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無數
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むすう
ふりがな文庫
“
無數
(
むすう
)” の例文
新字:
無数
これは
吾人
(
ごじん
)
が
日々
(
ひゞ
)
の
會話
(
くわいわ
)
や
新聞
(
しんぶん
)
などにも
無數
(
むすう
)
に
發見
(
はつけん
)
するが、
例
(
たと
)
へば、
近
(
ちか
)
ごろ何々日といふ
代
(
か
)
はりに何々デーといふ
惡習
(
あくしふ
)
が一
部
(
ぶ
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐる。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
しかもロンドン
以外
(
いがい
)
の
町
(
まち
)
にもわが
東京
(
とうきよう
)
の
帝室博物館
(
ていしつはくぶつかん
)
ぐらゐのものが
無數
(
むすう
)
にあるのは、なんと
羨
(
うらや
)
ましいことではありませんか。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼
(
かれ
)
の
云
(
い
)
ふ
所
(
ところ
)
によると、
清水谷
(
しみづだに
)
から
辨慶橋
(
べんけいばし
)
へ
通
(
つう
)
じる
泥溝
(
どぶ
)
の
樣
(
やう
)
な
細
(
ほそ
)
い
流
(
ながれ
)
の
中
(
なか
)
に、
春先
(
はるさき
)
になると
無數
(
むすう
)
の
蛙
(
かへる
)
が
生
(
うま
)
れるのださうである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
(
いま
)
では
再
(
ふたゝ
)
び、もとの
通
(
とほ
)
り
梢
(
こずゑ
)
も
高
(
たか
)
し、
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
其
(
そ
)
の
暴風雨
(
ばうふうう
)
の
前
(
まへ
)
、
二三年
(
にさんねん
)
引續
(
ひきつゞ
)
いて、
兩方
(
りやうはう
)
の
樹
(
き
)
へ
無數
(
むすう
)
の
椋鳥
(
むくどり
)
が
群
(
む
)
れて
來
(
き
)
た。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鎔岩
(
ようがん
)
に
無數
(
むすう
)
の
泡末
(
ほうまつ
)
が
含
(
ふく
)
まれたものは
輕石
(
かるいし
)
或
(
あるひ
)
はそれに
類似
(
るいじ
)
のものとなるのであるが、その
小片
(
しようへん
)
はらぴりと
名
(
な
)
づけられ、
火山灰
(
かざんばひ
)
と
共
(
とも
)
に
遠方
(
えんぽう
)
にまで
運
(
はこ
)
ばれる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
心部
(
しんぶ
)
を
噛
(
か
)
まれつゝある
木材
(
もくざい
)
は
赤
(
あか
)
い
齒
(
は
)
を
喰
(
く
)
ひしばつたやうな
無數
(
むすう
)
の
罅
(
ひゞ
)
が
火
(
ひ
)
と
煙
(
けぶり
)
とを
吐
(
は
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
勘次
(
かんじ
)
は
殆
(
ほと
)
んど
惘然
(
ばうぜん
)
として
此
(
こ
)
の
急激
(
きふげき
)
な
變化
(
へんくわ
)
を
見
(
み
)
た。
彼
(
かれ
)
は
足
(
あし
)
もとが
踉蹌
(
よろけ
)
る
程
(
ほど
)
疾風
(
しつぷう
)
の
手
(
て
)
に
突
(
つ
)
かれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
青い赤い
無數
(
むすう
)
の
靈
(
たましひ
)
の落ちかかる夜。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その
他
(
ほか
)
フランスの
洞穴
(
ほらあな
)
には、これとよく
似
(
に
)
た
繪
(
え
)
や、
少
(
すこ
)
し
趣
(
おもむき
)
を
異
(
こと
)
にする
繪
(
え
)
が、
無數
(
むすう
)
にありますが、
一風
(
いつぷう
)
變
(
かは
)
つた
描
(
か
)
き
方
(
かた
)
で
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
