トップ
>
實
>
まこと
ふりがな文庫
“
實
(
まこと
)” の例文
新字:
実
彼は
生命
(
いのち
)
の新たなるころ
實
(
まこと
)
の力すぐれたれば、そのすべての良き
傾向
(
かたむき
)
は、げにめざましき
證
(
あかし
)
となるをえたりしものを 一一五—一一七
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
國許
(
くにもと
)
にござります、
其
(
そ
)
の
話
(
はなし
)
につきまして、
其
(
それ
)
を
饒舌
(
しやべ
)
りますのに、
實
(
まこと
)
にこまりますことには、
事柄
(
ことがら
)
の
續
(
つゞき
)
の
中
(
なか
)
に、
歌
(
うた
)
が
一
(
ひと
)
つござります。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
請取すべしと申渡されければ七右衞門久七の兩人は始めて其譯を
悟
(
さと
)
り
實
(
まこと
)
に有難き仕合せなりと涙を流して喜びけり猶又大岡殿七右衞門を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
原因
(
おこり
)
の罪はとかぞふれば流石に天道是れ無差別とは言ひがたけれど、口に正義の髭つき立派なる方樣のうちに、恐ろしや
實
(
まこと
)
の罪はありける物を
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そして、それをまた
實
(
まこと
)
と
思
(
おも
)
はう。でも
誓言
(
せいごん
)
などなされると(
却
(
かへ
)
って)
心元
(
こゝろもと
)
ない、
戀人
(
こひゞと
)
が
誓言
(
せいごん
)
を
破
(
やぶ
)
るのはヂョーヴ
神
(
じん
)
も
只
(
たゞ
)
笑
(
わら
)
うてお
濟
(
す
)
ましなさるといふゆゑ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
實
(
まこと
)
は今宵吾一人の少女を艱苦の中より救はんとするなり。さはれ开は吾が仇なる心にあらず。
花枕
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
かれここに神産巣日
御祖
(
みおや
)
の命に白し上げしかば、「こは
實
(
まこと
)
に我が子なり。子の中に、我が
手俣
(
たなまた
)
より
漏
(
く
)
きし子なり。かれ
汝
(
いまし
)
葦原色許男
(
あしはらしこを
)
の命と
兄弟
(
はらから
)
となりて、その國作り堅めよ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
彼が病院の死亡室に轉ツてゐる施療患者の屍體の
垢
(
あか
)
、または其の他の
穢
(
けがれ
)
を奇麗に洗ひ、または拭取ツて、これを解剖臺に載せるまでの始末方と來たら、
實
(
まこと
)
に好く整ツたものだ
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
番付
(
ばんづけ
)
には
流石
(
さすが
)
にわが
實
(
まこと
)
の
苗字
(
めうじ
)
をしるさんことの恥かしくて、假にチエンチイと
名告
(
なの
)
りたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
實
(
まこと
)
にそれこそ生みのくるしみであつた。
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
又
※
(
はか
)
らずも
貴方
(
あなた
)
の御助けに預かりし事
實
(
まこと
)
に有難く存じ奉つる
此御恩
(
このごおん
)
は
生々
(
しやう/″\
)
世々
(
せゝ
)
忘却
(
ばうきやく
)
仕まつらず候と夫婦
諸共
(
もろとも
)
に涙を流して申しけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
汝
實
(
まこと
)
にかゝる都——これが名について神々の間にかのごとき爭ひありき、また凡ての知識の光この處より
閃
(
きらめ
)
きいづ——の君ならば 九七—九九
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
武者
(
むしや
)
ぶり
着
(
つ
)
いて、これを
詰
(
なじ
)
るに、
妻
(
つま
)
、
綾羅
(
りようら
)
にだも
堪
(
た
)
へざる
状
(
さま
)
して、
些
(
ちつ
)
とも
知
(
し
)
らずと
云
(
い
)
ふ。
又
(
また
)
實
(
まこと
)
に
知
(
し
)
らざるが
如
(
ごと
)
くなりけり。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロミオ そりゃ
實
(
まこと
)
か?……おのれ、
怨
(
うら
)
めしい
運星
(
うんせい
)
めら!……
俺
(
おれ
)
の
宿
(
やど
)
を
知
(
し
)
ってゐような。
筆
(
ふで
)
と
紙
(
かみ
)
とを
手
(
て
)
に
入
(
い
)
れて、そして
驛馬
(
はやうま
)
をも
傭
(
やと
)
うてくれ。
今宵
(
こよひ
)
のうちに
出發
(
た
)
たうわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その書には、唯だ左の數句あるのみなりき。曰く、我は汝と賭して
贏
(
か
)
ちたり、されど
實
(
まこと
)
に贏ちしは我に非ざりきと。憐むべし、ポツジヨが意中の人は即亦我意中の人なりしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
