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もとゆい
ふりがな文庫
“
元結
(
もとゆい
)” の例文
藤左衛門は幾度となく、駕籠の
後
(
うしろ
)
や天井へ頭を
打
(
ぶっ
)
つけた。白鉢巻はしているものの
元結
(
もとゆい
)
が
刎
(
は
)
ねて、髪はざんばらに解けかけている。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中にも慎ましげに、可憐に、床しく、
最惜
(
いとし
)
らしく見えたのは、汽車の動くままに、玉の緒の揺るるよ、と思う、
微
(
かすか
)
な
元結
(
もとゆい
)
のゆらめきである。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それから鏡台の一番下の
曳出
(
ひきだし
)
に詰まっているスキ毛を掴み出して
元結
(
もとゆい
)
で頭にククリ付けた。その上から手拭を冠って今一度鏡を覗いてみた。
芝居狂冒険
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その根を細く強い
元結
(
もとゆい
)
で引きしめて、頭に力を入れたろうかと思いますと、いちがいにそれをはやりおくれの古くさい風俗として笑えません。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
検
(
しら
)
べ」のために残された後、モニカは
白無垢
(
しろむく
)
の装束を着け、したたるごとき黒髪を一ところ
元結
(
もとゆい
)
で結び、下げ髪にしてしずしずと現われた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
▼ もっと見る
男でも女でも構わねえ、
髷
(
まげ
)
の中が湿っているか、
元結
(
もとゆい
)
が濡れている者があったら、その場で縛り上げるんだ、解ったか
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
毛の付いた
皮肌
(
かわ
)
、
饂飩
(
うどん
)
のような
脳髄
(
のうみそ
)
、人参みたいな肉の片などがそこら中に飛び散って、
元結
(
もとゆい
)
で巻いた髷の根が屍骸の手の先に転がっていたりした。
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
姫の手紙をしっかり
元結
(
もとゆい
)
にかくしこんで、有王は身軽な装立ちで都をあとにした。両親にも知人にも、誰にも知らさず、こっそり出発したのである。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
同じような旅
装束
(
よそおい
)
。年恰好は四十あまり、ただし頭は総髪に取り上げ
元結
(
もとゆい
)
の代りに紫の紐でキリキリと
髻
(
たぶさ
)
を結んでいるのがいささか異様に思われた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その間に、ジリジリと押す捕方のすべては、いよいよ真蒼になって、髪の
元結
(
もとゆい
)
が
刎
(
は
)
ね切れたものさえあるようです。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
店内には、強いびんつけ油のにおいがただよい、ときどき、
元結
(
もとゆい
)
をしめる、キュ、キュ、という音、髪を
梳
(
す
)
く櫛の、シュウ、シュウという音が聞える。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
と
急
(
せ
)
き立てられ、孝助は止むを得ず形見の一刀腰に打込み、包を片手に立上り、主人の
命
(
めい
)
に随って脇差抜いて主人の
元結
(
もとゆい
)
をはじき、大地へ
慟
(
どう
)
と
泣伏
(
なきふ
)
し
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
最前
(
さいぜん
)
はただ
杉
(
すぎ
)
檜
(
ひのき
)
の
指物
(
さしもの
)
膳箱
(
ぜんばこ
)
などを製し、
元結
(
もとゆい
)
の
紙糸
(
かみいと
)
を
捻
(
よ
)
る等に過ぎざりしもの、次第にその仕事の種類を増し、
下駄
(
げた
)
傘
(
からかさ
)
を作る者あり、
提灯
(
ちょうちん
)
を張る者あり
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
どやしつけられた、
背中
(
せなか
)
の
痛
(
いた
)
さもけろりと
忘
(
わす
)
れて、
伝吉
(
でんきち