の
繪
(
え
)
と
認
(
みと
)
められるものは
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
頭
(
あたま
)
の
徃來
(
わうらい
)
を
通
(
とほ
)
るものは、
無限
(
むげん
)
で
無數
(
むすう
)
で
無盡藏
(
むじんざう
)
で、
決
(
けつ
)
して
宗助
(
そうすけ
)
の
命令
(
めいれい
)
によつて、
留
(
と
)
まる
事
(
こと
)
も
休
(
やす
)
む
事
(
こと
)
もなかつた。
斷
(
た
)
ち
切
(
き
)
らうと
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
、
滾々
(
こん/\
)
として
湧
(
わ
)
いて
出
(
で
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
印度教
(
いんどけう
)
に
出
(
で
)
て
來
(
く
)
るものは、
何
(
いづ
)
れも
不思議
(
ふしぎ
)
千
萬
(
ばん
)
なものばかり、三
面
(
めん
)
六
臂
(
ぴ
)
とか
顏
(
かほ
)
や
手足
(
てあし
)
の
無數
(
むすう
)
なものとか、
半人
(
はんにん
)
半獸
(
はんじう
)
、
半人
(
はんにん
)
半鳥
(
はんてう
)
などの
類
(
るゐ
)
が
澤山
(
たくさん
)
ある。
佛教
(
ぶつけう
)
の五
大
(
だい
)
明王等
(
めうわうとう
)
も
印度教
(
いんどけう
)
から
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
何
(
なに
)
より、
嫌
(
いや
)
な、
可恐
(
おそろし
)
い
雷
(
かみなり
)
が
鳴
(
な
)
つたのです。たゞさへ
破
(
わ
)
れようとする
心臟
(
しんぞう
)
に、
動悸
(
どうき
)
は、
破障子
(
やれしやうじ
)
の
煽
(
あふ
)
るやうで、
震
(
ふる
)
へる
手
(
て
)
に
飮
(
の
)
む
水
(
みづ
)
の、
水
(
みづ
)
より
前
(
さき
)
に
無數
(
むすう
)
の
蚊
(
か
)
が、
目
(
め
)
、
口
(
くち
)
、
鼻
(
はな
)
へ
飛込
(
とびこ
)
んだのであります。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
矢立
(
やたて
)
の
如
(
ごと
)
き
硬直
(
かうちよく
)
な
身體
(
からだ
)
を
伸長
(
しんちやう
)
し
屈曲
(
くつきよく
)
させて一
歩
(
ぽ
)
/\と
運
(
はこ
)
んだ。
彼
(
かれ
)
は
周圍
(
しうゐ
)
に
無數
(
むすう
)
な
樹木
(
じゆもく
)
の
泣
(
な
)
いて
囁
(
さゝや
)
くのを
耳
(
みゝ
)
に
入
(
い
)
れなかつた。
加之
(
それのみでなく
)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
耳朶
(
みゝたぶら
)
に
鳴
(
な
)
るさへ
心
(
こゝろ
)
づかぬ
程
(
ほど
)
懸命
(
けんめい
)
に
唐鍬
(
たうぐは
)
を
打
(
う
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
イタリイに
行
(
ゆ
)
きますと、ローマにはバチカン
博物館
(
はくぶつかん
)
を
始
(
はじ
)
め、
古美術品
(
こびじゆつひん
)
を
陳列
(
ちんれつ
)
した
良
(
よ
)
い
博物館
(
はくぶつかん
)
が
二
(
ふた
)
つ
三
(
み
)
つありますし、ネープルスやフローレンス、ミランその
他
(
ほか
)
にも
大博物館
(
だいはくぶつかん
)
が
無數
(
むすう
)
にあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
又
(
また
)
無數
(
むすう
)
の
山蟻
(
やまあり
)
が
谷
(
たに
)
の
中
(
なか
)
を
歩行
(
ある
)
く
跫音
(
あしおと
)
のやうである。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、
目
(
め
)
の
屆
(
とゞ
)
くほどは、
何處
(
どこ
)
までも、
無數
(
むすう
)
に
飛
(
と
)
ぶ。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
數
部首:⽁
15画
“無”で始まる語句
無
無暗
無頓着
無理
無垢
無花果
無事
無聊
無造作
無慙