遮
(
さへぎ
)
りそれでは
未
(
ま
)
だ
御存
(
ごぞん
)
じの
無
(
な
)
きならん
父御
(
てゝご
)
さまと
兄
(
あに
)
との
中
(
なか
)
にお
話
(
はな
)
し
成立
(
なりた
)
つてお
前
(
まへ
)
さまさへ
御承知
(
ごしようち
)
ならば
明日
(
あす
)
にも
眞實
(
しんじつ
)
の
姉樣
(
あねさま
)
お
厭
(
いや
)
か/\お
厭
(
いや
)
ならばお
厭
(
いや
)
でよしと
薄氣味
(
うすきみ
)
わろき
優
(
やさ
)
しげの
聲
(
こゑ
)
嘘
(
うそ
)
か
實
(
まこと
)
か
餘
(
あま
)
りといへば
餘
(
あま
)
りのこと
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
押開
(
おしひら
)
き御免なされと此家の
亭主
(
あるじ
)
長兵衞は
入來
(
いりきた
)
り只今
彼方
(
かなた
)
にて御樣子を伺ひ
實
(
まこと
)
に
御志操
(
おこゝろざし
)
を感じ候なり
然
(
さり
)
ながらお三人のお旅籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實
(
まこと
)
や、
人
(
ひと
)
住
(
す
)
んで
煙
(
けむり
)
壁
(
かべ
)
を
洩
(
も
)
るで、……
誰
(
たれ
)
も
居
(
ゐ
)
ないと
成
(
な
)
ると、
南向
(
みなみむ
)
きながら、
日
(
ひ
)
ざしも
淡
(
うす
)
い。が、
引越
(
ひきこ
)
すとすれば
難
(
なん
)
には
成
(
な
)
らぬ。……
折
(
をり
)
から
家
(
いへ
)
も
探
(
さが
)
して
居
(
ゐ
)
た。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
シチーリアとアラーゴナの
名譽
(
ほまれ
)
の母なるわが美しき
女
(
むすめ
)
のもとにゆき、世の
風評
(
さた
)
違はば
實
(
まこと
)
を告げよ 一一五—一一七
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
毒
(
どく
)
がまだ
殘
(
のこ
)
って
居
(
ゐ
)
たら、それこそは
假
(
かり
)
の
命
(
いのち
)
から
實
(
まこと
)
の
命
(
いのち
)
へ
囘
(
かへ
)
らする
大妙藥
(
だいめうやく
)
!……まだ
温
(
ぬく
)
い、お
前
(
まへ
)
の
脣
(
くちびる
)
!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
おん身は病に臥し給ひきとは
實
(
まこと
)
か。アヌンチヤタ。病はいと重く、一とせの久しきにわたりしかど、死せしは我容色と我音聲とのみなりき。公衆は此二つの屍を
併
(
あは
)
せ藏せる我身を棄てたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
私
(
わたし
)
より
願
(
ねが
)
ふことゝいふ
詞
(
ことば
)
聞
(
き
)
きも
畢
(
をは
)
らずそれならばお
話
(
はなし
)
ありお
聽
(
き
)
き
下
(
くだ
)
さりますかと
怪
(
あや
)
しの
根問
(
ねど
)
ひお
高
(
たか
)
さまお
前
(
まへ
)
さまのお
胸
(
むね
)
一
(
ひと
)
つ
伺
(
うかゞ
)
へば
譯
(
わけ
)
のすむ
事
(
こと
)
外
(
ほか
)
でもなし
實
(
まこと
)
の
姉
(
ねえ
)
さまにおなり
下
(
くだ
)
さらぬかと
決然
(
きつぱり
)
いはれて
御串戯
(
ごじやうだん
)
私
(
わたし
)
こそ
實
(
まこと
)
の
妹
(
いもと
)
と
思召
(
おぼしめ
)
してと
言
(
い
)
ふを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
たゞわが彼をデーダロたらしめざりし故により彼を子となす者に我を燒かしめしは
實
(
まこと
)
なり —一一七
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「さあ、
斷念
(
あきら
)
めろ、
聲
(
こゑ
)
を
立
(
た
)
てるな、
人
(
ひと
)
が
來
(
き
)
て
見
(
み
)
りや
實
(
まこと
)
は
何
(
ど
)
うでも、
蟲
(
むし
)
のついた
花
(
はな
)
の
枝
(
えだ
)
だ。」
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
籠中
(
かごのなか
)
の
人
(
ひと
)
聲
(
こゑ
)
を
震
(
ふる
)
はし、「お
人
(
ひと
)
の
惡
(
わる
)
い、
斯
(
かゝ
)
る
難儀
(
なんぎ
)
を
興
(
きよう
)
がりてなぶり
給
(
たま
)
ふは
何事
(
なにごと
)
ぞ。
君
(
きみ
)
の
御心
(
おんこゝろ
)
はいかならむ、
實
(
まこと
)
に
心細
(
こゝろぼそ
)
くなり
候
(
さふらふ
)
」と
年效
(
としがひ
)
もなく
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
す、
御傍
(
おそば
)
の
面々
(
めん/\
)
も
笑止
(
せうし
)
に
思
(
おも
)
ひ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
實
部首:⼧
14画
“實”を含む語句
眞實
事實
忠實
果實
現實
充實
信實
實家
情實
老實
實際
實行
實驗
瓜實顏
實例
實體
誠實
口實
現實的
實情
...