)
は、
元結
(
もとゆい
)
が
輪
(
わ
)
から
抜
(
ぬ
)
けて
足元
(
あしもと
)
へ
散
(
ち
)
らばったのさえ
気付
(
きづ
)
かずに
夢中
(
むちゅう
)
で
長兵衛
(
ちょうべえ
)
の
方
(
ほう
)
へ
膝
(
ひざ
)
をすり
寄
(
よ
)
せた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
鶏卵
(
たまご
)
の白味を半紙へしいたのを乾かして、火をつけて燃して、その
油燻
(
ゆくん
)
をとるのに、
元結
(
もとゆい
)
でつるしたお小皿をフラフラさせてもたせられていたことがあった。
旧聞日本橋:03 蕎麦屋の利久
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
市中繁華な町の倉と倉との間、または荷船の
込合
(
こみあ
)
う堀割近くにある閑地には、今も昔と変りなく折々
紺屋
(
こうや
)
の
干場
(
ほしば
)
または
元結
(
もとゆい
)
の
糸繰場
(
いとくりば
)
なぞになっている処がある。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
半ばひらいている眼はうつろで、なにを見ているともなく、浅く短い呼吸をするたびに、
元結
(
もとゆい
)
の切れたさんばら髪の幾筋かが、かすかに、一定のまをおいて揺れていた。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
恐れと悲しみとにわなわなと
顫
(
ふる
)
えているのは、今下げた
頭
(
かしら
)
の
元結
(
もとゆい
)
の端の真中に
小波
(
さざなみ
)
を打っているのにも明らかであり、そして訴願の筋の
差逼
(
さしせま
)
った情に燃えていることと見える。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
髪は白
元結
(
もとゆい
)
できりりと巻いた
大髻
(
おおたぶさ
)
で、
白繻子
(
しろじゅす
)
の下着に褐色無地の
定紋附羽二重
(
じょうもんつきはぶたえ
)
小袖、献上博多白地
独鈷
(
とっこ
)
の角帯に
藍棒縞仙台平
(
あいぼうじませんだいひら
)
の裏附の
袴
(
はかま
)
、
黒縮緬
(
くろちりめん
)
の紋附羽織に
白紐
(
しろひも
)
を胸高に結び
鈴木主水
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
きれいに血の
痕
(
あと
)
をぬぐい取った一つの首が廻って来ると、此の女はそれを受け取って、先ず
鋏
(
はさみ
)
で
髻
(
もとどり
)
の
元結
(
もとゆい
)
を
剪
(
き
)
り、ついで
愛撫
(
あいぶ
)
する如く髪を丹念に
梳
(
くしけず
)
って、或る場合には油を塗ってやり
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
女はちょっと考えて、「あの
元結
(
もとゆい
)
ではいかがでございましょう」と云った。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
紫
元結
(
もとゆい
)
で結い上げた、
艶々
(
つやつや
)
しい若衆
髷
(
まげ
)
の、たわわな
鬢
(
びん
)
の黒髪は、こころもち風で乱れて、夢見るような瞳は
夜
(
よ
)
の華か! 丹花の唇はほのかに
綻
(
ほころ
)
び、ふっくら丸い
顎
(
あご
)
の下に、小娘のように
咽喉
(
のど
)
元が
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
髪は、
元結
(
もとゆい
)
が切れたらしく、乱髪になり、着物が裂け、顔も、頭も血まみれで、乱髪が、頬に、額に、血と共に、こびりついていた。深雪は、自分がそうしたと思うと、何かしら、恐ろしさを感じた。
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
バチンバチンと
元結
(
もとゆい
)
を
剪
(
き
)
った。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
髪を洗い、
櫛
(
くし
)
を入れ、丈より長く
解捌
(
ときさば
)
いて、緑の
雫
(
しずく
)
すらすらと、
香枕
(
こうまくら
)
の香に霞むを待てば、鶏の声しばしば聞えて、
元結
(
もとゆい
)
に染む霜の鐘の音。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
半蔵は二人の友だちと同じように飯田の髪結いに髪を結わせ、純白で新しい
元結
(
