使者ししや)” の例文
たまたま! 赫奕かくやくたる明星みやうじやう持主もちぬしなる、(おう)の巨魁きよくわい出現しゆつげんじゆくして、天公てんこう使者ししやくちりて、あらかじいんをなすものならむか。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
使者ししやの間へひかへさせられたり間もなく綱條卿には御廣おんひろ書院へ入らせられ越前守に御目見おんめみえ仰付らる此時越前守すこしくかしら
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三十彼方かなたなる櫻木大佐さくらぎたいさもとほうぜんがため、なみだふるつて猛犬稻妻まうけんいなづまをば、このおそろしき山中さんちう使者ししやせしむることとなつた。
すなはその(二二)ぼくくるま(二三)左駙馬さふば左驂ささんとをり、もつて三ぐんとなふ。使者ししやかへはうぜしめ、しかのちく。
神使のざうりとりさきにはせきたりて跋扈ふみはだかり、大こゑにて正一位三社宮さんじやのみや使者ししや大呼よばゝる。神使を見て亭主ていしゆ地上に平伏し、神使を引てかの正殿に座さしむ、行列ぎやうれつは家の左右にありてたいをなす。
使者ししやよ、告訴こくそめ!』と王樣わうさままをされました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
王城わうじやうより使者ししやむか
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
威王ゐわう莊周さうしうけんなるをき、使つかひをして(三一)へいあつうしてこれむかへしめ、(三二)ゆるすにしやうすをもつてす。莊周さうしうわらつて使者ししやつていは
でも、こゝには、金銀如山きんぎんやまのごとく綾羅りようら錦繍きんしう嘉肴かかう珍菓ちんくわ、ありあまつて、ほ、りないものは、お使者ししやおにたゝくととゝのへるんです、それに不足ふそくはありません。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
遣はしたるか何にも今暫らく日數もかゝるべしさりながら捨置すておきがたしと伊豆守殿へおほせけるは越前守役宅やくたく上意じやういおもむき申遣はすべしとの事なれば早速さつそく伊豆守殿より使者ししや
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
櫻木大佐さくらぎたいさはなところによると、このから丁度ちやうど八日やうかまへばんすなは吾等われらいぬ使者ししやおくつた其日そのひよるである。)猛犬稻妻まうけんいなづますうしよきづひ、みてかへつてたので、はじめて吾等われら大難だいなんわか
これひさしうして景公けいこう使者ししや(二〇)せつしてゆるす。((使者))せて軍中ぐんちうる。穰苴じやうしよいはく、『しやうぐんれば、きみれいけざるところあり』
あたか加能丸かのうまる滅亡めつばう宣告せんこくせむとて、惡魔あくまつかはしたる使者ししやとしもえたりけむ、乘客等じようかくらは二にんにん彼方あなた此方こなたひたひあつめて呶々どゞしつゝ、時々とき/″\法華僧ほつけそう流眄しりめけたり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
徳太郎信房君と申せしみぎり拙者は虎伏山竹垣城へ九條殿下の使者ししやにて參りお手習てならひ和學わがくの御教導を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
猛犬稻妻まうけんいなづま使者ししやとして。』
龐涓はうけんおのれまさるをおそれてこれ(一六)ねたみ、すなは法刑はふけいもつ其兩足そのりやうそくちてこれ(一七)げいし、(一八)かくれて・からんことをほつす。せい使者ししや(一九)りやうく。
ときに、ことなりけり。三人さんにんおなじくゆめむ、ゆめ蒋侯しやうこう伝教さんだいふつかはして使者ししやおもむきまをさす。いはく、不束ふつゝかなるをんなども、みだり卿等けいら栄顧えいこかふむる、まこと不思議ふしぎなる御縁ごえんだん祝着しうちやくぞんずるものなり
甲冑堂 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
軍正ぐんせいうていはく、(二一)軍中ぐんちうにはせず。いま使者ししやす、((軍法ニ))なにふ』と。せいいはく、『ざんたうす』と。使者ししやおほいおそる。穰苴じやうしよいはく『きみ使つかひこれころからず』