
ないくらいの
縁談
(
えんだん
)
も、これまでに五つや十ではなく、
中
(
なか
)
には
用人
(
ようにん
)
を
使者
(
ししゃ
)
に
立
(
た
)
てての、れッきとしたお
旗本
(
はたもと
)
からの
申込
(
もうしこ
)
みも二三は
数
(
かぞ
)
えられたが
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
彼女と葛城の
縁談
(
えんだん
)
も、中に立って色々骨折る人があったが、彼女の父は断じて許さなかった。葛城の人物よりも其無資産を
慮
(
おもんぱか
)
ったのである。葛城の母、兄姉も皆お馨さんの渡米には不賛成であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「でも
縁談
(
えんだん
)
はご相談なさいますわ」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
三
縁談
(
えんだん
)
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
爲
(
せ
)
しこと小西屋の
嫁
(
よめ
)
と爲といふとも
羞
(
はづか
)
しからぬ女なりと長三郎は
殊更
(
ことさら
)
に
戀慕
(
こひしたふ
)
心の
増
(
まさ
)
りゆき夫婦は夫とも
意附
(
こゝろづか
)
で
醫師
(
いしや
)
の言たる言葉を信とし
縁談
(
えんだん
)
斷
(
ことわ
)
り此
騷動
(
さうどう
)
に及びたるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すぐに
縁談
(
えんだん
)
を
断
(
ことわ
)
ってしまおうかとも
思
(
おも
)
われましたが、もし、そうしたら、きっと
皇子
(
おうじ
)
が
復讐
(
ふくしゅう
)
をしに
攻
(
せ
)
めてくるだろうというような
気
(
き
)
がして、すぐには
決
(
けっ
)
しかねたのであります。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
此
(
これ
)
が
年頃
(
としごろ
)
になったのでございますから、
縁談
(
えんだん
)
の
口
(
くち
)
は
諸方
(
しょほう
)
から
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るようにかかりましたが、
俚諺
(
ことわざ
)
にも
帯
(
おび
)
に
短
(
みじ
)
かし
襷
(
たすき
)
に
長
(
なが
)
しとやら、なかなか
思
(
おも
)
う
壺
(
つぼ
)
にはまったのがないのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
パリス チッバルトの
落命
(
らくめい
)
をいみじう
歎
(
なげ
)
いてゞあったゆゑ、
涙
(
なみだ
)
の
宿
(
やど
)
には
戀神
(
ヸーナス
)
は
笑
(
ゑ
)
まぬものと、
縁談
(
えんだん
)
を
差控
(
さしひか
)
へてゐたところ、
餘
(
あま
)
り
甚
(
きつ
)
う
歎
(
なげ
)
いては
姫
(
ひめ
)
の
身
(
み
)
が
心元
(
こゝろもと
)
ない、
獨
(
ひとり
)
でゐれば
洪水
(
こうずゐ
)
のやうに
出
(
で
)
る
涙
(
なみだ
)
も
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
僕
(
ぼく
)
は
今度
(
こんど
)
の
縁談
(
えんだん
)
を
断
(
ことわ
)
らうと
思
(
おも
)
ふ」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
儘
(
まゝ
)
の
座敷牢
(
ざしきらう
)
縁
(
えん
)
の
障子
(
しやうじ
)
の
開閉
(
あけたて
)
にも
乳母
(
うば
)
が
見張
(
みは
)
りの
目
(
め
)
は
離
(
はな
)
れず
況
(
ま
)
してや
勘藏
(
かんざう
)
が
注意
(
ちゆうい
)
周到
(
しうたう
)
翼
(
つばさ
)
あらば
知
(
し
)
らぬこと
飛
(
と
)
ぶ
鳥
(
とり
)
ならぬ
身
(
み
)
に
何方
(
いづく
)
ぬけ
出
(
い
)
でん
隙
(
すき
)
もなしあはれ
刄物
(
はもの
)
一
(
ひと
)
つ
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れたや
處
(
ところ
)
は
異
(
かは
)
れど
同
(
おな
)
じ
道
(
みち
)
に
後
(
おく
)
れはせじの
娘
(
むすめ
)
の
目色
(
めいろ
)
見
(
み
)
てとる
運平
(
うんぺい
)
が
氣遣
(
きづか
)
はしさ
錦野
(
にしきの
)
との
縁談
(
えんだん
)
も
今
(
いま
)
が
今
(
いま
)
と
運
(
はこ
)
びし
中
(
なか
)
に
此
(
この
)
こと
知
(
し
)
られなば
皆
(
みな
)
畫餠
(
ぐわべい
)
なるべし
包
(
つゝ
)
まるゝだけは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
包み與ふるほどに
六個
(
むたり
)
の者は
管伴
(
ばんたう
)
を經て禮を演べ早用なしと忠兵衞が
言
(
いへ
)
るに
何
(
いづ
)
れも
空
(
から
)
釣臺を
擔
(
かつい
)
で本町へと歸りける跡に忠兵衞
懷中
(
ふところ
)
より金子二百兩
取出
(
とりいだ
)
し此方の
望
(
のぞ
)
みに
縁談
(
えんだん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
諸方
(
しょほう
)
から
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
るようにかかって
来
(
く
)
る
縁談
(
えんだん
)
、
中
(
なか
)
には
随分
(
ずいぶん
)
これはというのもあったそうでございますが、
敦子
(
あつこ
)
さまは
一
(
ひと
)
つなしに
皆
(
みな
)
断
(
ことわ
)
って
了
(
しま
)
うのでした。これにはむろん
訳
(
わけ
)
があったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“縁談”の意味
《名詞》
結婚の話。嫁取りまたは婿養子の縁組の相談。
(出典:Wiktionary)
“縁談”の解説
縁談(えんだん)は、婚姻前の男女の縁組の話。
(出典:Wikipedia)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
談
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“縁”で始まる語句
縁
縁側
縁起
縁日
縁端
縁先
縁故
縁喜
縁付
縁者