もとゆい
)
の引き締まったここちよさを味わいながら一緒に
旅籠屋
(
はたごや
)
を出た。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼はそれに困って、浴室の隅にある
筧
(
かけひ
)
の下にゆき、髪の
元結
(
もとゆい
)
を解いて、
一塊
(
ひとかけ
)
の粘土を毛の根にこすり、久しぶりで、ざぶざぶと髪を洗いほぐした。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堤の直ぐ下には屠牛場や
元結
(
もとゆい
)
の製造場などがあって、山谷堀へつづく
一条
(
ひとすじ
)
の溝渠が横わっていた。
里の今昔
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
有王が
元結
(
もとゆい
)
から取り出した文を俊寛は大切そうにひもどいて、むさぼるように瞳をこらした。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
酷
(
むご
)
らしき縄からげ、
後
(
うしろ
)
の柱のそげ多きに手荒く
縛
(
くく
)
し付け、薄汚なき
手拭
(
てぬぐい
)
無遠慮に
丹花
(
たんか
)
の唇を
掩
(
おお
)
いし心無さ、
元結
(
もとゆい
)
空にはじけて涙の雨の玉を貫く柳の髪
恨
(
うらみ
)
は長く垂れて顔にかゝり
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ピュウ/\と
筑波下
(
つくばおろ
)
しが吹き、往来はすこし止りましたが、友之助はびしょ
濡
(
ぬれ
)
の泥だらけ、
元結
(
もとゆい
)
ははじけて
散乱髪
(
さんばらがみ
)
、面部は耳の脇から血が流れ、ズル/\した
姿
(
なり
)
で橋の欄干に取付き
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「とても本当とは思えませんわ」とおつねは
元結
(
もとゆい
)
を取りながら、また首を振った
ひとでなし
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
日頃、心にあることが、うっかり口へ出ただけなのでしたが、その言葉と共に、お銀様の
元結
(
もとゆい
)
を結ぶ手が、ブルッと異様に
顫
(
ふる
)
えたのを感づくと、電気に打たれでもしたようにハッとして
大菩薩峠:38 農奴の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お母様はその婆さんから折々油や
元結
(
もとゆい
)
なぞをお買いになるほかは何一つ贅沢なものを手にお取りになるでもなく、
却
(
かえ
)
ってそのオセキ婆さんの方が、お母様のお作りになった絞りの横掛けや
押絵の奇蹟
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
薄い毛の
鬢
(
びん
)
を張って、細く前髪をとって——この時分、年配者は結上げてから前髪の
元結
(
もとゆい
)
をきってしまって、
鬢
(
びん
)
の毛と一緒に束髪みたいに
掻
(
か
)
いていたのだが——
鼈甲
(
べっこう
)
の
櫛
(
くし
)
、
丸髷
(
まるまげ
)
の手がらは
旧聞日本橋:24 鬼眼鏡と鉄屑ぶとり(続旧聞日本橋・その三)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
利助は案外素直に答えて、女の乱れかかった髪の中から、
元結
(
もとゆい
)
を探しました。子分に
鋏
(
はさみ
)
を持って来さして、嫌がるのを無理に切ると、
丈
(
たけ
)
なす黒髪が、サッと手に絡んで水のごとく後ろに引きます。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから、髪を結い上げて、
元結
(
もとゆい
)
を結んでしまうと、それが一つの作法だと見えて、
櫛
(
くし
)
の峰の方で、首の
頂辺
(
てっぺん
)
をコツコツと軽く叩くのである。法師丸はそう云う彼女をたまらなく美しいと感じた。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その時、
漲
(
みなぎ
)
る心の
張
(
はり
)
に、島田の
元結
(
もとゆい
)
ふッつと切れ、肩に崩るる緑の黒髪。水に乱れて、灯に
揺
(
ゆら
)
めき、畳の海は
裳
(
もすそ
)
に澄んで、
塵
(
ちり
)
も
留
(
とど
)
めぬ
舞振
(
まいぶり
)
かな。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その猶予は、これから髪を
結
(
ゆ
)
い直すためだった。
元結
(
もとゆい
)
はかえなかったが
笄
(
こうがい
)
や櫛をもって、ひとりで髪をなでつけていた。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
国への江戸
土産
(
みやげ
)
に、
元結
(
もとゆい
)
、油、
楊枝
(
ようじ
)
の
類
(
たぐい
)
を求めるなら、
親父橋
(
おやじばし
)
まで行けと十一屋の隠居に教えられて、あの橋の
畔
(
たもと
)
から
鎧
(
よろい
)
の渡しの方を望んで見た時。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
無理な
笑顔
(
えがお
)
も道理なれ明日知らぬ命の男、それを
尚
(
なお
)
も大事にして余りに
御髪
(
おぐし
)
のと
髯
(
ひげ
)
月代
(
さかやき
)
人手にさせず、
後
(
うしろ
)
に
廻
(
まわ
)
りて
元結
(
もとゆい
)
も
〆力
(
しめちから
)
なき悲しさを奥歯に
噛
(
か
)
んできり/\と見苦しからず結うて呉れたる
計
(
ばかり
)
か
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「おやまた怒ったか、笑ってくれ、拝む。拝む、おっと笑った、さてさて御機嫌が
取悪
(
とりにく
)
いぞ。またもや御意の変らぬうちだ。」と
抱竦
(
だきすく
)
めて
元結
(
もとゆい
)
ふッつり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
逃げても逃げても天蓋の影、屈せずに後を慕ってくるので、周馬の
元結
(
もとゆい
)
なしの総髪はベットリと汗にぬれ、頬、耳、手の甲、
茨
(
いばら
)
に掻かれた血のすじで赤くなった。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お隅からは半蔵の妻へと言って、木曾の山家では手に入りそうもない名物さくら
香
(
か
)
の油。それに、
元結
(
もとゆい
)
。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
女の長い切髪の、いつ納めたか、
元結
(
もとゆい
)
を掛けて黒い水引でしめたのが落ちていた。見てさえ気味の悪いのを、
静
(
しずか
)
に掛直した。お誓は偉い!……落着いている。
神鷺之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
五十八歳まで年寄役を勤続して、村の宿役人仲間での年長者と言われる彼も、白い
元結
(
もとゆい
)
で堅く髷の根を締めた時は、さすがにさわやかな、祭りの日らしい心持ちに返った。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
撫
(
な
)
でまわして驚き顔をしている間に、根の
元結
(
もとゆい
)
がほぐれて、
鬢
(
びん
)
の毛はばらりと顔にちらかった。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
(
きん
)
の
元結
(
もとゆい
)
が
前髪
(
まえがみ
)
にチラチラしている、
浅黄繻子
(
あさぎじゅす
)
の
襟
(
えり
)
に、
葡萄色
(
ぶどういろ
)
の
小袖
(
こそで
)
、
夜目
(
よめ
)
にもきらやかな
裃
(
かみしも
)
すがた——そして
朱房
(
しゅぶさ
)
のついた
丸紐
(
まるひも
)
を、
胸
(
むね
)
のところで
蝶
(
ちょう
)
にむすんでいるのは
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元結
(
もとゆい
)
に締められた頭には力が出た。気もはっきりして来た。そばにいる勝重を相手に、いろいろ将来の身の上の話なぞまで出るのも、こうした静かな禰宜の家なればこそだ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
元結
(
もとゆい
)
は切れたから、髪のずるりと
解
(
と
)
けたのが、手の
甲
(
こう
)
に
絡
(
まつ
)
はると、宙に
釣
(
つる
)
されるやうになつて、お辻は
半身
(
はんしん
)
、胸もあらはに、
引起
(
ひきおこ
)
されたが、両手を畳に裏返して、
呼吸
(
いき
)
のあるものとは見えない。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
元
常用漢字
小2
部首:⼉
4画
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
“元結”で始まる語句
元結水引